散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

小樽三昧(12)迷走の末

2022-05-28 21:43:03 | 飲み歩き・琴似界隈
小樽からバスで札幌に戻る。普段であれば家の近くで降りるところなのだが、時間がまだ早い。よーし、このまま行っちゃえということで街中までそのまま移動し、西7丁目のバス停で降りる。歩いてすすきのへ。

今日は何となく人出が多いなあと思ったら、いつものバーは満席。もう一軒行ってみたが、そちらもかなりの混雑だ。わざわざ街中まで出て来たのに飲むところが無く、結局大通から琴似に帰ることになってしまった(ガックリ)。

酒もすっかりさめてきて、どうしようかなあと思っていたが、どうも空いているように見えた二十四軒の居酒屋「F」へ。扉を開けると、奥の方に3人いたので、手前の席に座る。いつもの酎ハイと切り干し大根酢の物で再スタートだ。



あまり腹は減っていないからな。ささみでも食べるか。



幸いにして奥の騒がしい2人組は帰り、後は落ち着いた常連1人と私だけが残された。客が多いのも嫌だが、自分1人にならなくて良かったよ。締めに酎ハイをお代わりして、豚串をタレで注文。



はい、これで満足。歩きすぎて疲れたので(24,014歩、17.1km)、もう帰ることにしよう。

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小樽三昧(11)春の味

2022-05-28 18:15:37 | 飲み歩き・北海道内
17時になり、小樽でいつも行く居酒屋「O」へ。当然のことながら一番目の客である。カウンター席に座り、今日は良く歩いて喉が渇いたということで、ビールを頂くことにする。今日のメニューには期待のものがあった。早速、シャコを2本注文だ。



先日もシャコを食べたのだがあの時はメスであった。今日はオスということで、身の味としてはこちらの方が美味いのではなかろうか。大将は「形の割に身入りが少ない」などと言うのだが、私にとってはなかなか美味しいので、あまりそういうことを言わないでください。

飲物を冷酒に切り替えて、今日は酢の物を食べよう。エビ、しめ鯖、タコ、イカ、ホッキ、赤貝という海鮮の面々もさることながら、ウドを薄くスライスしたものが入っているのは非常に良かった。



そして、今日のメインはナメタガレイにしよう。時間がかかって仕上がった焼物は香ばしく、そして真っ白な身が美味い。背骨と首の周りの太い骨以外は、ほとんど全部食べてしまった。



カレイでかなり腹が一杯になり、締めの寿司はホッキとマグロだけ注文。



いやー、今日も美味かった。大将・女将さん・若大将の皆さん、いつもありがとうございます。ちなみに小樽の状況は、家族連れなど少人数の観光客は戻ってきたが、団体客は来ないのでまだまだだとか。私は「今日は泊まるのかい?」と聞かれて、「いや、すぐ帰れるから泊まらないですよ。小樽に泊まる人いないでしょ」といったら、「今は道民割りで結構泊まる人がいるんだ」ということだった。ふーん、そういう手もあったか。



帰りのバスがギリギリの時間となり、走ってバス停へ。走ったせいで少し具合が悪くなり、バスの中でうつらうつらする。
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小樽三昧(10)文学的?

2022-05-28 16:59:35 | 食べ歩き
本屋さんに立ち寄ってから繁華街に向かうが、時間の調整が上手くいかなかった。今日行きたい飲み屋は臨時休業したりしていないよなと思って覗きに行くと、店の前で女将さんにバッタリ。「17時になったら伺いますから」と予約を入れておく。

