「街の上で」
スマッシュヒットを飛ばした『愛がなんだ』の今泉力哉監督が下北沢を舞台に描いた群像劇。因みに「愛がなんだ」未見なんだなー見たいと思ってたけどスルーしちゃった。
元々は昨年5月に公開予定だったそうだけどコロナ禍のせいで約1年公開が延期されたそうで。
出演している役者さんはほぼ知らない。古川琴音ちゃんは最近ドラマやCMでよく見掛けるよね。あと友情出演してた成田凌君位しか知ってる人いなかったな。
そして今泉監督と共同脚本を書いている大橋裕之氏はたまたま先日鑑賞した「ゾッキ」の原作者さんですね。偶然だなぁ~
あらすじ
下北沢の古着屋に勤務している荒川青(若葉竜也)は浮気されて振られた恋人(穂志もえか)を忘れることができなかった。ときどきライブに行ったりなじみの飲み屋に行ったり、ほとんど一人で行動している彼の生活は下北沢界隈で事足りていた。ある日、美大に通う女性監督(萩原みのり)から自主映画に出演しないかと誘われる。
単館作品モノによくありがちな「大して何も起こらない(何か起こったとしても大して話が展開しない)緩くてマッタリ系」
こういう書き方するといかにもつまらなかった!って言いたそうに感じるかもしれないけど、個人的にこういうのかなり好きな方w
「下北沢」「古着屋さん」「オシャレな隠れ家系カフェ」「サブカル系舞台」「古本屋さん」「自主制作映画」という東京のサブカル好き若者が大好きなワードが終始飛び交いまくるゆったりマッタリした群像劇で、ワンシーン長回しが多い演出法は舞台の街・下北沢を敢えて意識したモノなのかな?と思わされます。
話は主人公の草食系男子・青君と彼を取り巻く女の子達との様子を見せる、というだけで、4人の女子とほぼ同時多発的に接触していてそのエピソードが漫然と流れていきます。
まあ「4人」と書いたものの、その中でも古本屋さんの店員「冬子」と自主映画の衣装スタッフ「イハ」の2人との関係に割とスポットが当たっている感じ。
特にイハとのやりとりは長回しシーンで尺取ってかなり丁寧に描いている。イハの一人暮らしのアパートで恋愛論を語り合うシーンはなかなか雰囲気があっていい。
このシーンを見ながら「イマドキの若者って本当に男も女も草食って言うか…初対面のオトコを自宅に連れ込んで泊めてやるってなかなかすげーよな」と思ったわ。
でも多分本作を楽しんでる若い子達ってこういうの特に抵抗感なくて当たり前の展開だと思えるって事よね?自分もBBAになったもんだよなぁ!w
主人公の青君を演じた若葉竜也さん(今まで存じ上げてませんでしたすんません)の雰囲気が凄く良かった。
「下北沢に住んでる可愛い男の子」のイメージそのまんまだなぁーって。独り暮らしの部屋も割ときちんと整頓されていて古いアパートなんだろうけど程よく「抜け感」のあるちょっぴりオシャレな感じに仕上がっているし、いかにも古着屋さんでバイトしてる店員さんって感じの緩いカジュアルとふわふわな髪型も良く似合ってる。
登場する人達がみーんな「頑張ってない、でも緩めのオシャレに見える」雰囲気で、田舎者の自分は「あー、こういう世界が東京にはあるんだなぁー」とぼんやりスクリーンを観ながら関心してしまいましたわ。
小ネタがゆるゆる流れてチョイチョイ「クスッ」とさせるのもいかにも単館系っぽい。
そしてあくまでもテロップは「友情出演」なんだけど、成田凌君がかなり重要な役どころでガッツリ出てるのには若干驚かされましたわ^^;
本作の敢えて「クライマックスシーン」だと思ったのはあの「翌朝街角で男女がワチャワチャに出会うシーン」だと思うのですがw、あの場面においても尚ゆるーい空気感というのが改めて「如何にもシモキタ系」なのだな、と思わされ。
あ、個人的には自主映画の試写会の後で冬子が監督に食って掛かるシーンも可愛くて好きだけど!
