先日、広島から羽田に向かう時、同じ方向に飛んでいた旅客機を望遠で写したのがこの写真である。旅の楽しみは観光、食事、温泉、楽しい出会いや会話などあるが、やはり忘れてはいけないのが(昨日は忘れていた)移動(乗り物?)である。
素晴らしい眺望の他にも駅弁があったり、富士山を見られるスポットがあったり、・・・楽しい会話と食事もあったり、ゲームをしたり。時には恐ろしい天候で、肝を冷やしたり、疲労困憊の歩きがあったりする。移動は旅の大きな魅力である。
このウキウキ感はなんだろうかと考えてみると、幼い頃の体験とかぶっていることもある。両親と幼いころに国鉄で郷里に向かう中で、建設関係であった父から丹那トンネルでいろいろ楽しい講釈を受けたり、運良く当時はまれだった飛行機旅行で、コックピットで操縦桿を握らせていただくという今では信じられないサービスも受けた。
生き甲斐の心理学からこうした忘れられない体験(明るい感情体験)を考えてみると、感情の仕組みや大切さがよくわかる。大体、本当の明るい感情は暗い感情の後にくるものだ。長い丹那トンネルでの不安感。見知らぬ人から飛行機の操縦席に座らせていただいたときの不安感。そして、それをくぐり抜けた安堵とか開放感。本当の感情体験があるのだ。
本物の明るい感情は暗い感情を前提する。旅は、未知の体験の繰り返し。本物の暗い感情の宝庫でもある。だから、本物の明るい感情にも出会えるのだろう。
ひびきあう旅④ 2/10