余った時間で文学カフェ「KK」へ。いろいろ本が置いてある趣のある部屋でアイスコーヒーを飲む。



ちょうど良く時間がつぶれた。



さあ、行くぞ。

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小樽三昧(9)小樽公園あたり

2022-05-28 16:20:00 | 美術・アート
小樽バザールヴィタ美術館の前から、小樽公園の方に向かい、紅葉橋を渡る。





小さな小川を渡ると、小樽市民会館が見えてきた。今日は催し物が無いようで、結構な廃墟感が漂っている。



近くにある小樽市能楽堂には「夏季公開」の看板が出ていたが、明日からだった…。



総合体育館の前で彫刻を発見。



二部黎「野に躍る」である。



市民会館の裏手に上っていくと、斉藤吉郎の「少女の像」があった。両陛下(昭和天皇・皇后だろう)が来樽した記念に寄贈されたものらしい。



そして、巨大な一原有徳「炎」。



石川啄木歌碑「こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂げて死なむと思ふ」。



小樽市民会館の前に戻ってきて、中野五一「藤山要吉翁像」。この他、市民会館内にも彫刻や絵画があるように外から見えたのだが、どうにも今日は入館できる感じではなかった。



山を下ってきて、小便小僧がある池。



後志地方には放射線量を計るモニタリングポストがある。単位はマイクログレイ/時であったが、この数値がどの程度のものかは私には分からない。



題字石原健三「表慶」。後の大正天皇が皇太子時代の「御成婚記念」らしい。皇室が絡むとなにかと面倒だね。



そして、市立小樽図書館を久々の訪問。入口を入るとすぐに鈴木吾郎「十月の女」を発見。



「贈 北潟谷仁」とある絵画。画家のサインが入っているのだが、どうにも読めない。



一原有徳作品。安~い額(額というかアルミの枠)に入っているが、本物だろうか。



「贈 株ヤマハブランズショップ札幌・小樽店」とあるが、ミロの版画か?



鈴木吾郎「若い女」。逆光で見づらい。



階段で2階に上り、振り返ると見えるステンドグラス。



「?.Yoshiharu」というサインのある画。小樽の風景なのであろう。



「野原にて」。作者は国画会会員 椿本俊子と書いてあるように見えるが、検索しても何も情報が出てこない。
→2022年6月5日追記。コメントで教えていただきましたが、「藤本俊子」という小樽の画家のようです。小樽市民ギャラリーで回顧展が開かれたこともある、小樽を代表する女性画家のようで、無知で申し訳ありません。



それにしても学習室などにずかずか入り込んで、彫刻・絵画の写真だけを撮っていたので、異常者感あふれる振舞いだったかもしれない。図書館利用の皆さん、お騒がせしました。その後、図書館を出て、駅前方面へ。途中に石原裕次郎メモリアルアベニュー「裕次郎の小径」の碑がポツンと残されていた。



小樽駅横の紀伊国屋書店で本を2冊購入。
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小樽三昧(8)森ヒロコ

2022-05-28 15:29:44 | 美術・アート
線路を超えて、小樽の山側へと向かう。今回の小樽訪問、目的の一つが、この美術館の訪問であった。



■森ヒロコ・スタシス記念小樽バザールヴィタ美術館「森ヒロコ企画展 制作の舞台裏I」。森ヒロコが急逝し、森ヒロコ・スタシス美術館は一旦活動を停止することになった。その後、小樽バザールヴィタ美術館として再開したのだが、去年行ってみようと思って調べると、どうも早々に休館になってしまったように思えた。やはり美術館の運営は難しいよなと思ったら、今年に入りこの展覧会のチラシを入手し、今日訪問することになったのである。



奥の蔵のようになっている展示を見る。1階は「森ヒロコ・スタシス常設展」である。

森ヒロコ「星蹴り」:少年たちを描いた版画が独特の雰囲気で素晴らしい。ヴァロットンとはまた違った、子どものいる不思議な風景が見える。
森ヒロコ「宙行く少年I」:不思議な空間に細い石でできた橋のようなものが架かっている。そこを6人の少年が手を広げてバランスをとりながら歩くのだ。

森ヒロコの作品。



スタシス・エイドリゲヴィチウスの作品。「作品のみの撮影はご遠慮ください」とあったので、こんな形にしてみた。問題があったら、ご連絡をお願いします。



2階では「森ヒロコ企画展 制作の舞台裏I」の展示がある。
森ヒロコ「イカロスII」:石造りの建物の前に少年イカロスが体をねじらせて落ちてくる悲劇。
森ヒロコ「小惑星II」:輪回しをする少年の頭上には、幾何学的な星が2つ存在している。
森ヒロコ「水撒く人」:男の撒いた水がきれいな半円を描く。その前に立つ女はまさに今水を撒こうとしているが、どうなるのか?

