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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

持統天皇は何を信じていたのだろうか?(忠誠心を考える 1/10)

2018-08-06 | 第七章「光と復活体」

 酷暑の中、近くの図書館に飛び込み涼を得たが、その時、偶然にも「日本の道教遺跡を歩く」(福永光司、千田稔、高橋徹著)を何気なく手に取って魅せられてしまった。酷暑の前の懐かしい6月に奈良に行ったのだが、多武峰、宮滝遺跡にも立ち寄った。談山神社には4-5回行ったことがあるが、今回はそこで「大和多武峰紀行」を求めて後日読んだことにより、より多武峰や談山神社の歴史を知ることができたのは収穫であった。そして、今回の本との出会い。

 7世紀に活躍した女帝・持統天皇は、天智天皇、天武天皇の後を継ぎ、実質的に国家としての日本の原型を作った方であるが、現在でもよく分からない謎の行動をしている。飛鳥の都で政治をされる中、頻繁に30回以上、吉野宮に行幸されたりした。多武峰の祖母・皇極天皇が建設されたとされる両槻宮にも行幸しているが、それは何を目的としていたのだろう。

 一流の政治家であり、日本の縄文時代からの宗教的伝統の知識は当然としても、唐からの宗教(仏教、道教、儒教、キリスト教)の知識も遣唐使などより入っていたと思う。そして、混乱の渦巻く中、何かを信じ、何かの信仰を持って生きてきたと思う。その信仰については、陰陽五行説、仏教、古来からの宗教などいろいろあるが、道教の影響も大きかったようだ。この夏はドストエフスキーもあるが、持統天皇の忠誠心・アイデンティティを中心に、万葉集を楽しみつつ妄想して暑さを吹き飛ばしたい。

忠誠心を考える 1/10 

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