音楽という食物

ジャズ系を中心に好きな音楽について

20年ぶりにV.I.P.

2011-02-28 23:50:30 | 日常



先ほど久しぶりにスーパーで買い物をした際、レジ脇にこれがあって目を疑った。夢?


高校の頃、小遣いの多くを持っていかれたV.I.P.チョコではないですか。


その後いつまであったかは知りませんが、全盛期は二日にいっぺん食べていた気がします(こんなことを書くとこのブログのタイトルですし、大層巨漢なんではと思われるかもしれませんが常に普通の体型です。。。。いや、最近少しヤバいです。あとグルメでもなんでもありません)。


正直これはmixiとかでいいんじゃないかと思いましたが、どれだけこのチョコレートが好きだったかというのを思い出した勢いです。今日これを買うとあのCDが買えなくなる、といった葛藤がセットで思い出されます。しかしあれが20年前とは、、、。人生はあっという間なのでは。





、、、、というわけで二日後あたり、ティラミス味いきます。










Brad Mehldau/Live in Marciac

2011-02-25 04:51:05 | ジャズ




意表を突くスタートです。いきなり前がかりに攻めてきました。
別の曲かと思いきや、It’s All Right with Meの導入という感じです。
この超絶技巧には今更驚くまいと思ってもやっぱり驚いてしまいます。

今回はDVDが付いていて曲目もほぼ同じなので皆とそっちで見ています。




この曲が終わった段階で汗だくのMehldau。汗を拭いながら拍手に応えます。
手なんて抜けないという感じです。
しかし見ていると簡単そうに弾くんですよね。無駄な動きが無い。


続くSecret Loveでは自分がもっとも好きなMehldauが聴けます。
食事の手が止まります。この中低音域の音の響かせ方。幸せ過ぎます。どうしようもない、これは。
天を仰ぎゆっくり体を揺らしながら音を紡いでいく様は見ていて力がある。
Mehldauが見ているものを真剣にこちらに伝えてくれています。


Unrequitedは今までと違ったアプローチ。後半はいつもの感じにはなっていきますが、どこか抑えが利いている印象。


続くResignation、Trailer Park Ghost、Goodbye StorytellerではMehldauのオリジナルの素晴らしさを再認識。過去の演奏より実際良いのかもしれません。


おなじみExit Musicも新たな聴かせ方に聴こえる。今までより更に大きな流れの中から浮き出すような展開になっている。密度を増していくだけでなく、情景が最後まで残されている。このソリッドないつものアプローチながら歌っている印象です。


「Live in Tokyo」でも好きだったThings Behind the Sun。
これもアプローチは異なりますがやはり好演。
今回の方がこの曲に限らず全般じっくりと聴かせてくる気がします。
音も粒立ちよく、トリオ、ソロ問わず今までで一番録音が好きかもしれません。
Mehldauにとっても音の響きが違えば特にソロだとアプローチも変わってくると思いますが、そういうこともあるのかもしれないと思います。


懐かしいNirvanaのLithiumですが、短いながらものっけから音を隣でぶつけて少しだけ狂気をのぞかせます。が、Mehldau節で美しく終わります。大人なアプローチを感じます。


Lilac Wineは原曲を知りませんが、個人的にはSecret Love同様の好演。色彩豊かなイントロから始まる至福の9分。


Day is Doneと近いアプローチのMartha My Dear。これもこちらの方が好きかも、です。


そしていい加減もういいよ、となるかと思いきやこんなに美しいMy Favorite Thingsは初めてかも。こういうベタな曲で差を出してくる辺りが参ります。


CDのみに収録のDat DereはMehldauなりのバップという感じで楽しい。そして久々にこういう演奏が聴けて嬉しい。




全曲についてダラダラと書いてしまいましたが、圧倒的なだけでなく少し落ち着いてじっくり聴かせるところもあり、泣けたり楽しかったりで今までの作品に比べてトータルバランスが俄然好みです。質も高く、今までになくアプローチが多彩な印象も受けました。これがスタジオでなくライブなので尚更です。

Mehldauだからということで聴く前にはいつもハードルが上がりますが、今回はアッサリ超えてきました。これ以上の注文は全くもってありません。最高。





Brad Mehldau/Live in Marciac
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Disk:1
1. Storm (Mehldau)
2. It’s All Right with Me (Cole Porter)
3. Secret Love (Fain/Webster)
4. Unrequited (Mehldau)
5. Resignation (Mehldau)
6. Trailer Park Ghost (Mehldau)
7. Goodbye Storyteller (for Fred Myrow) (Mehldau)
8. Exit Music (for a Film) (Radiohead)

Disk:2
1. Things Behind the Sun (Nick Drake)
2. Lithium (Kurt Cobain)
3. Lilac Wine (James Alan Shelton)
4. Martha My Dear (Lennon/McCartney)
5. My Favorite Things (Rodgers/Hammerstein)
6. Dat Dere (Bobby Timmons)

DVD
1. Storm / It's All Right with Me
2. Secret Love
3. Unrequited
4. Resignation
5. Trailer Park Ghost
6. Goodbye Storyteller (for Fred Myrow) / Exit Music (for a Film)
7. Things Behind the Sun
8. Lithium
9. Lilac Wine
10. Martha My Dear
11. My Favorite Things



2011年作品(2006年録音)





