天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代展@名古屋市美術館

2008年11月03日 | ライブ・イベント・映画
10月18日~12月4日まで名古屋市美術館で絶賛開催中~。

本展覧会は名古屋市美術館開館20周年記念の冠もついてます。
ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館が改修工事で休館する事になったので
初めて大々的に収蔵展を海外で催す事になったそーだ。
日本での公開はもしかしたら名古屋だけ?この展覧会はこの後世界各地で巡回興行
する予定らしいですが、公式サイトを見ると国内の他の美術館の記述はありませんね。
ダーと友人H嬢と3人で見に行って来ました。

ピカソとクレーの名前が付いている展覧会なので、キュビズムとシュール・レアリスムを
中心にした、彼らに関わりや馴染みのある、また彼らと意を同じくした画家達の絵を
集めて展示がしてあります。
キュビズム台頭前?被る時期に発生したフォーヴィスム(フォービズム)、表現主義、
新即物主義からはじまり、ピカソやブラックを中心としたキュービズムの台頭、
更にはシュール・リアリスムへの移行、そしてノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館が
開館当時に力を入れて収集したパウル・クレーの作品を時代順に紹介しています。

フォーヴィスムと言ったらマティス!←もう飽きる位書いてるけど(苦笑)
展覧会のチラシにはきっちり「マティス」の名も列記してあるよ♪
めっちゃ楽しみにしていたら、いきなり展覧会の1枚目がマティス!むはーっ!!
・・・と思ったら、マティスはこの1枚だけでした。しょぼーん。

それからピカソは何点か来ていましたが、先日見た「tokyo PICASSO」が圧倒的過ぎて
「ピカソの絵が見れる!」という思惑で行くと肩透かしになるかも?いい絵も来てたけどね。
「鏡の前の女」は今回日本初公開でした。同じシリーズの別作品は何度も来てますが。
「ひじかけ椅子に座る女」はかなり有名な作品なので、実物を見た事がある人も結構いるかも?
攻撃的とも取れる色彩と筆遣い、大胆な上に繊細、ピカソが天才と称される由縁の
一端を垣間見る事が出来るかと。

初中期のマティスの油彩画のいい物、それから何と言ってもクレーの作品は
かなりいい物が数多く見れました。初期~中期~後期を一通り網羅。
クレーらしい明るい色調のユーモラスな作風の秀作が目を惹きます♪

数は多くないけどドランやスーチン、エルンスト、カンディンスキー、マグリット等
日本でも知名度の高い画家の、結構高クオリティの作品が見れましたよ。

展覧会のタイトルは「ピカソとクレー」、ピカソをまず頭に持ってくるのは
致し方ないかなーとは思うものの(知名度も集客度も桁違いだし)、
でも本展覧会は圧倒的にクレーの作品の方がいい物が沢山来ていましたね。
クレーが好きな方、キュビズムやシュール・レアリスムがお好きな方なら
「クレー、そしてピカソ達の生きた時代展」というタイトルにしてもらった方が
納得が行くんじゃないかな?って気がしなくもない(苦笑)

キュビズム、シュール・レアリスムが今ナニゲに日本ではブームなのかしら?
最近やたらに目に付くような気がするのは私の願望なのか妄想なのか(苦笑)
・・・ふっふっふ。
今度のスペイン旅行、マドリードでピカソの「ゲルニカ」の実物見に行ってやんぜ♪
死ぬまでに一度は絶対に見ておきたかった巨匠の名画。
本展覧会に行って、益々楽しみになったじょーーー♪
コメント
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