不遜な言い方が許されるなら、レッスンはライブだと思っている。主旋律があって、それをカリキュラムと呼ぶ。だから、教室に同じメロディが流れることはあっても、毎回、リズムが違うし、テンポだって異なる。その瞬間にしか生み出せないが、その分、生の音は新鮮なときめきと充足感に満たされる。譜面どおりに進行するときもあれば、コードのみ示し合わせて思い思いの終演に向かうときもある。プレーヤによって、楽器によって、演奏スタイルは多様でも、それでもたった一点に収束していく。
「ハモったね!」
「決まったね!」
どんな音を出してもいい、きっちり合わすから。ソロはあなただ。この気負い、このスリルがたまらない。
ジャズのよう? いえ、これぞブルーグラス! エッジの利いたドライブ感、瞬間、瞬間にかける音のセッション…。この醍醐味を思い出しに、連休の間、教室のドアをノックして欲しい。スペイン村の花火が望めるパソコン教室だ。
大事にしているマンドリン、専用スタンドにかけたままなのに、突然、第一弦(E線)が切れた。もちろん指一本触れていない。湿度の加減なのか、摩訶不思議である。それとメトロノーム、ぼくのピッキングに合わせてくれないものだろうか…。
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