小樽のバーとなると、いつも行っていたあの店が無くなってから、私の気持ちは定まっていない。何軒かよさそうな店があるのは知っており、順次伺ってみたい気持ちもあるのだが、現状で新規訪問はなかなか難しいものがある。
過去2、3回行ったことのあるバーがすぐそばにあるのだが、開店まで20分。今日は祝日だが営業するのだろうか。悩んでいるうちに、確実に開店時間を迎えている店を見に行くことにした。出抜小路の「R」である。おお、ありがたいことに営業していた。
この店はニッカウイスキーが中心なのだが、レアものは値段が高騰しており、もう金持ちの旅行客しか飲めまい。かといって、現行品じゃつまらないしなあ。私はじっくりメニューを眺めた結果、限定販売で今はもう売っていないブラックニッカクロスオーバーを飲むことにした。
かなりやんちゃな賑やかな味で、この間飲んだスーパーニッカプレミアムとは比べるべくもない。ま、これはこれでということだな。
もう一杯はこのシリーズの中でこれだけ100円高い、ブラックニッカブレンダーズスピリットを注文。
こちらは刺激の中にもマイルドな味わいがある。ちょっとだけ加水すると、甘味が引き出される感じだ。
と、2杯くらいでやめておくか。ちなみにこのバーは私以外の客なし。この飲食店街も休んでいる店が多く、商売は全く振るわない感じだなあ。
さて、帰るかと小樽駅に到着したところ、やはりバスターミナルの様子が変だ。やけに人が多い。小樽駅に入ってみると、とんでもない事態が発生しているのであった。
うわっ、マジっすか。駅から出てみると、札幌行(円山経由)の高速バスに並ぶ列は後ろがどこまで伸びているのか見えないほどだ。これは1時間やそこらでは乗れないなと思った私は閃いた。そうだ、あっちがあるじゃない。
観光客の皆さんは気がつかないのか、20分後に発車する札幌行(北大経由)の乗場に2番手で並ぶことができた。私って賢いね。そして到着したバスに見事2番目で乗り込むことができたのだが、バス会社の人たちが「札幌駅まで行くならこちらも乗れます」と余計なことを言って、長い行列の人たちを誘導していた(そりゃ、当たり前か)。
それでも私の隣席には人が乗らず、このまま行けるかと思ったら、高速直前の停留所でついに隣に座られてしまった。今日はここまで他人との接触に、とにかくあらん限りの注意を払っていたのだが、最後で台無しである。
マスクをしっかりかけ、窓側を向いてじっと耐える。そして札幌駅前到着。20時を過ぎているせいか、街が何となく暗い。
それにしても、不測の事態が起きた瞬間にいろいろなことがぶち壊しになるなと思いつつ、すっかり客の少なくなった地下鉄で家に帰った。
******
今回入手した月刊「おたる」は、この4月でなんと通巻682号(1964年創刊)。すごい雑誌だと思う。
その中から、この言葉を世の中に送りたい。「無理してやる必要はないだろう オリンピック」。
やるね、月刊小樽。
過去2、3回行ったことのあるバーがすぐそばにあるのだが、開店まで20分。今日は祝日だが営業するのだろうか。悩んでいるうちに、確実に開店時間を迎えている店を見に行くことにした。出抜小路の「R」である。おお、ありがたいことに営業していた。
この店はニッカウイスキーが中心なのだが、レアものは値段が高騰しており、もう金持ちの旅行客しか飲めまい。かといって、現行品じゃつまらないしなあ。私はじっくりメニューを眺めた結果、限定販売で今はもう売っていないブラックニッカクロスオーバーを飲むことにした。
かなりやんちゃな賑やかな味で、この間飲んだスーパーニッカプレミアムとは比べるべくもない。ま、これはこれでということだな。
もう一杯はこのシリーズの中でこれだけ100円高い、ブラックニッカブレンダーズスピリットを注文。
こちらは刺激の中にもマイルドな味わいがある。ちょっとだけ加水すると、甘味が引き出される感じだ。
と、2杯くらいでやめておくか。ちなみにこのバーは私以外の客なし。この飲食店街も休んでいる店が多く、商売は全く振るわない感じだなあ。
さて、帰るかと小樽駅に到着したところ、やはりバスターミナルの様子が変だ。やけに人が多い。小樽駅に入ってみると、とんでもない事態が発生しているのであった。
うわっ、マジっすか。駅から出てみると、札幌行(円山経由)の高速バスに並ぶ列は後ろがどこまで伸びているのか見えないほどだ。これは1時間やそこらでは乗れないなと思った私は閃いた。そうだ、あっちがあるじゃない。
観光客の皆さんは気がつかないのか、20分後に発車する札幌行(北大経由)の乗場に2番手で並ぶことができた。私って賢いね。そして到着したバスに見事2番目で乗り込むことができたのだが、バス会社の人たちが「札幌駅まで行くならこちらも乗れます」と余計なことを言って、長い行列の人たちを誘導していた(そりゃ、当たり前か)。
それでも私の隣席には人が乗らず、このまま行けるかと思ったら、高速直前の停留所でついに隣に座られてしまった。今日はここまで他人との接触に、とにかくあらん限りの注意を払っていたのだが、最後で台無しである。
マスクをしっかりかけ、窓側を向いてじっと耐える。そして札幌駅前到着。20時を過ぎているせいか、街が何となく暗い。
それにしても、不測の事態が起きた瞬間にいろいろなことがぶち壊しになるなと思いつつ、すっかり客の少なくなった地下鉄で家に帰った。
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今回入手した月刊「おたる」は、この4月でなんと通巻682号(1964年創刊)。すごい雑誌だと思う。
その中から、この言葉を世の中に送りたい。「無理してやる必要はないだろう オリンピック」。
やるね、月刊小樽。