「制作の舞台裏」という意味だが、森ヒロコが作品のヒントにしようとして集めていた切り抜きや、子どもをモデルに撮影した写真も一緒に展示されていた。「水撒く人」を描くために、本人が水を撒いている写真が70枚ほど撮影されたようである。写真を見ると、水は意外なほど綺麗に半円を描いており、作品の元になったことが分かる。

2階の階段を振り返ると、一原有徳作品が展示されている。



今回はアルビーン・ブルノフスキーの作品が展示されていなかったのは残念である。



建物の中庭が開放されており、右手奥にカフェがある。



とりあえず、予定通りに見ることができて良かった。当展覧会の会期は4月27日~7月16日となっていたが、6月10日~14日は臨時休業するというようなことが書いてあった。展覧会名に「I」(ローマ数字のイチ)が付いていることから、その通り、次の展覧会も開催されることに期待したい。

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小樽三昧(7)スルー

2022-05-28 14:44:46 | 美術・アート
小樽芸術村でかなりの時間をついやして(約2.5時間)、ステンドグラス美術館は一旦パスしよう。4館共通券はまた別の日にも使えそうだ。ということで、市立小樽美術館・文学館の建物を訪れた。市民ギャラリーで「第24回ペンギンクラブ木版画作品展」を見て、残りはスルー。

「堀忠夫展」は見ているし、「小樽の能楽」はもう一つ興味が持てない。「一原有徳と小樽創作版画のひとびと」はまだまだ会期が長いし、文学館の「日蝕 エクリプス」は全く見る気がしないのだ。石原慎太郎は自分の恐怖心をコントロールできずに、思ったことを垂れ流すだけの見苦しい人だからなあ(昔は知らぬが)。

小樽美術館・文学館の前庭に、鈴木吾郎「少女十六歳」の像がよみがえった。冬はここが雪捨て場になっているので、どこかに移動しているのだと思う。



天気もまあまあ良くなってきた。結局、今日の小樽では傘の出番がなかった。

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小樽三昧(6)旧三井銀行小樽支店

2022-05-28 14:30:45 | 美術・アート
もうグッタリしてきたが、次は旧三井銀行小樽支店だ。「祝 国重要文化財指定」の文字も誇らしげか。



■旧三井銀行小樽支店「川瀬巴水と吉田博 水辺の詩」。さあ見ようと展示室に乗り込むと、4館共通券だけでは見ることができないと言われて、入口に戻る。ここでの企画展は去年までは500円だったと思うが、今年度は1000円になっている(重文指定のおかげ?)。それに伴ってか、4館共通券を持っていても、さらに300円のチケットを購入しなければならないのである。



吉田博「沼崎牧場」:横幅70cmを超える堂々たる大作。



川瀬巴水「日本風景集第一輯 東日本篇 小樽之波止場」:小樽を描いたこの作品を紹介しておこう。



場所は特定されており、昭和初期まで小樽港にあった桟橋が描かれているのだそうだ。





すっかり散財してしまったが、まあ見ておくべきではあるからなあ。

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小樽三昧(5)似鳥美術館

2022-05-28 13:53:03 | 美術・アート
続いて、似鳥美術館へ。1階から4階の展示は概ね変わりがない。

伊藤若冲「雪柳雄鶏図」:といっても、実はこの若冲作を見るのが初めてなので楽しみにしていた。柳にかかる雪のねっとり感は少々薄いが、「動植綵絵」を思わせるなかなか立派な作品。某番組に出たので「鑑定額 300,000,000円」と紹介されている。
森本草介「青い椅子の裸婦」:比較的古典好みと思える似鳥美術館だが、これは現代の作品。写実方面にも手を伸ばしてきたのか。
モーリス・ユトリロ「ムーランの大聖堂」:ユトリロにしては豪快に大聖堂が描かれている。

