昨日まで病理論を復習してみたが、今日からは、その応用ともいえる、悩み解決方法について考えてみたい。
一言でいえば、理想(意識、無意識)と現実のギャップをどう縮めるか、暗い感情を明るくするかが課題なのである。心理療法の世界では、様々な学派があるが、生き甲斐の心理学ではロジャースの理論を大事にしている。
さて、昨日の痛みではないが、自分という生命体の『今ここ』、どのように掴むことができるか。五感や体感、現在の感情、思考や行動、そして背後の自分の身体や生育史、さらに神秘的なSomethingも関係あるだろう。深く考えていくと、実に神秘的なものだが、ロジャースは感情に着目した。つまり、理想と現実のギャップをもつ人の真実を感情に観たのである。
私は、この1-2年朝ドラをよく見るが、今は「純と愛」をほぼ毎日楽しんでいる。今日は、朝見逃したので昼観る予定であるが、男性の愛(いとし)さんが人の本性が見えるという不思議な能力を持っていて、とてもロジャース的なのに驚いている。昨日も、純の直属の上司の桐野富士子を『鎧兜を着ていて傷だらけ・・・』とか、まさに彼女の感情生活を掴んでみごとに表現している。因みに純は、裏表がなく一致しているため本性が別に見えないらしい。これもロジャース的だ。
感情は、自然に受け入れられる感情もあるが、自分で観たくない感情もある(無意識にさけることも)。それゆえ、ややこしいのであるが、病理論でお話したとおり、本来は全ての感情を一旦は受容し、気づくほうが生命体としての人間には良い意味を持つ。
そして、暗い感情を大切にしていくと(無理をしない程度に)、考え方一つで明るい感情に変わる体験をしたりする。
目標を決め、コツコツ目標を理知的に追及することも重要であるが、感情生活を意識することも極めて大事。何か雲をつかむようで無駄に見えるが、無駄ではない。戦国武将が茶の湯を大事にしたり芸術に理解があるのは、感情生活という側面があったかもしれない。巷には俳句や短歌等、山登りや太極拳、様々な趣味の機会もあり、感情生活を豊かにする手段は事欠かない。
今日の一句。
『感情を 暮らしの中で めでてみる 楽しみになる 感情鑑賞 』
みんなの悩み解決法 1/10