イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

ゆだねる (忠誠心を考える 4/10)

2018-08-11 | 第七章「光と復活体」

先日、孫にスマホで文字入力してるところを見られ、遅いと言われてしまったが、今スマホと格闘しつつブログを書いています。(笑)



先の西日本豪雨での被害が、まだ生々しい広島県に来てますが、自然災害の恐ろしさと、それに対する日本の対応システムのお粗末さに唖然とするばかりです。欧米のように、たとえ核戦争が始まっても組織的に対応できる仕掛けを持つのが世界の潮流なのに、日本はアドホックな前時代的なシステムしかないのだと知人から教えてもらいました。いろいろ調べてもそのようです。3.11の時に感じたのですか、真面目に政治に関心を持つ必要を改めて感じます。

さて、私たちは時にこうした災害を始め、とんでもないことに巻き込まれ、混乱したりすることがあります。その時は渦中の当事者ですので政治談義をする余裕すらありません。そして、必死に対応していきます。自分を信じてということも大事ですが、なにせ問題が大きすぎていて、自己混乱感はますばかり。こうした時は、忠誠心やアイデンティティが重要だと、エリクソンの理論が教えてくれてますがどうでしょう?

一時的にこれという方にゆだね、心を安定させることもあると思いますが、人は神仏のように完璧ではなく、混乱に輪をかけてしまうことがあります。やはり人知を尽くして天命を待つというように、最後は神仏、祈りの世界にゆだねるのが良い結果を得るうえでも大事だと思うのです。

忠誠心を考える 4/10

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地獄で仏に会う!(忠誠心を考える 3/10)

2018-08-09 | 第七章「光と復活体」

 「地獄で仏に会う」ということわざを実感したのは、中学生から高校生、大学くらいの青年時代だったようだ。ちょうど心理学者のエリクソンが<忠誠心、アイデンティティ、自己混乱感>が発達する時期に相当する。受験をして何校か不合格の後にやっと合格したときもあるが、印象的なのは高校時代の旅行のことだ。

 高校3年になる前の春休みだったと思うが、私が伊豆半島に詳しかったこともあり、南伊豆から西伊豆を散策する旅の計画を作り、高校の5-6名の同級生の友達と共に旅をしたときだった。旅程を地図から見積もってエイヤと決め、民宿を予約しあれこれと準備して出かけたのだが、一泊目の場所から次の宿に向けての旅程で、山道を通って夕方に着くはずの宿がなかなか見つからない。道に迷ったようで、さらに夜のとばりが降りてくる。腹は減り疲れはたまり皆口数も減っていった。

 そんなときにトラックで帰宅する村の人に運良く出会い事情を話し、乗せてもらって全員なんとか宿に着き、宿の主人も温かく迎えてくれた。村の人や宿の方々が本当に仏に見えたものだ。

 これは、一つの例だが、自分の人生を振り返ると小さい地獄?を含めて困ったときに、人に頼り(忠誠心、信頼心をもって)助かったことは星の数ほどあるようだ。先に神仏こそ忠誠心の対象とお話したが、いつも盲信するのは考え物だが、人を信じることで心は安定し幸福感まで到達することすらある。

 因みに、世界各国の神話や多くの宗教でも、人間(時に広げて生命)は神仏と別個のものというより、神仏の属性を所持する存在としていることが多いようだ。日本の宗教界に大きな影響を与えた「草木国土悉皆成仏」という思想は、私は密かに縄文時代からのものでもあると考えているが、今でも多くの日本人の心の底に流れ、世界に通じる普遍性があると思っている。(「人類哲学序説」梅原猛著 岩波新書 2013年参照)。なお、私はカトリック信徒であるので、聖パウロの「人の身体は神の神殿」という言葉を信じている。

忠誠心を考える 3/10 

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持統天皇は道教を信じていたのだろうか?(忠誠心を考える 2/10)

2018-08-07 | 第七章「光と復活体」

  写真は伊勢神宮の東にある朝熊山から伊勢湾方面を見た景色。伊勢神宮の遷宮の年に勧められて金剛証寺に寄った時だ。晴れた日には右上の方向に富士山も見えるという。「お伊勢参らば朝熊かけよ。朝熊かけねば片参り」こんな俗謡が今でも伝わっているが、訪れて伊勢の印象がずいぶん変わったのを覚えている。伊勢神宮も素晴らしいが、確かに二つを訪れて信仰の世界がより見えるようだ。

    

