人間関係のことに想いを巡らしていると、一番自分が苦労していた時代のころのことを思い出した。
他人との関係でうまく行かず・・・傲慢、劣等感、破滅的気分の中で揺れ、どろどろとした中で疲れ果てると、ぽっかり空いたよう世界に入っていったようである。自分の感情もはっきり判らず、他人の感情も判らない。沈み込んだ気圧の高い世界。意外と静な世界でもある。
そんな時に、いくつかの偶然が重なり魂に沁み渡るような体験が一度あった。これを脳の生理現象と考えても良いが、それにより今まで見えなかった世界が突然開け、違う人生を歩み始めることができた。
何がその日起こったかを正確に言語化するのは難しいが、西行法師の有名な歌に、「何事の おはしますをば知らねども かたじけなさの涙こぼるる」という歌がある。
その時の「かたじけなさ」と同様の感情をもち、今までどろどろしていた、幾何の問題に、補助線を一本で回答を瞬時に見通しを得た。
人生では、回答のない問題はない、真の回答は他人の中ではなく自分自身のなかにある。自力では簡単に見つけることができないが、何かの拍子で見つかることも。
こころの世界は、神秘的な世界だ。
<人間関係 5/8>
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