生き甲斐の心理学を何年も勉強してくると、自分の感情の流れがだんだん見えてくる。これは感受性訓練のおかげだと思うが、その訓練の基本は、ある事象に対して好きか嫌いか、怖いか怖くないかという原初感情を意識することがある。
そして、大事なのは感情は倫理道徳、世間の常識とは違って、生き物のようにいろいろ変わるものだと意識するようになる。身近な人でも、あるときはAという感情、つぎはBという感情と変わっていく。この中には自分の感情転移とか、相手の感情転移の感情転移まであり、結構複雑なのである。
さて、旅で身近な人(家族や友達など)と行く場合があるが、共に楽しみ素晴らしい時を過ごすのだが、疲れが溜ってきたり、嫌なことがあったりすると、感情的にネガティブになりがちだ。その時、自分がネガティブな感情を持っているなと意識することは意外に大切だ。その原因はなんだろう、この感情の意味はなんだろう。そんな自問自答ができると楽しい旅に変換しやすいようだ。
ひびきあう旅③ 8/10