イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

メディアに惑わされず「自分は自分」!(のんびり暮らす 6/10)

2012-07-09 | 第三章「無意識の世界」

 私は2年前に大手新聞社の購読を中止した。年間4-5万円とか支払い、購入する価値があるとは思えなくなったからである。また、必要な情報はインターネットを通して得られる時代になったからでもある。若いバリバリのビジネス・パースンで新聞を購読しない方もいらっしゃるので、新聞購読が社会人の常識ということも揺らぎ初めているかもしれない。その証拠に、全体的に新聞購読が減ったのか、地域の広報誌も新聞折り込みで配布することを辞めている市町村もでてきている。私の購読中止も、社会の流れの一コマに過ぎないようだ。

 ただ、それが良いか悪いかは、簡単に言えない。お金を出し時間を削って購読新聞を読まされたというストレスは無くなったが、情報を選ぶことで、不安定になる可能性も増えたようだ(人間には、ますます情報を得て不安感が加速したり、心がかたくなになる傾向もあるようだ)。昭和30年台のように、皆が同じように新聞を読みテレビを見ていた時代が懐かしい。キューバ危機みたいな、子供から大人まで不安になることもあったが、野球や相撲を楽しんだり、鉄腕アトムを見たり。そうだ、当時は科学の進展、原子力平和利用に何の疑問も抱かなかった。

 ちょっと脱線だが、深夜に原発のノンフィクション番組を見ていたら、日本テレビや読売新聞の正力松太郎氏がCIAエージェントだったことを知った。そんなことを、今さら言われても・・・しかし、当時は新聞やテレビを疑念を抱かず信じていたものだ。大好きだった鉄腕アトムも政治的に利用されていたのかもしれない。

 今の時代は、自己責任が急に言われ、自分で物事を理解し判断しなければいけない時代になってきていることもある。3.11以降の原発の問題も顕著。事故後、直ぐに西日本や海外に疎開をした人々もいる。また、私のように地域に留まる人も沢山いる(それぞれの想いを秘めて)。原発事故情報。今では事故当時は明らかになっていなかった情報もかなり入手できる。西欧の国営メディアの福島原発事故のドキュメンタリーから、日本のマスメディアでは得られない専門家の情報もYouTube等で得られる。そして、個人的な様々なブログも。

 そして、情報が溢れるほどある中、こころを平静に保ち自分を失くさない智恵も大事になっている。「生き甲斐の心理学」でいうと、そのポイントはカール・ロジャースの人格形成論の命題1に集約される。

 個人はすべて、自分が中心であるところの、絶え間なく変化している経験の世界に存在する。

 人が何と言おうと、ありのままの自分に戻る。そこに意外にも平安のオアシスがある。人から自分を信じなさいとか・・・そういうことと、ちょっとニュアンスが違う。平安のオアシスの中に、自分の回答もあるものだ。

 さて、命題1はとにかく、自分の過去の拙い経験を振り返っても、ぶれている自分の時が何回もある。いつの間にか他者が中心で、自分が無くなるようになったり。自他混同、理想と現実の混同、感情喪失の不健全さの時でもある。では、ぶれている状態からの回復。それはどうするのか。万人向けの回答は残念ながら無いようである。しかし、そうしたぶれている時から、いつの間にか回復してきた経験は、意外と私も含め誰でももっているようだ。それは、どのようであったか?この思索が一番大切だと思う。私もしばらく考えてみたい。

のんびり暮らす 6/10

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流れのなかの流れない自分!(のんびり暮らす5/10)

2012-07-07 | 第三章「無意識の世界」

都内某所で、カール・ロジャースのパースナリティ理論を勉強しています。臨床心理学を学ぶと目に触れるだろう19の命題の一番目は、次の有名な命題です。どんな時も、流されず、ゆったり自然体!そんな感じです。

個人はすべて、自分が中心であるところの、絶え間なく変化している経験の世界に存在する。

深い命題です。

のんびり暮らす 5/10

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のんびりと暮らすための祈り!(のんびり暮らす 4/10)

2012-07-06 | 第三章「無意識の世界」

 若いころは、退屈で時間の無駄に見えた祈り。中年のころ困難に遭遇して祈りに気付き、今は結構身近になった。

 幼いころ、母方の実家に行っても、父方の実家に行っても、仏壇に手を合わす祖父母がいた。私の母はカトリックで、毎週日曜日に教会に行き私もついて行った。父は、どちらかというと不可知論者であったが、晩年祖母の死のあと小さな仏壇を買って、時々祈っているようだった。自分の生育史での祈りの体験、やはり重いものである。

 今は、七夕がもうすぐなので、先日も七夕の飾りを見かけ、なんとなく短冊を読んでみると、明らかに子供の字で「あたまが良くなりますように」、次に明らかに大人の字で「課長になれますように」とあった!人の願いは、なんて微笑ましいものだろうか・・・そんな印象を持ちつつ。わたしも、同じように書いて見たくなった(時間がなくできなかったのが残念)。

 しかし、七夕のような年に一度のイベントと違い、日々のいのりはちょっと性格が違うようだ。お願いも当然あるが、それ以外の要素も祈りにはあるようだ。以前知人に教えていただいて、「脳はいかにして<神>を見るか」(アンドリュー・ニューバーグ、ユージーン・ダギリ、ヴィンス・ローズ著 PHP研究所)を読んだ。確かチベット僧、カトリックの修道女が実験に協力し、深い瞑想時の脳の働きを研究していたもので、何で人間の脳は不思議なのだとあらためて感じた。

 その本にこんな<落書き>と称する文書が載っていた。

 神は死んだ 

       ニーチェ

 

