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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

夏は怪談・・・はじめての八王子スポット!(ストレス曲線をバネに ③ 2/10)

2014-07-29 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 最近は地元の歴史を、実際に現地に行って確かめながら体感しているが、大半は近くをよく通りがかったり、一度以上訪問した所が殆ど。ところが、今回は初めての場所で、初めての道を通って初めての山(標高170m)に登る不思議な体験だった。

 そこは八王子由木地区ではあるが、上柚木から北方面にちょっと行った中山地区である。そして、そこの山というか白山神社に登った。

  

 

参道の途中には、早くも山王二十一社の文字があるという宝篋印塔があった。天台宗の八王子で一番古く、かつ廃寺となった長隆寺時代のものと思われる。じめじめとした場所で、蛇がいるかと思ったり。そして、息を切らして山頂に辿りつくと白山神社と長隆寺の礎石が待っていた。

   

 

この白山神社が有名なのは、江戸時代に経塚が確認され、出土したお経の中に船木田庄の記述があり、長隆寺が船木田庄にあったことなど貴重な資料となった。

船木田庄は八王子、日野などが含まれた荘園で、当初は藤原氏のものであったが、私が好きな東福寺の荘園に、南北朝の時代になったとのこと。そして東福寺の古文書の中には、懐かしい八王子・日野の地名が載っている。

さて、今回の白山神社見学では、真夏に薄暗い参道をひたすら一人登る中で、こころのざわめきを感じた。生き甲斐の心理学を学ぶと、原初感情ということも学ぶ。好きか嫌いか、怖いか怖くないかの二つは、原初感情で、どんな感情も大なり小なり、この二つの感情が含まれているとも。

白山神社や長隆寺は、1590年の北条氏滅亡の時にやはり兵火で焼け落ちたという。そんな歴史を知ると、何となく一人登る参道で、恐ろしさというか、怖いものを感じてしまう。そうすると不思議に、気味の悪いキノコが目に入る。春に、滝山城址に行ったときにおばあさんが、滝山周辺で幻花を見たことがあるという話を思い出したり。

 

怖いという感情は、様々な感情の中に混入されているようだ。不信感、疑惑感、罪悪感、劣等感、自己混乱感、孤立感、・・・そして、長い階段と薄気味の悪い参道が終わると頂上の白山神社が。その時の安堵というか明るい感情は気持ちが良いもんだ。

怪談や怖い映画、怖い小説を読んだあとの、ちょっとした清涼感。夏は怪談!これも先人の知恵なのだろう。

ストレス曲線をバネに③ 2/10

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