朝起きて、~に行きたくないな。そんなふうに感じ始めたころはいつだっただろうか。小学校の高学年くらいからかもしれない。はっきりと覚えているのは、家に大学生が勉強を教えにきてくれたことがあったが、いたずら心もあり、屋根裏に隠れたことがあった。
大人になり、月曜の朝など会社にいきたくないななどと想ったりしたことも当然あったが、30歳を過ぎて一人前になってくると仕事に停滞感を感じたりするが、その色合いは若い頃と変わってくる。帰宅途中に電車の窓に映っている自分の姿が何となく惨めに年をとっていることに気づき、ぞっとしたことがあったが、死の到来を感じ始める年頃の停滞感なのだろう。
エリクソンは、35歳から60歳の時代を、世話ー生殖性ー停滞感、の危機の時代と捉えている。そして、思うのだが停滞感、マンネリ感を感じたときに、あーあと嘆くだけでなく、その意味を考えると何かが変わり始めるようだ。そのヒントは世話、生殖性である。
生殖性という言葉はなじみない言葉であるが、お色気だけでなくかなり広い意味合いがあるようである。私たちのDNAに刻まれた何かかもしれない。自分だけでなく周りの人たちが生き残るために、湧きたつエネルギーといったもののようだ。創造性とも関係する概念ともいえる。あるいは、芸術を生み出す何かかもしれない。
めんどうくさいな・・そんな感情が湧き出したとき、自分のガードを固めるのは若い時の反応だと思うが、一呼吸して相手のことに思いをはせ、どうしたらよいかを考えてみる。それが世話の世界への扉かもしれない。
さて、アラスカ時代のことを思い出したり、手紙の束を眺めたりしていると、この世話の課題もリアルに見えてくる。一つは、自分の一年に満たないアラスカの生活の中で、めんどうくさいとかの停滞感の記憶がないことだ。毎日が新しい経験だったためかもしれない。しかし、これが続くと、体調を崩した可能性もあると思う。ほどよい停滞感は、無理を避けるという良い面もあるからだ。
そして、もう一つは、それこそ祖父母の世話だ。日本で留守宅をあずかり、また今と違って通信も物流も経済も原始的?な時代にあり、海外赴任をしている家族の世話をするのは大変だっただろう。3歳くらいから中学生まで一緒に育った秋田犬の愛犬がいたのだが、大型犬を祖父母だけで世話するのは、本当に大変だったようだ。そんな、苦労を私は手紙を読むまで知らなかった。
停滞感について、考えを巡らすといろいろ発見があるし、人生に味を感じる。
未知の世界にこんにちは! 9/10
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