 ニーチェは死んだ 

       神

 神秘体験と脳科学。本当におもしろいテーマであるが、同時に祈りの世界の深さを科学を通してあらためて知る。簡単に神は死なないようだ。

 さて、祈りを「生き甲斐の心理学」でいつものように考えてみよう。U先生のブログを拝見していると、祈りを防衛機制の「補償」と見ることもできるようだ。それも、もっとも建設的な防衛機制として。

 因みに、「生き甲斐の心理学」では補償を次のように説明している。

 補償: 劣等感感情を克服する方法

 祈りの外にも、いろいろ浮かぶものがある。プレゼントや贈与、アラスカのネイティブの奇妙な習慣だったといわれるポトラッチもそうかもしれない。でも、何か祈りに似ている。補償について2-3日考えてみたい。

 のんびり暮らす 4/10

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美しい花に気を取られ、ハチに刺されないでね!(のんびり暮らす 3/10)

2012-07-05 | 第三章「無意識の世界」

 この世で生活するのは精神的にも結構疲れるもののようだ。自分の弱点、所属する組織の弱点というのは必ずあるものだ。そして、利害関係も必ずある。弱点をカバーしつつ、時には相手を攻撃したり、そんなこんなでバランスをとり生活する。

 そして、隣の芝生が緑に見えたりしても、人生の節目でいろいろ変わっても、生活の本質は余り変わらない。

 先日のんびりと過ごした薬師池公園も、ハチやトンボ、アメンボー、オタマジャクシと美しい梅雨に咲く花の周りは結構忙そう。写真を撮ったりするときでも、ハチに刺されないよう・・・気をつけたものだ。

 さて、いつものように、「生き甲斐の心理学」から、これに似た事象を研究してみよう。今日は防衛機制の「反動形成」。

 反動形成: 自分の弱さを人に知られたくないし、自分も認めたくないので、これを克服すべく他に極端に走る事

 皆さんが知っている例を考えると、弱点が明らかにあって(たとえば体力的に劣る)、いじめられる時、弱い犬が極端に吠える。これが反動形成である。商売で競争しているときに、商品的に完敗しそうなとき、競争相手の悪い噂を何となく言ったりする。これも反動形成。

 そして、反動形成は、心の安定にとても大切だが、反動形成をしていたということを心のどこかに意識化することが大切。私の亡父は、喧嘩をすると殆ど謝らない人であったが、どこかで別のかたちで謝る(補償)ことが上手だった。自分の非をどこかで表現する。

 私も、いろいろな形で反動形成をしている。でも、すべて意識化しているかと言われるとどうだろうか。

 まあ、時にのんびりと考えることは人間の成長のために必要なのだと思う。

 のんびり暮らす 3/10

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源氏物語の世界から見える日本人!(のんびり暮らす 2/10)

2012-07-04 | 第三章「無意識の世界」

 昨日は、一日オフで都心に住む母の誕生日をお祝いをしたりし、のんびり過ごした。夜には、昨年に京都駅でたまたま見かけた映画「源氏物語 千年の謎」のキャンペーンを思い出し、DVDを鑑賞した。

 源氏物語は、「生き甲斐の心理学」のU先生が心理学の勉強にこの数年取り上げてきた題材であり、臨床心理学を学ぶ人たちにとっても、馴染みのある物語である。U先生によれば、欧米の心理学の理論をそのままつかったりすると、正常と病理を間違えて判断することもあり、日本文化の研究は極めて大切だという。

 今回の映画は、源氏物語の始めの部分の映画化であるが、作者紫式部の世界も同時に描き、しかも阿部清明も登場しワクワクした。

 六条の御息所が嫉妬を抑圧し生霊となり、夕顔や葵の上が殺されるおどろおどろしい場面を見つつ、日本人の抑圧された感情が怨霊や生霊となる文化を思った。美しい紅葉や宮廷生活と対照的なのもすごい。表面的には優しい文化の裏の怖い世界。

 さて、いつものように「生き甲斐の心理学」から、抑圧を考えてみよう。

 抑圧: 人からの非難、嘲笑等を恐れて意識、無意識に、何らかの感情、自己主張を我慢すること。

 フロイトは防衛機制として14挙げたが、その中でも、こころの健康を乱す一番目の防衛機制として扱われることが多い。自分の生育史を考えても、いつも例に出す6歳の時の友達の交通事故死の例だけでなく、抑圧はよくないと断言できる。抑圧をするなら、心の健康を考えると努力して自己主張をした方がよほど良い。

 生霊や怨霊は、今でも恐れられていいるが、現在住んでいる日本でも身近な都市や神社仏閣建設と五行陰陽説の関係が思いがけないほど深いことを、最近「レイラインハンター」(内田一成著)で知った。

 詳しくは、読んでいただくのが一番だが、例えば東京に、目白、目黒があることははみなさんご存じだと思う。ところがそれだけでなく、目赤、目青、目黄もしっかりあるとのこと。江戸五色不動で、江戸城を作るとき大切にされたそうだ。

 話は変わるが、最近マスコミへの不信感がネット上で強くなっている。

 大切なことが報道されない。大切なことが歪曲して報道される。まあ、考えてみれば、1000年以上の日本文化ゆえなのだろう。しかし、一市民がツイーターで始めた原発再稼働反対の金曜日デモが、7月22日には、1960年安保以来の人数になったり(20万人近くとの情報も)、福島第一原発の現在の使用済み核燃料危機がオーストラリアのテレビで随分時間をかけて報道されたりしてきている。

 いくら日本の心優しい文化といえども、生霊や怨霊が跋扈する前に、抑圧するより吠える(反動形成する)叡智も必要だと思う。

 日本でのんびり暮らす前提で、言うべき時は言うということもあるので、今日はおゆるしを。

 のんびり暮らす 2/10

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