イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

壁にぶつかる!

2007-07-01 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

壁は仕事、人間関係など、その時、その時で変わるものである。いつも何かの壁にぶつかっている私であるが、40歳台に大きな壁にぶつかった時のことを今でも覚えている。

40歳台の最大の壁は、Aさんとの人間関係であった。その時の状態はどうであったか。

問題を起こすAさんに変化して貰いたかったが、Aさんは頑として変わらなかった。そして私には辛い、惨め、暗澹、・・・そんな暗い感情があったようである。自分の感情を漠然として感じていたが、感情の意味を考える余裕は無かった。

Aさんの行動や、思考は自分なりに理解しているつもりであったが、感情を理解しようとは深く考えていなかった。今思うと、操作し操作される関係であり、育ち育て合うような愛の関係ではなかった。

Aさんに関して、自分の過去への悔いはあった。また問題解決の案はあっても、今ここでの自分の深層に意識を向けなかった。基本的にAさんの問題で、自分が今ここで変わる必要がある問題と考えてなかった。

仕事をすることで、Aさんとの関係は忘れることができた。仕事をしある種の結果をだしたり、同僚と雑談したりで気分を紛らしていた。

また、仕事関係以外に東洋哲学に関する本など、やたらと読んだ。Aさんを救う知識を求めていたのか、自分の心の平安を求めていたのか、仕事のためだったか動機ははっきりしなかった。

テレビゲームにも夢中になることもあった。気休め、逃避、そんなことを良くしていた。

カール・ロジャースのプロセス・スケールという心の状態を見る尺度があるが、以上のような状態であり、概ね底辺をさ迷っていたようだ。

そして、変化への「気づき」の妨げになる3つの確認要素、①アイデンティティの統合、②現実吟味力、③防衛機制の三つに問題があった。

今考えると、愛おしいが困った自分がそこに居た。

次回につづく(気づき論2/5)

人気blogランキングへ <- 1クリック応援お願いしますね



4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そんな体験から (永遠の少年)
2007-07-01 11:19:27
辛い体験でしたが、そんな体験から今日の素敵なあなた様がおられるのでしょう。過去の体験を解釈する事で、明日の幸せを創造していくあなた様に大きな希望を感じます。
返信する
Unknown (八王子の森)
2007-07-01 11:50:14
生き甲斐の心理学の原理を使って、過去を解釈しなおすのは、将来においても重要だと確かに思います。確かに辛い体験でしたが、それが転換点で今日の自分があるわけですね!
返信する
壁とはぶつかるもの (游 子)
2007-07-01 20:23:49
 壁というのは、ぶつかって乗り越えるものなのですが、最近の過保護の親たちは、それが気の毒だといって、ご親切に一つ一つ取り除いていってしまいます。
 すると子供たちは、それを経験できないまま、いざ、それを体験するときになって、ハタと戸惑うことになります。
 子供にとっては不幸なのですが、親は一向にそれに気づいていません。
 大兄の、先日の言のように、気付きが理解できていないようです。
 
返信する
Unknown (八王子の森)
2007-07-01 22:37:00
游子さん
コメントありがとうございます。壁にぶつかり苦悩する重要性、貴重な経験になるのでしょうね!
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。