藤田嗣治「カフェにて」:こちらも某番組で鑑定されたので「1,000,000,000円」(10億円)の表示が。まあ確かに良い作品ではあると思う。
絹谷幸二「チェスキーニ氏の肖像」:階段室にあった、半立体3枚パネルの大作。これは初見かな。
平櫛田中「満徳恵比寿尊像」「福衆大黒天尊像」:約二頭身でキャラクター的な作品。

2階では木彫のほかに、山下清特集を展示していた。
山下清「桜島」:雲のモザイクな感じがなかなか良い。

地下1階はガラス作品を西洋美術館に集めたと思われるため、展示が大幅に変わっていた。薮内佐斗司、北大路魯山人、藤田喬平、藤本能道の作品が多かったように思う。北大路魯山人「この葉平向 五」は、いろいろな木の葉をドーンと絵付けした作品で素晴らしいと思う。

その他、ガンダーラ仏、クメール仏が何点か展示されていた。これを見て、私はなるほどと思った。東京のアーティゾン美術館(旧ブリジストン美術館)や松岡美術館で海外の古い美術品を見て「この展示物、持っていて大丈夫なのか?」と思うことがある。その驚きを北海道で感じさせたかったのではなかろうか。

ここは1階のステンドグラスしか撮影できなかったので、写真を1枚だけ貼り付けておこう。

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小樽三昧(4)西洋美術館

2022-05-28 12:55:58 | 美術・アート
さて、今日の大きな目的の1つは、小樽芸術村である。西洋美術館が開館して4館体制になったので、一度見に行こうと思っていたのだ。



運河沿いにある美術館に入館。入ってすぐの場所はお土産売り場や休憩スペースになっているが、まだ存在を知られていないのだろうか、あまり人がいない。ここまでは無料で入ることができるので、そのうち混雑するのかもしれない。奥の方に美術館ゾーンがあり、チケットを購入。4館共通券はなんと2900円とあって、さすがに二の足を踏む人もいるだろう。私は美術館友の会会員なので、2割引き(2320円)でチケットを購入。

西洋美術館の展示だが、これまで見たことが無いものと、似鳥美術館の地下1階にあったガラス等の展示が集約されたようである。ガラスはガレ、ドーム、ラリックが中心。



ラリック「PICARDIE」:これを見て、ウインダムを思い出す。



新しいものとしては、数メーター四方のコーナーが作られて、テーマ展示がされていた。次の写真は「アール・ヌーヴォーの間」。



そして「アール・デコの間」。



「19世紀木彫家具」がたくさん置いてある。



随所にステンドグラスの展示もあった。これは12連作の「聖書と聖人たち」。



展示物が多くて、「個」の作品を見るというよりは、全体を流されつつ見た感じだ。ちなみに4館を見た場合の標準観覧時間は3時間という案内が書いてあった。それぞれの人によるので、何が「標準」なのかはよく分からないのだが。

なお、西洋美術館は写真撮影が可能である。
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小樽三昧(3)昼食

2022-05-28 11:54:00 | 食べ歩き
結構歩いたので疲れてきた。ここで休憩したいところだが、夕食も早めになるだろうし、軽く何か食べておくか。ということで、軽食を食べられるところを探すが、なかなか見つからない。今日の小樽はそこそこ観光客がいるため、このまま12時になるとどこも混雑してしまいそうだ。

少々焦りながらうろうろしていると、ホテルにカフェが併設されているのに気がついた。それではこの「SC」に行ってみよう。



店内に入ってみると幸い他の客はそんなにいない。カウンターで注文してから大テーブル端の席を確保して待っていると、フレンチプレスのコーヒーがやって来た。「砂時計の砂が全部落ちたら、プレスしてください」とのことで、初めてこの型式のコーヒーを飲むが、なかなか美味い。



続いてプルドポークホットサンドが到着。プルドポークは低温で豚肉に火を通し、それをほぐしたものらしい。これも美味しいし、量も適切であった。このサンドイッチは単品で500円、コーヒーとセットにすると600円だったので、お得感もあるのだ。



最初のうち、2人で写真を撮り合っている女子が少々目障りだったが、その2人がいなくなった後は平和が訪れた。なかなか落ち着ける、良い店だ。



さて、今日は先が長いのでそろそろ行くか。
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