星田オステオパシー

質問電話と覚書 #2916

先日、もう1年くらい前に質問をしてきてくれた男の子から再び質問の電話がありました(和歌山の人なんで施術を受けに来ることは出来ない)。

なんでも顎関節症で、咬合が強過ぎて顔面の骨の形が変形してきているらしいのです。

骨はストレスに対応して成長します(引っ張られる方向に伸びるというイメージか)ので、人相が骨格ごと変化してしまうというのはありえる話です。が、目に見えて気になるほど変形するというのは確かに本人にとって見ると恐怖だろうなぁと思います。

これ以上の変形は張力の原因となっている筋肉を緩める(状態を維持する)事で防げるでしょうけど、問題になるのは一旦変形してしまった骨が元に戻るかということ・・ですね。

う~ん、普通に考えると外科的に削るとかしか出来ないのではないだろうか・・・というのが常識的な結論だと思います。

が!

もしかして・・ですけど張力がなくなった場合ストレスが消えることで「必要のない部分は萎縮する」という廃用性萎縮的な効果が働いて、遺伝子が持っている本来のデザイン(つまりもとの状態)に戻る・・と言うことがもしかしたら極々ゆっくりとではあるでしょうが起こる可能性が、まったく無い!とはちょっと言い切れないのかも知れません。

その方も非常に神経質な性格だと本人が言ってらっしゃいましたが、やはりそういう人は「かみ締める筋肉」や「顔面の筋肉全般」が硬い結果「頭を覆っている筋肉」も硬くなっていることが多く、結果頭蓋骨が締め付けられるのか頭蓋骨本来の動きが出来ていない事があるようです。

また、首の骨がスムーズなカーブを作っていなくてストレートになっているという事も言われているようです、こういう本来のデザインとは違った状態というのはやはりどこかに問題を起こします。背骨についてる筋肉も交感神経の親玉も常に刺激にさらされてるということになり、精神的にも不安定な状態を引き起こすかも知れません(集中力が無いとか不眠とか神経質とか)。実際、この方はそれらの自覚があるとのことでしたので(あ、集中力がないとはおっしゃってませんでした)、そういう末梢の部分も影響している可能性が高いと思われます。まあ、結局のところトータルバランスの問題で、悪い循環が起こってると見受けられますが。

というわけで、本当の原因が「精神的なもの」である場合には、構造的な部分で施術しても対処療法にしかならないかも知れませんので、本当の理由をなんとかすべきですが、その場合でも構造的な問題を解決するのは無駄にはなりません(そもそも構造が原因で精神的な問題を引き起こしている可能性もあるわけですから)。

硬いところは出来るだけちゃんと緩める癖をつけて、その他タオル作戦とか顔ストレッチとかもやってみてください、ひょっとしたら良い結果が見込めるかも知れません(近ければ研究かたがた施術してみたい対象なんですが)。

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