人間関係に悩む人は結構多い。通常、肌が合わない人だと思えば、避けることもできるが、様々な人生のしがらみで、そうともできないこともある。また、職業柄、多くの人と接触する必要があることも。
そして、世の中には、肌が合わないだけでは済まされないような、とても難しい人もいる。自己愛パースナリティ障害的な方もいらっしゃる。非常にたくみに責められ、自分がとても悪いように思われ嫌な気分にさせられたとき、ひょっとしたら自分の問題ではなく、相手に問題があるかもしれないと気付くことが意外と大事だ。エコーのようにナルシスによって悲劇に陥ってはならない。
そうした時に、こうした難しい人と平和に生きるための知恵が、実は生き甲斐の心理学の中にある。このブログでも何回もでてきたかもしれないが、ロジャースの6条件がそのひとつだろう。詳しくはテキストU先生の「生き甲斐の心理学」やDVD「元気に生きる」に出ている。
私は生き甲斐の心理学を40歳台から学んできたが、この傾聴のポイントは、もっと早く学べばよかったなとしみじみ思う。
通常は、難しい人に遭遇すると、次のようなポイントは想いもよらなかったりするが、実は大事。
1.相手とのラポールを意識する。お互いに楽しくなる話題とか、雰囲気とか様々だが、重要なこころの共通点を見出す。・・・
2. 相手が取り乱しているかどうかを的確にとらえる。傾向を見抜くことも大事かもしれない。
3. 自分も人間なので、取り乱すこともある。自分の心の調子が観察し、確かであれば傾聴も。
4. 相手がいろいろ言ってきても、直ぐに否定するのではなく、ひたすら傾聴する。人間観も大事で、相手の尊厳をどこかで信じられれば良いようだ。
5. 相手の言っているロジックではなく、相手の感情を理解するようにする。つまり共感的になること。
6. そんな中で、自分は多くを語らなくても、相手は安定してきて、光がみえてくる。
実際は、なかなか難しいが訓練により、身につけられるのも事実だと思う。
旅の意味② 9/10