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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

気になる大脳の記憶を意識してみる(健全な心を考える 7/10)

2018-08-29 | 第三章「無意識の世界」

 昨日は学生時代の仲間が集まって一日楽しい時間を過ごしたが、もう50年くらい前の記憶となると、自分の記憶はかなり怪しいと痛感した。XX祭で確か我がクラスは優勝したと思っていたのが2位だったとか、一緒に過ごした時間である部分は覚えているのに、皆が覚えていることが全く記憶になかったりする。

 こうしたちょっと怪しげな大脳の特性なのであるが、私も含めて人は、過去の出来事から罪悪感や劣等感などで悩み萎縮する。しかしストレス曲線は理想と現実のギャップであるので、解釈を変えることで理想や現実のギャップが消えてしまうことも確かだ。

 心理学でよく引き合いにだされる例えがある。目の前に水が半分ほど残っているコップにたいし、「もう半分しかない」と解釈する人もいれば、「まだ半分も残っている」と解釈する人もいるのだ。苦しい思い出の解釈をのんびりと変えてみる努力をするのは、健全な生活をする上で大事だと思う。

 しかし、変えることは言うのは易く、なかなかできないものもあることも確かだ。

 よく心理学で使う絵で、同じ絵でも美女とも見え老婆とも見えるといったものがある。いったん老婆と思い込むとなかなか美女が見えてこなかったりする。緊張すれば緊張するほど見えないものだ。また、普段は良い方向に作用する倫理道徳も、ときには人の心を抑圧させ病的な状態を引き起こしたりもする。しかし私の場合でも10年近くかかったが、意識していると、ふっと老婆が美女に変身する経験もあった。人間にはホメオスターシスがあり、時間と共に健全な方向に復元する力があるようだ。また、自分の悩んでいることを、当時の事実を知っている方と気楽に話すうちに、昨日の例ではないが事実(現実)が異なっていたり、解釈を変えるきっかけを得たりもする。

健全な心を考える 7/10

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