Herb Ellis&Red Mitchell/Doggin Around

2011-02-21 03:01:49 | ジャズ





二人の素の音だけが鳴っています。ジャズはこれだけで十分だと思い直してしまうような作品。

自分にとってもっとも好きな類いのジャズギターやベースの音がこの辺りのような気がします。

そして楽しげな聴衆。

それぞれだととりわけピックアップすることのなかったHerb EllisとRed Mitchell。
特にRed Mitchellはこんなに歌いまくるベーシストだとは意識してなかった。ベースソロはギターソロ並みに聴きやすく、ギターの裏ではバッキングを超えた仕事を。Herb Ellisのギターも空間の演出が優しくて素晴らしい。

これだからデュオは良いです。いろんなことに気付ける。



色々足されたり凝ったりしたものに出会って、好きなはずのジャズに疲れたらここに戻ればリセット出来る。

そういう効能がある作品。一生お世話になりたい出来です。





Herb Ellis&Red Mitchell/Doggin Around
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1. Sweethearts On Parade
2. I'm Confessin' That I Love You
3. There's No Bad Blues
4. Easy Living
5. Over The Rainbow
6. Blue Moon
7. Old Folks
8. Lady Be Good
9. Willow Weep For Me
10. Big 'N' And The Bear
11. Mean To Me
12. Life's A Take


Herb Ellis-Guitar
Red Mitchell-Bass, Vocals



1988年録音






京都駅ビル/原広司+アトリエファイ建築研究所

2011-02-18 23:50:38 | 住宅・建築・家具





数年に一度、行く度に思うのですが、、、、

京都駅好きだ。当時はフザケンなとか思いましたが、、、、









この建築について原広司の思想を探れば色々発見もありそうですが(当時読んだ気もしますが憶えておらず)、

考えなくても妙に説得させられている状況に満足なので。








なんでこれが古都に合うんだか。

全く解らないが行く度に更に好きになってしまう不思議な建築。

京都駅ビル。でした。






Duran Duran/Astronaut

2011-02-18 00:22:38 | 洋楽




2、3年前、何かで知って中学時代以来久々に聴いて、それから程なくそれっきりになっていたDuran Duranの近作。すっかり埋もれていた。

初めて聴いたのは3人になってからで初期の5人の音は後で知るのですが、初期の頃ほど「アイドル」という扱いが結構目に付いて、なんとなく素直に聴けなかった気がする。それでも初期の好きな曲は多く、オリジナルの5人での19年ぶりの復活ということで知ると思わずチェックをしたのでした。

改めて聴くとなんだ、凄くカッコいいじゃないですか。音も当時の印象と変わらない。音作りにメンバーが何処まで作用しているのか、プロデューサーの手は何処まで及んでいるのかは解りませんが、堂々たる80年代を基盤としたポップス。どこから聴いてもDuran Duran。13曲もある(1曲はブランク)けどしっかり最後まで聴いてしまいます。「捨て曲無し」とかよく言いますが本作はまさにそれ。本当にあった「捨て曲無し」。これは結構凄いことじゃ?。

今までアイドルバンドという見方をしてきましたが、これだけしっかり良作を作って、長いこと続けて、全然本気のバンドだったんですね。もっと言えばヴォーカルのSimon Le Bon、当時「上手くないなぁ。やっぱアイドルだな」なんて言ってナメていましたが、今聴くと変に上手すぎないところがかえっていい味出していて好きです。

いずれにしても自分の趣味も変わってきたのかもしれませんが、大切な80年代の現役バンドを再発見出来た幸せ。この「Astronaut」、個人的にルーツに近く、かなりツボです。やっぱこの時代の音好きですわ、、、。何回でも聴いてしまいます。



って調べるとビックリするくらい近々に新作が出るとのこと。老舗グループでこういうパターンがここ数年結構ある。いろんな事情もあったりするのかもしれませんが、音が全然衰えてないのは凄い。中身がよければその辺のことはどうでもいいですが。髪の毛がなくなったってなんだって。その点Duran Duranは出来過ぎ。ジャケだけ見ると年齢不詳だし。音だって今の10代が聴いてもカッコいいと思えるんじゃないだろうか。




Duran Duran/Astronaut
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1. (Reach Up For The) Sunrise
2. Want You More!
3. What Happens Tomorrow
4. Astronaut
5. Bedroom Toys
6. Nice
7. Taste The Summer
8. Finest Hour
9. Chains
10. One Of Those Days
11. Point Of No Return
12. Still Breathing
13. Blank
14. Virus




2004年作品





ちょっと食べ過ぎ

2011-02-02 05:24:57 | 日常


今週は上げてきたものの聴き込みと、










中古などを表面だけさらったりして。










で、Barbara Dennerleiを聴いていたらホーンアレンジが何だかDuran Duranのこれを思わせ、










久々に聴いたら結構格好良く、気分が中学生時代に戻ってきて今度は懐かしのThunderの持っていない盤を(ハードロックだと思っていたら、ライナーによるとブリティッシュロックという括りだった)。










一方ピアノ目的のクラシックではこの辺を、










というとっちらかり様で、結局新しくは何ひとつまともに聴いていない一週間。



もうちょっとちゃんと聴いてあげたいと思いつつ、なんで次から次へと手を出してしまうのか。毎回そうは思いつつ、止めることは出来ないよなぁ、、、。