高橋靖子の「千駄ヶ谷スタイリスト日記」

高橋靖子の「千駄ヶ谷スタイリスト日記」

8月25日、26日 台風一過

2005-08-28 | 千駄ヶ谷日記
うちの近所はノラ猫が多い。
特に近所にお屋敷があって、そこには一族が生息しているようだ。
うちの大家さんが元気だったときも、猫たちの季節の恋愛の組み合わせや、子猫の様子など、よくしゃべりあったものだ。
猫たちにも、それなりの節操があって、塀の上とか、庭を横切るとかは
しょっちゅうだったが、こちらの領域にどっしり入り込むことはなかった。
今年、大家さんがいなくなった庭に、猫の親子が住み着いた。
それで、今はココのリードを放すことができなくなった。
子猫たちも日に日に成長してきて、時々滑り落ちながらも、紅い花をつけている百日紅(さるすべり)に上れるようになってきた。昨日は、高い木のマタに落ち着いて、こちらを見下ろしていた。
もうすぐココのリードを放せるかも、というところなのだが、この猫たちに餌付けをしている人がいるのか、それは謎なのだ。
近所の鳩森神社の猫は、確かにそういうことがあるらしく、「地域猫」と呼べる存在だと思う。

いつもより激しい台風が来て、ピークは午前3時だとテレビが報じている。
いったんベッドに横たわろうとしたが、猫たちのことが気になる。
夜10時ごろ、ココを連れて行った時は、軒のエアコンの室外機の上に親子三匹でうずくまっていた。
今夜、彼らは生きながらえるのだろうか、死なないまでも、極端に弱ってしまうのではないか。
軒下などでは、これからのピーク時の猛風雨にさらされるだろう。
午前一時、隣人をさそって、事務所にダンボールにタオルを敷き、バスタオルを持って大家さんの庭に行ってみた。
案の定、室外機の上に親子三匹うずくまっている。
三匹はキッと敵意を持って私たちを見つめて、三方にちらばった。無理もない、私はいつも彼らの天敵、ココを連れているのだから。これじゃ、追い散らかしているだけになる、としばらく佇んでから諦めた。
結局ずぶ濡れになってしまい、お風呂に入って寝た。

次の朝、さっそく庭に行ってみたら、室外機には無事親子三匹がいて、母猫は子猫をなめていた。私をみとめると、三匹揃って、キッとにらんだ。
おせっかいの私は、ほっとしつつ失礼した。

写真 (撮影・Yacco)

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6 コメント

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こんばんは、はじめまして。 (ラック)
2005-08-28 20:46:57
ゴローさんにはまだ直接会ったことはないのですが、今年、人を通じてファンだということを伝えてもらいました。

ゴローさんは私によろしく言っといてと言ってくれたそうです。

それを聞いた時、涙が出そうなくらいうれしかったです。憧れて、尊敬しているゴローさんからよろしくと言ってもらえた。一言でしたが、とても忘れられない言葉になりました。

ゴローさんは雑誌のインタビューでこう言っています。

「ゴローズの商品は、誰かが気に入って、身に付けてくれて初めて生命が宿るんだ。ボクはその人と一緒に生活したり、旅したりするんだ。」

私はゴローさんと会ったことはありませんが、毎日ゴローズのアクセサリーを身に付けているので、ゴローさんと一緒に生活したり旅をしている気持ちになります。

ヤッコさん、すばらしいエピソードありがとうございました
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すみません (ラック)
2005-08-28 20:52:06
申し訳ありません。書き込む場所を間違えてしまいました。
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いつか、、 (Yacco)
2005-08-30 13:44:40
私も、ゴローさんのアクセサリー、これからあといくつか欲しいな、と思っています。旅のお友だちとして。
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Unknown (Noah)
2005-09-03 03:41:56
私も台風の日の夜中、どこからともなく「ミュー」という子猫の泣き声が聞こえ、いてもたってもいれず外に出てずぶ濡れになって声の主を探してしまいました。結局、どこにいるかわかりませんでしたが・・・。Yaccoさんの気持ちときっと同じだったと思います。
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子猫その後 (Yacco)
2005-09-21 20:54:58
ちょっとふっくらと大きくなって、2匹とも元気です。

どこでどうご飯をもらっているのか、、、

しばらくみかけないと気になっちゃって。
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子猫の思い出 (せと)
2005-10-03 10:51:25
子猫の画像可愛いですね。

私は、武庫川の友達の家に行く

ときに、子猫が車にはねられて

宙に舞ったのを目撃して足が

すくみましたが、

暖かい体を手で受けて、短い

命の哀れ。川沿いの公園に

手で掘って埋葬しました。

長い道を歩いていたら、震え

がまたやってきました。

あの温みが手に蘇ります。

その尊さと車の非情。

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