近所のおばあさんが亡くなって、昨日がお通夜、今日がお葬式だった。
コロナ禍であるから、葬儀の様式も以前とは違ったものになった。
参拝者は式開始前に、随時焼香して帰っていく。
僧侶の読経は親族のみの参列となる。
私たち隣組は受付担当したが、式が始まったら解散だった。
思い起こせば、ほんの25年程前までは自宅で葬儀を行うのが当たり前だった。
村に立派な祭壇があって、それを男衆(おとこし)が運んできて組み立てる。
司会進行はその年の隣組長の役目だった。
私たち女衆(おなごし)は前日から野菜の切り込み、米の仕込みをして
当日は調理、配膳、給仕と大忙しだった。
当時は参列者全員にお斎を振舞っていたから、200人分も準備していたものだ。
問題は、その会場を隣組のどの家にするかなんだが、
人の好い姑は度々引き受けて来て、私は堪らなかった。(・・;)
出棺を見送り、後片付けが終わると、親族からの酒や鉢盛が店から届けられる。
葬儀場での式になってからも、この最後の流れは変わらず、
式場でひとしきり飲み食いしてから解散していたものだったが、
去年はこの慣習を断ち切った。
コロナ禍に関わらず今後は廃止にしようと決まった。
お互いさまなのだから、その方が良い。
これからは葬儀のカタチも時代に合わせて変わっていくだろう。