聴覚障害者制度改革推進中央本部ブログ

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【速報】参議院厚生労働委員会7月28日 その13

2005年07月28日 | 【速報】7/28参議院厚生労働委員会
福島/当事者抜きに決めないでということについては?

尾辻/このことは承知している。大臣就任前から団体の方々と勉強会を重ねてきた、その上でこの法案はできたことをご理解いただきたい。

福島/いまもって反対している。諸外国と比較しても障害者関連予算は低い。

鈴木/日本の社会保障関係費は7532億円となっている。支援費は930億円。昨年よりも大幅増となっている。財政上の措置についてご理解を。諸外国との比較は分類上の違いも。

福島/ダントツに低い。憲法25条についても考えたい。応益負担について反対している。障害者は当たり前の生活を地域でと考えている。支援費増加はこれまで我慢していたから。地域に出ることをなぜ抑制するのか、生活することは益?

塩田/最低限度の生活を保障することが憲法に。この法案もその趣旨にかなったものと思う。費用負担には配慮しているつもり。

福島/健康で文化的な生活ができないから反対している。衆議院での参考人となった尾上さんは、生活について言及。費用負担はどうやってと。

塩田/定率負担と所得におうじた負担をお願いしている。障害基礎年金だけで生活されている方もおられる。最終的には色々な生活ができるギリギリの負担をお願いしたい。

福島/生活保護以下の方々へ、説明できない。減免や上限があるということではなく応益負担が生じることが問題。応益負担では生きていけない。社会が個人のハンデイをなくしているから生活できる。もっと負担をということでは生きていけない。

西/改正においては、負担を義務的にして見直すことが特徴。減免の仕組みを設けている。重度の障害者もサービスを受けられる。社会全体として支える仕組み。

福島/応益負担が問題といっている。例外・上限・減免規定を設けても生活できない。
憲法25条が保障されないのがこの法案。応益負担の仕組みは怒りを買うもの。

尾辻/社会保障全体の制度の整合性やその他の制度との整合性が求められる。介護保険の普遍化も想定。その整合性のなかから、定率負担をお願いすることにならざるをえない。

福島/その考え方だと、払えない人にも負担を求めることになっていく。応益負担になれば生活負担が増える。更生医療となっていたのが負担増となる。この実態はどう考えるか。

塩田/透析を受けている人の更生医療について。負担増ではあるが理解してもらいたい。

福島/6万6千円で1万5千円を払ったらどう生活していくのか。

塩田/受けたサービスと所得を考えて可能な負担をと。介護保険のことも考えていくことがさけられない。生活保護の選択は推奨できないが、負担については工夫をしていくのでご理解を。

福島/理解できない。この法案は障害者切捨てのもの。生活保護は限定的になっているし。
障害者全員に生活保護を受けろと言うのか。憲法13条では幸福追求権も保障されている。
資産や収入について資料提供を求められるとなると、家族に責任を持てといっていると同じ。(12条読み上げ)1割負担は実質的に家族負担となる。

尾辻/議論について。今後障害者に対する費用が大きくなる。それに対して備えたい。そのためにどうするかを考えている。だから義務的経費といっている。その中で個々の話に対しては丁寧に対応していきたい。全体のパイを大きくしている。

福島/大きくない。個人の応益負担では生きていけない。25条。応益負担になると作業所へ行くにもお金がかかる。障害者は家にじっとしていろと言うことか。

尾辻/明確にしておきたいが予算は伸びている。財政的に苦しい中で伸ばしてきていることは理解して欲しい。さらにこれが伸びる。それをどうするか。このあたりご理解を。

福島/ちびちび伸びていることはわかっている。障害者は我慢していた。もっと予算獲得を。障害者基本法ではなくなった「障害者の能力と適性に応じ」という文言は何故入った?

尾辻/人は何らかの能力を持っていると考えた。障害者もいろいろ能力を持っている。それをどう生かすかを考えた。そのために介護・就労支援などサービスの質をどう高めるかの観点から立案していれた。

福島/障害者基本法よりも後退している。基本法よりも範囲が狭いし。
基本法9項6条ではなくなった「能力及び適性に応じ」が入っている。これが能力及び適性に応じなさいという分離などに使われる不安がある。国連決議や憲法14条でも実質的平等を規定している。
障害者は応益負担となると、法の下の平等も実現できない。

尾辻/憲法14条の話。この法案は安定的なサービスを公平に利用できるように支給決定を透明化する。障害者策定計画を作る。所得に配慮した対策を考えている。現在よりも障害者の実質的平等の確保となる。

福島/応益負担が問題。どうして平等なのか。扶養義務が家族に負担になることに関して。

尾辻/すべての障害者がサービスを受けているわけではない。これからはすべてにサービスを受けていただくことになる。それは公平につながる。

西/今回は障害者本人のみを負担義務者としている。能力に応じて月額限度額を決める。生計をいつにする世帯に負担してもらう。親、子供が扶養しないとなったときは障害者本人及び配偶者所得に基づくことも選択できるとした。

福島/公平に障害者は生きられない法案になるだろうと思う。この法案を強行採決にならないようにと思う。命を大事にする厚生省に立ち戻ってほしい。

議長・これにて散会。

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