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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

ウタを大事にした祖先達 (健全な心を考える 10/10)

2018-09-01 | 第八章「魂と聖霊」

 高校2年生の時に、現代国語の先生が「若い時に詩を読むことはとても大事」そんなことを言われて、こころに何故か響いたことがあった。それから和歌や俳句、現代詩などを読み始めた。青春時代の懐かしい思い出である。その後、理工科系に進みエンジニアで就職したこともあり、詩の世界からはどんどん遠ざかったが、U先生の「生き甲斐の心理学」に18年前に出会ってから再び詩に関心を持つようになった。

 心理療法と詩・・・それがどのように結びつくのといわれそうだが、日本でもポピュラーなフォーカシングの原理と日本の和歌や俳句の原理が非常に似ているといわれている。フォーカシングに関しては先日「不安感の正体を見抜いてみる」でご紹介したが、戦後に日本に米国から紹介されたとき、日本に庶民が学ぶ和歌や俳句の文化がすでにあることに驚かれたとも言われる。

 万葉集は日本に文字が導入されたころに作られた詩集とも言えるが、世界に類のない4000以上の和歌(弥生、縄文のの古来の日本の詩の伝統も含まれているだろう)を含み、どのような音声で読まれたかは怪しくなっているものの、祖先の生き抜く知恵、文化の原型を表しているように思われる。

 それ故、私も縄文小説の中で詩の文化をあれこれ考えたが、奥が深い世界を垣間見たようだった。言霊という言葉があるが、生命体と言葉との関係・・・これは、とても深いものがあることは確かだ。

健全な心を考える 10/10

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