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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

基本的信頼感を動物園で考える!(愛の関係 3/10)

2011-06-13 | 第十章「今ここでの恩寵」

 孫が生まれると、孫や子供の世代について関心を持つようになる。特に孫は、子供と違って1世代間隔を置いているためか、不思議な存在である。特に親としての責任と比べると小さくなるようで、〜ねばならないという理想領域に縛られることが少ないのが、決定的な差かもしれない。

 エリクソンは、0歳から2歳を希望の時代として、8つの人格形成の最初に置いている。この時期は、自分でもそうであるがほとんど記憶が消失している時代であるが、お乳を飲んだり、排泄したあとおむつの世話をしてもらったりする中で、基本的信頼感や不信感が芽生える大切な時期とされている。この時期の孫は、本当にかわいい!

 しかし、実際孫の誕生は、赤ちゃんが母体に入っているときから、社会的には様々なケアが始まるようである。胎教などという言葉があり、大切にされるのだ。孫の誕生前もそうであった・・・

 母体の中で、かなりの時間をかけて子供は成長し、そして外界に誕生するわけである。母体の中では、既に聴覚などは発達史、外部の音も聞こえるという。

 さて、私の自宅の近くに多摩動物公園があり、よく行くのであるが、そこにはオーストラリア園という場所があり、カンガルーやワラビー(カンガルーの小型の動物)、ウォンバット、コアラがいる。そして、これらの動物は哺乳類であるが、人が有胎盤類であるのに対し、有袋類なのである。そして、有袋類は有胎盤類と約一億年前に分化している。

 これは、同じ有胎盤類であるネズミやウサギが人の祖先と分化した時期よりかなり古い。哺乳類が分化した時期に近い。

 そして有胎盤類と有袋類は並立して生き抜いてきたらしい。かつては、有袋類にはトラとかオオカミも存在した。カンガルーだけではないのである。

 有袋類の赤ちゃんは有胎盤類の赤ちゃんと比べ、本当に小さいときに生まれ、カンガルーの袋で有名な育児嚢の中で親に大事にされ成長していく。

 かつて、古代に有袋類のトラと有胎盤類のトラ(今のトラの祖先)が出会い、有袋類が絶滅したという説がある。なぜ、有袋類のトラが絶滅したのかというのは興味が尽きないテーマである。逆に、オーストラリアという、厳しい環境の中で有袋類が生き続けたというのも興味深い。

 人の性格の基盤、基本的信頼感や不信感。これを、生命の起源を遡って、胎盤の中での育ち方、育児嚢での育ち方がどう生命体の成育史や生存に影響を与えているか、心理学的な面で興味がある。

 私の単なる思いつきに過ぎないが、有胎盤類は赤ちゃんの時期に、母子がより絆が強いように感じてならない。実際にお腹の中に入れば、母子は運命共同体そのものである。一方有袋類は、環境如何で、子供を捨てて母だけが生き残ることもできる。

 有袋類の基盤となる感情は、人間や他の哺乳類(有胎盤類)とどう違っているのだろうか?そんな興味をもって、先日動物園を楽しんだ。次の動画をご覧ください。

 コアラ: http://youtu.be/Q0uUC9qDl7A

 ワラビー: http://youtu.be/jEvB9JGYabM

 ウォンバット: http://youtu.be/szto0NKrqbM

 カンガルー: http://youtu.be/4NQ645sznRw

 結果はよくわからなかった!

愛の関係 3/10 

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