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フィリップ・シーモア・ホフマン

2006-03-07 22:47:49 | 音楽

 アカデミー賞の発表が終わった。ニュースでの短いショットだったが、ドリー・パートン(「トランスアメリカ」における“Travelin' Thru”で歌曲賞にノミネート)のナイス・バディというか、あの胸もとをしっかり拝むことができた。御年60才である。彼女のライブのDVDを見続けているが、それよりも華やかだった、というよりも、年々若くなるように思えてならない。ある種、バケモノじゃなかろうか。

 結果からいえば、カントリー及びブルーグラス・ミュージック・ファンのぼくが注目していた作品、「ブロークバック・マウンテン」は監督賞・脚色賞・作曲賞の3部門を獲得し、「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」では、リース・ウィザースプーンが主演女優賞に輝いた 。残念ながら、『Transamerica』は無冠だった。

 ゴールデングローブ賞で「ドラマ部門作品賞」、さらにアカデミーでも「監督賞」は獲得しながら、「ブロークバック・マウンテン」が「作品賞」を穫れなかったという事実が、アカデミー賞の摩訶不思議さを表している。ゲイのカウボーイや性転換は禁忌といったように、宗教的、政治的な保守色が色濃く、相変わらずストライク・ゾーンは狭い。ハリウッドのもつ偏見か。

 もっとも映画を見ていないのに、こんなこと書いてる自分も変である。

 ぼくにとってのサプライズは、「主演男優賞」だった。「カポーティ」のフィリップ・シーモア・ホフマン。「ブギーナイツ」、「マグノリア」といったポール・トーマス・アンダーソン監督の作品でお馴染みの俳優だ。

 70年代のポルの産業を内幕を描いた「ブギーナイツ」は、決して嫌いじゃない。キャストが凄かった。ポルノ監督役のバート・レイノルズのハマりぶり。彼の妻のポルノ女優に扮したジュリアン・ムーアの体当たり的演技もさることながら、職業に誇りを持ちながら、その職業ゆえに愛する子どもの養育権を勝ちとれない母親の哀しさが沁みてきたものである。また、四六時中ローラスケートを履いて、脱ごうとしないポルノ女優をヘザー・グレアムが好演していた。

 日陰から脱却しようとしながら、どっぷり浸かって抜けきれない業界人たちの悲哀と可笑しさをつぶさに描くが、その下っ端のチンピラというか、いてもいなくてもどうでもよいスタッフのひとりを演じていたのがフィリップである。妙に気なるほど存在感がある役柄だった。そのイメージがぼくの中で一変したのは、「コールドマウンテン」からか。今回の受賞作、「カポーティ」は、有名な「ティファニーで朝食を」で知られる作家、トルーマン・カポーティの物語で、これまたゲイの匂いがまといつく。だから、作品賞はスルー? にしても、最近のハリウッドは果敢にタブーに意欲的で、この傾向は続くのだろうか。クール・ビューティのシネマを見せて欲しいと願うのはぼくだけ?

 映画館に行くのは年に1回がよいところで、もっぱらレンタルDVDで、しかも一週間レンタルだから鮮度も低いのは仕方がない、といった案配である。映画好きの仲間とは対等に話もできないでいるが、今年は風邪のおかげでゴールデン・グローブ賞からずっと映画への関心が持続している。この授賞式の模様は18日にはBSで放送されるようなのでぜひとも録画をと意気込んでいる。

 で、今日は、バート・レイノルズの「トランザム7000」のDVDを引っ張りだして、主題歌「一路東へ!」を繰り返し聴いている。バンジョーをバックにジェリー・リードの歌声が軽快に流れる。ぼくも快調に向かいつつある。


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