次のようなことわざがある。
男は敷居を跨げば七人の敵あり
今の世の中、男性だけでなく女性も同じようだと思うが、敵の中にいれば当然、疑惑感でいっぱいになることも多い。そうしたとき、かなりのストレスの中で、どう乗り越えていくかは重要なことだと思う。
自分の人生を振り返ると、うまく乗り越えてきたときとそうでないときもあったようだ。ここ一番というときに、現実吟味力に病的な揺らめきがあり、変な防衛機制が働き、アイデンティティも揺らめいていて、乗り越えなられない時もあった。今から考えれば、それもある意味良かったように思う。たじろぐことは長い人生を考えると良いこともある。反対に理論どおりのように綺麗に乗り越えられたこともある。おそらく、その二つがあり今があるのだろう。
疑惑感は、エリクソンの理論からすると、意志力と自律性と関係が実に深い。自分の方向を見つけえいやと向かっていくことが、疑惑感からの解放とつながる。その原型は、6歳ころにあるかもしれない。夜の買い物のことがある。当時は夜道は都会でも暗く、ラフカディオハーンのお化けの話のようなところがあった。そこを、父に酒の肴に豆腐を買ってこいと言われて、えいやと駆けて行ってきた。それが、成功の原型。反対に、疑惑感の中で学校の先生にガブリと噛みついて嫌われたのが失敗例だ。
さて、この二日、なかなかブログが書けなかったのだが、それには理由がある。奈良見物、持統天皇という題材でしばらくブログを書こうとしているのだが、どうも何か足りない。それで、U先生のブログのある部分を読み込んでいたのだ。特に2013年にNPOCULLで奈良旅行を行ったころのブログだ。今読むと実に面白い。心理学の本は、良い本であれば、読めば読むほど何か発見があるものだ。U先生の本(ブログ)はそういった本であり実に貴重だ。そして、奈良や持統天皇のコメントも本当に役立つ。これから、しばらくU先生の「生き甲斐の心理学 第14章奈良・京都は何故私を幸福にするか」を読み込みつつ書いていきたい。
明日は、持統天皇の疑惑感について観光見学をしつつ、楽しんでみたい。
女帝の心中を想いつつ 1/10
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森 裕行 | |
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