 さて、ずっと持統天皇についてこの10年近く考えてきたが、女帝がどういう信仰をもっていたのか、どういう思想・アイデンティティをもっていたかという、正中線のようなものがよく分からなかった。持統天皇の自ら発した言葉は、万葉集に5首残されているが、「日本の道教遺跡を歩く」(福永光司、千田稔、高橋徹著 朝日新聞社 2003年)、「持統天皇」(吉野裕子著 人文書院 1987年)といった道教(含む陰陽五行)の知識をもとに読み解くのが国文学者のそれより分かりやすい。そして、その中の一つに伊勢に関するものがある。

天武天皇が崩御してから八年の九月九日、ご斎会が行われた夜、夢の中でおぼえて与えられた一首

明日香(あすか)の 清美(きよみ)原の宮に 天(あめ)の下

知らしめしし やすみしし

我が大君 高照らす 日の御子

いかさまに 思ほしめせか

神風の 伊勢の国は 沖つ藻も

なみたる波に 塩気のみ

かをれる国に うまこり あやにともしき

高照らす 日の御子 (巻2-162)

(参考:日本古典文学全集2 万葉集1 小学館 1971年)

 夫の天武天皇(陵は藤原京の真南の野口御陵)が亡くなってからの御斎会が開かれたころの歌である。この歌の中の「あやにともしき」(うらやましい)、の解釈が謎であったが、「日本の道教遺跡を歩く」に道教でこの歌を読み解いた解説があり納得した。神仙の地(伊勢)で楽しむ天武天皇を歌ったもののようだ。因みに、朝熊山は野口王墓の真東にあり、死と再生の思想のリアリティが夫の再生を信じている持統天皇の歌から伝わってくる。

 ところで、なんでアイデンティティとか忠誠心の話に思想や宗教の話がでてくるかだが、個人的な印象(自分を見ていれば分かる)でも世界史の流れでも、どうも人間は信用できないもののようだ。そして、信用できるものは唯一、神仏・・・そういうことに辿り着くようだ。私たちの世の中でも、7世紀の日本でも恐らくそう思う人も多いと思う。もちろん、宗教や思想は怪しげという意見を持たれている方も多いだろう。ただ、食わず嫌いもどうかと思う。まずは1000年、2000年といった経験をもつ伝統宗教をしっかり研究されたらと思う。信用できないものに忠誠を誓うほどつまらないことはないと思う。

忠誠心を考える 2/10 

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持統天皇は何を信じていたのだろうか?(忠誠心を考える 1/10)

2018-08-06 | 第七章「光と復活体」

 酷暑の中、近くの図書館に飛び込み涼を得たが、その時、偶然にも「日本の道教遺跡を歩く」(福永光司、千田稔、高橋徹著)を何気なく手に取って魅せられてしまった。酷暑の前の懐かしい6月に奈良に行ったのだが、多武峰、宮滝遺跡にも立ち寄った。談山神社には4-5回行ったことがあるが、今回はそこで「大和多武峰紀行」を求めて後日読んだことにより、より多武峰や談山神社の歴史を知ることができたのは収穫であった。そして、今回の本との出会い。

 7世紀に活躍した女帝・持統天皇は、天智天皇、天武天皇の後を継ぎ、実質的に国家としての日本の原型を作った方であるが、現在でもよく分からない謎の行動をしている。飛鳥の都で政治をされる中、頻繁に30回以上、吉野宮に行幸されたりした。多武峰の祖母・皇極天皇が建設されたとされる両槻宮にも行幸しているが、それは何を目的としていたのだろう。

 一流の政治家であり、日本の縄文時代からの宗教的伝統の知識は当然としても、唐からの宗教(仏教、道教、儒教、キリスト教)の知識も遣唐使などより入っていたと思う。そして、混乱の渦巻く中、何かを信じ、何かの信仰を持って生きてきたと思う。その信仰については、陰陽五行説、仏教、古来からの宗教などいろいろあるが、道教の影響も大きかったようだ。この夏はドストエフスキーもあるが、持統天皇の忠誠心・アイデンティティを中心に、万葉集を楽しみつつ妄想して暑さを吹き飛ばしたい。

忠誠心を考える 1/10 

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親密な関係を持っていても・・・(親密性を考えてみる 10/10)

2018-08-05 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 親密性の中にいても、その基盤でもある志とかアイデンティティのあり方、そして環境の変化で状況はどんどん変わっていくようだ。普遍性のある真善美が備わる親密性とは何か、幸福とは何か、そんなことを真面目に考え、追求していくのが人生そのものかもしれない。

  親密性に関して、足早に考えてきたが、次回はアイデンティティに関わることを思索していきたい。

親密性を考えてみる 10/10 

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