それから「チーズケーキの歌」の雰囲気が好き。世の中そんなに刺激的な出来事が毎日起こる訳がない。でも若者達が緩く生きてる場所があるんだなーとホッコリ出来る良作。
スマッシュヒットを飛ばした『愛がなんだ』の今泉力哉監督が下北沢を舞台に描いた群像劇。因みに「愛がなんだ」未見なんだなー見たいと思ってたけどスルーしちゃった。
元々は昨年5月に公開予定だったそうだけどコロナ禍のせいで約1年公開が延期されたそうで。
出演している役者さんはほぼ知らない。古川琴音ちゃんは最近ドラマやCMでよく見掛けるよね。あと友情出演してた成田凌君位しか知ってる人いなかったな。
そして今泉監督と共同脚本を書いている大橋裕之氏はたまたま先日鑑賞した「ゾッキ」の原作者さんですね。偶然だなぁ~
あらすじ
下北沢の古着屋に勤務している荒川青(若葉竜也)は浮気されて振られた恋人(穂志もえか)を忘れることができなかった。ときどきライブに行ったりなじみの飲み屋に行ったり、ほとんど一人で行動している彼の生活は下北沢界隈で事足りていた。ある日、美大に通う女性監督(萩原みのり)から自主映画に出演しないかと誘われる。
単館作品モノによくありがちな「大して何も起こらない(何か起こったとしても大して話が展開しない)緩くてマッタリ系」
こういう書き方するといかにもつまらなかった!って言いたそうに感じるかもしれないけど、個人的にこういうのかなり好きな方w
「下北沢」「古着屋さん」「オシャレな隠れ家系カフェ」「サブカル系舞台」「古本屋さん」「自主制作映画」という東京のサブカル好き若者が大好きなワードが終始飛び交いまくるゆったりマッタリした群像劇で、ワンシーン長回しが多い演出法は舞台の街・下北沢を敢えて意識したモノなのかな?と思わされます。
話は主人公の草食系男子・青君と彼を取り巻く女の子達との様子を見せる、というだけで、4人の女子とほぼ同時多発的に接触していてそのエピソードが漫然と流れていきます。
まあ「4人」と書いたものの、その中でも古本屋さんの店員「冬子」と自主映画の衣装スタッフ「イハ」の2人との関係に割とスポットが当たっている感じ。
特にイハとのやりとりは長回しシーンで尺取ってかなり丁寧に描いている。イハの一人暮らしのアパートで恋愛論を語り合うシーンはなかなか雰囲気があっていい。
このシーンを見ながら「イマドキの若者って本当に男も女も草食って言うか…初対面のオトコを自宅に連れ込んで泊めてやるってなかなかすげーよな」と思ったわ。
でも多分本作を楽しんでる若い子達ってこういうの特に抵抗感なくて当たり前の展開だと思えるって事よね?自分もBBAになったもんだよなぁ!w
主人公の青君を演じた若葉竜也さん(今まで存じ上げてませんでしたすんません)の雰囲気が凄く良かった。
「下北沢に住んでる可愛い男の子」のイメージそのまんまだなぁーって。独り暮らしの部屋も割ときちんと整頓されていて古いアパートなんだろうけど程よく「抜け感」のあるちょっぴりオシャレな感じに仕上がっているし、いかにも古着屋さんでバイトしてる店員さんって感じの緩いカジュアルとふわふわな髪型も良く似合ってる。
登場する人達がみーんな「頑張ってない、でも緩めのオシャレに見える」雰囲気で、田舎者の自分は「あー、こういう世界が東京にはあるんだなぁー」とぼんやりスクリーンを観ながら関心してしまいましたわ。
小ネタがゆるゆる流れてチョイチョイ「クスッ」とさせるのもいかにも単館系っぽい。
そしてあくまでもテロップは「友情出演」なんだけど、成田凌君がかなり重要な役どころでガッツリ出てるのには若干驚かされましたわ^^;
本作の敢えて「クライマックスシーン」だと思ったのはあの「翌朝街角で男女がワチャワチャに出会うシーン」だと思うのですがw、あの場面においても尚ゆるーい空気感というのが改めて「如何にもシモキタ系」なのだな、と思わされ。
あ、個人的には自主映画の試写会の後で冬子が監督に食って掛かるシーンも可愛くて好きだけど!
それから「チーズケーキの歌」の雰囲気が好き。世の中そんなに刺激的な出来事が毎日起こる訳がない。でも若者達が緩く生きてる場所があるんだなーとホッコリ出来る良作。