コウボウシバ (弘法芝) カヤツリグサ科 スゲ属 海岸の砂地に普通な多年草。 太い地下茎を伸ばし、丈の低い茎と革質の葉を出す。 茎頂に雄小穂、葉腋に雌小穂を数個付け、小穂は夏に茶褐色に熟する。 弘法芝の名は、同じく砂浜に生育するコウボウムギより実が小さいことによる。 コウボウシバは砂浜の少し奥まった所や、小丘によく見かける。 砂浜は常に砂の移動があり、不安定な立地である。
コウボウムギ (弘法麦) カヤツリグサ科 スゲ属 砂の中に長く匍匐茎を延ばし、各所から地上へ出る茎を伸ばす。
葉は根出状に出て、黄緑色でつやがあり、厚みがあって硬く、先端へと細まって巻く、葉の縁にはざらつきがある。
スゲ属では数少ない雌雄異株で、まれに同株や一つの穂に両方の花が出ることがあるという。
花茎は高さ20cm位になり、硬くて直立し、先端に太い淡い黄緑色の穂を一つつける。
果胞は長さ1cmほどとかなり大きく、楕円形で偏平、先端ははっきりした長い嘴になり、その縁に鋸歯が見られる。
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