5月19日(日)長浜で開催されていた第1回トチノキ学ネットワークの2日目のツアーに参加してきました。
今回は木之本の金居原というところにあるトチの巨木林を歩きました。
金居原には明治から昭和40年頃にかけて銅鉱山があり多い時には1500人もの人が雪深い谷筋で暮らしていたそうです。資源の少ない日本にとっては貴重な鉱山だったようです。
その遺構も今ではコンクリートを残し森の中に埋もれつつあります。
森を歩いていると朽木の山と違い、下草が豊かで本来の森の姿のように思います。鹿もいるようでけもの道もできていますが、まだまだ朽木のような甚大な被害にはなっていないようです。
銅山の名残、湧水が出ているところの硫化銅
トチの花もちょうど良い感じで咲いていました。
沢筋をたどり急斜面の山肌をしばらく登ると幹回り400~500cmクラスのトチノキがゴロゴロしている森になり圧倒されます。
今回の最終目的地にあるのは640cmの巨木です。
大きな幹から枝を何本も出して自らの陣地を確保している様は本当に感動的です。これに比べると人間の一生などちっぽけなことだと思い知らされます。
金居原周辺にはトチノキを含む巨木群がたくさんあり、多くのボランティアの人たちを中心に保存活動に取り組んでおられます。皆さんの努力には本当に頭の下がる思いです。
最後は金居原集落の近くの「合歓の里」で地元の人が作ってくれた栃粥を頂きました。栃餅のようなイメージを持っていましたが、色は薄い黄金色で味も上品な粥でした。イタドリなど地元の漬物も美味しくお代わりをしました。
今回のツアーに参加して貴重な経験ができました。
(この地域は一般の人は入山規制されており、ツアーに参加しないと入れません)
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