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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

匠(タクミ)の国の創造性!(性格形成 7/10)

2010-09-12 | 第一章「意識と知覚」
日本に住み、日本人だけで生活していると、気付かないことがあるのだろう。例えば、米国に行って感じることは、紫色が多いことがある。日本では昔から紫が高貴ないろとして禁色であり、紫が例えば壁紙などで無意識に避けられているのではないだろうか。

 さて、昨日は久しぶりにある会合に出席したが、その中で創造とは何かという議論があった。欧米では、例えばホーキンズ博士の宇宙論が発表されると、宗教界の反応は?というように、創造の世界はどちらかというと哲学や宗教と絡めて議論される。

 ところが、日本では、勿論そういう議論もないこともないが、イザナミ、イザナギの話を持ち出したりする人は今まで会ったことはない。6世紀以降の日本に影響を与えた仏教が、宇宙の発生論をキリスト教のように論じていないこともあるのかもしれない。だいたいは、自分がいることを前提とし、モノやコトがはじめから何らかの形で存在することが前提である。

 創造という言葉は、日本では一般に匠の世界のように語られる。創造を知的操作ツールのように捉え、原理まで遡る人は少ない。

 そんな世界にずっと住んでいる私。父親もエンジニア。母方の祖父もエンジニア。父方は農業。母方は金工家で江戸時代は工だったのだろう。でも、グローバル化する社会で生き残る為にはこれで良いのだろうか?

 次のカールロジャースの11番目の命題で私の創造の常識を点検してみよう。

11) いろいろの経験が個人の生活において生起すると、それらの経験は、
 (a)なんらかの自己との関係へと象徴され、知覚され、体制化されるか、
 (b)自己構造との関係が全然知覚されないので無視されるか、
 (c)その経験が自己の構造と矛盾するので、象徴化を拒否されるか、もしく
  は、歪曲された象徴化を与えられるか、のいずれかである。

 どう自分の中の創造性を捉えたらよいのだろうか?子孫たちに何かを残したいと思う今日この頃である。

 ロジャーズ全集 パースナリティ理論8 伊藤博訳 岩崎学術出版社 119~120p 

性格形成 7/10(信じて見える世界 27/30)

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