人のこころの仕組みに防衛機制があることは良く知られているが、その中での昇華は最近、縄文小説を生き甲斐にしていることもあり、非常に興味をもっている。そして、日常の中で昇華をいろいろ思索していると、権力に奢ったりして何か変な、昇華が不完全燃焼の人達の嫌らしさに辟易する一方、芸術の世界などの完全燃焼に近い昇華を知って深い感動を覚えたりもしている。
好きか嫌いか、怖いか怖くないかといった原初感情を意識化できる人ほど、昇華が健全なように思えてくるが如何であろうか。自分の生育史を考えても、人生を知らないうちは、昇華が下手というか嫌らしい(今でも気づかないうちに嫌らしい昇華になることもあったりする)。
そんなこともあり、昨年から極楽と地獄、天国と地獄といったテーマに惹かれ、奈良博の「源信 地獄と極楽への扉」を見学したり、折口信夫の死者の書を読んだりしている。たまたま所属する日曜読書会でもダンテの神曲やギリシャ悲劇も読んだりし、またU先生お勧めの「罪と罰」に興味を持ったりで、それこそ時代や文化の違いによる現実原則を越えて、昇華の世界に感動している。
自分のこころの深奥に業や罪を感じれば感じるほど、極楽や天国は本物になってくるようだ。
今縄文時代をいろいろ勉強しているが、5000年前の最盛期の時代に生きた私たちの祖先も良いが、気候の悪化の中で恐らく多くの地獄を見た4000年から2700年前の縄文後期から晩期の祖先達の祖先達の苦悩に驚いている。
写真は東京都の有名なストーンサークルである田端遺跡周辺から見た丹沢山系の最高峰ヒルガタケである。冬至の太陽がヒルガタケに沈む様子をまだはっきり見たことがないが、それは何か極楽・天国の世界のように見えるという。縄文後期・晩期には弥生時代のような内戦はなかったようだが、藤株遺跡(秋田県)の、首が切断され火葬された女性と思われる遺体やその後に作られた首が初めからない土偶の写真を見たりすると、縄文時代の深い闇を感じてしまう。しかし、そこでも源信やダンテ以上に、祖先は闇を克服し私たちに命を繋げていったように思う。
大人になって知る防衛機制 7/10
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森 裕行 | |
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