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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

源氏物語の世界から見える日本人!(のんびり暮らす 2/10)

2012-07-04 | 第三章「無意識の世界」

 昨日は、一日オフで都心に住む母の誕生日をお祝いをしたりし、のんびり過ごした。夜には、昨年に京都駅でたまたま見かけた映画「源氏物語 千年の謎」のキャンペーンを思い出し、DVDを鑑賞した。

 源氏物語は、「生き甲斐の心理学」のU先生が心理学の勉強にこの数年取り上げてきた題材であり、臨床心理学を学ぶ人たちにとっても、馴染みのある物語である。U先生によれば、欧米の心理学の理論をそのままつかったりすると、正常と病理を間違えて判断することもあり、日本文化の研究は極めて大切だという。

 今回の映画は、源氏物語の始めの部分の映画化であるが、作者紫式部の世界も同時に描き、しかも阿部清明も登場しワクワクした。

 六条の御息所が嫉妬を抑圧し生霊となり、夕顔や葵の上が殺されるおどろおどろしい場面を見つつ、日本人の抑圧された感情が怨霊や生霊となる文化を思った。美しい紅葉や宮廷生活と対照的なのもすごい。表面的には優しい文化の裏の怖い世界。

 さて、いつものように「生き甲斐の心理学」から、抑圧を考えてみよう。

 抑圧: 人からの非難、嘲笑等を恐れて意識、無意識に、何らかの感情、自己主張を我慢すること。

 フロイトは防衛機制として14挙げたが、その中でも、こころの健康を乱す一番目の防衛機制として扱われることが多い。自分の生育史を考えても、いつも例に出す6歳の時の友達の交通事故死の例だけでなく、抑圧はよくないと断言できる。抑圧をするなら、心の健康を考えると努力して自己主張をした方がよほど良い。

 生霊や怨霊は、今でも恐れられていいるが、現在住んでいる日本でも身近な都市や神社仏閣建設と五行陰陽説の関係が思いがけないほど深いことを、最近「レイラインハンター」(内田一成著)で知った。

 詳しくは、読んでいただくのが一番だが、例えば東京に、目白、目黒があることははみなさんご存じだと思う。ところがそれだけでなく、目赤、目青、目黄もしっかりあるとのこと。江戸五色不動で、江戸城を作るとき大切にされたそうだ。

 話は変わるが、最近マスコミへの不信感がネット上で強くなっている。

 大切なことが報道されない。大切なことが歪曲して報道される。まあ、考えてみれば、1000年以上の日本文化ゆえなのだろう。しかし、一市民がツイーターで始めた原発再稼働反対の金曜日デモが、7月22日には、1960年安保以来の人数になったり(20万人近くとの情報も)、福島第一原発の現在の使用済み核燃料危機がオーストラリアのテレビで随分時間をかけて報道されたりしてきている。

 いくら日本の心優しい文化といえども、生霊や怨霊が跋扈する前に、抑圧するより吠える(反動形成する)叡智も必要だと思う。

 日本でのんびり暮らす前提で、言うべき時は言うということもあるので、今日はおゆるしを。

 のんびり暮らす 2/10

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