そもそも人類が『保存食』というものを発明したのは、収穫が見込めない時期や場所でも死なないためだったのではないかと思う。
寒い地域では冷凍、温暖な地域では塩漬けや乾燥のような方法を使うことにより、食材の劣化を防げる、すなわち命をつなげることに気付いた人類の偉大な知恵の結晶が保存食なのだと思う。
それがいつしか、目的が変化して、食材の美味しさをいつでも楽しめるためにと保存するようになってきた。
我が家での最たるものは、『正月料理』。
何も収穫のできない真冬に、「これでもか!」というほど美味しい食材が食卓に並ぶ。
改めて言うけど、これは人間が培ってきた知恵の結晶で、我々は、その恩恵にあずかっているのだ。
で、我が家でも、季節限定の山の幸を、あの手この手と駆使して保存することにより、1年中楽しんできたんですよ。
そのうちの冷凍トビタケが、この度、めでたく卒業することになったんです。
だって、新たな収穫があって、冷凍庫でも、世代交代が行われることになったんですから。
今回、『冷凍庫46』に加入(何期生か分からない)したのが、
この子たち(先週分)と
この子たち(今週分)
これまで冷凍庫の中で、マタギ家の安心と安全を守ってきてくれたトビタケ君と入れ替わってもらうことになったんです。
感謝の気持ちを込めて、美味しく料理させてもらおうではありませんか。
で、考えたんだけど、天ぷらにすることにしました。
この料理も本邦初公開なので、読み返せば分かる程度にまとめておきたいと思います。
下ごしらえ・調理の部
ある程度、解凍が進んだところで下味をつけるところから始まります。
・ジップロックに入ったまま醤油と酒各大さじ1ぐらいを入れて1時間ほど待ちました
衣はいつも通り
・冷水+卵黄で200gに、薄力粉110と片栗粉30g
・どちらも冷やしておいて、揚げる直前にサッと混ぜます
トビタケ以外の食材を先に揚げてしまいます
※トビタケの下味が油や衣に乗り移るのを避ける
・最後に下味のついたトビタケに衣を絡めて
・中温で普通に揚げます
お友達のナス君と一緒
本日の夕食
昨夜のトビタケご飯も残っていたので、ちょっと贅沢になってしまったかも。
一応下味がついているので、天つゆはいらないと思います。
お好みで、塩をひと振りかけると、味の調整は十分にできます。
味の方は、さすがに揚げ物なので、香りは殆ど飛んでしまうけれど、逆にトビタケの味と食感をじっくり味わうことができて、美味です。
先日のトビタケチップス同様に、おかずにもなるけれど、つまみにもなる逸品です。
ああ、美味しかった!
冷凍トビタケ君、3年間も待たせてゴメンね。
でも、3年経っても十分に美味しかったよ。
ありがとう。
そして、ご馳走様でした。
・・・これにて、3年間のトビタケ物語は一応決着です。
新たなトビタケ物語、どんな展開になるのか楽しみです。
トビタケご飯がとびつきたいくらい美味しそうです⤴✨
マタギさまの揚げ物はいつも最高ですね✨
コメント、ありがとうございます。
本当に、あっと言う間でした。
少々寂しいけれど、次が始まるまでの辛抱です。
豊かな四季の恵みが、新たに巡ってくるのを待ちたいと思います。