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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

へぇ~そんなことにこだわるの?(性格形成 1/10)

2010-09-06 | 第一章「意識と知覚」
 孫がまた、家に来ているので、楽しく一緒に過ごしているが、1歳ちょっとの子供でも、もう性格がはっきりしているのにびっくりしたり、こうして性格が形成されるのかと納得したりしている。

 孫は本棚の本を一つずつ出して、本のカバーをはいだりして遊んだり、戸棚をあけ中のものを全部出したりする。それに対し、親や祖父母は、いろいろ忙しく対応する。しつけをするといっても微妙な年なので、子供の気持ちを理解し受容しつつ、こちらの気持ちを上手く伝えるとか、人それぞれである。こんな場面、例えばカールロジャースの本などを読むと、そんな周りの人との関わりから子供の性格が、基礎づけられていくのだという。ちょっとシビアな話もあり、心配になることもあるが。子供は、心配をよそに、自ずとしっかり成長していくようである。

 ただ、自分の場合を考えると、こうした日常生活ではないが、小学校低学年で2つの非日常的な出来事があり、それが、親や周りの大人の反応は大丈夫ということであったが、当の本人が実は大丈夫でなかったので、あとに引いた問題があった。大変な経験をした人に、こころのケアが欠かせないということが、最近世の中も理解するようになってきたが、自分の経験でも確かだと思う。

 普通の人は、え?何でそんなことにこだわるのか?と、理解しにくいし、当の本人も何でそうなのか、うすうす気づいても、はっきり判らないことがあるのだ。私にも2-3ある。

 一つは、6歳のとき、幼馴染が登校中に眼の前でオートバイに惹かれて亡くなった出来事がある。この出来事を、幼い自分は無意識の中でどう理解したのだろうか。自分でも良く判らないが、大人になって、車を運転することに抵抗(不安)をしめすようになってしまった。そんな私が仕事の関係で免許を取らざるを得ないことになったが、通常数か月でとれる免許が、2回目のチャレンジで、ぎりぎりの期限6か月かけて、やっと取った(パースナリティ理論道理の現象でしょうね)。

 運転免許を取り、毎日運転をするようになって、随分抵抗は少なくなっても、運転は嫌いであった。外資系の仕事なので外国で運転することもあったが、運転には何か自信がなく、その為、他の方にお願いしたこともあった。

 さて≪生き甲斐の心理学≫を勉強するようになり、のんびりとこの問題を自問自答した。事件から50年くらいたってからである。そして、ある日、もう何千回も通り過ぎた、お馴染みの事故現場の前を通りすぎようとしたとき、ふと、その幼友達に対する暖かい感情が湧いて涙を流した。知覚が変わり感情が動いたのである。それ以来、殆ど自動車に対するこだわりは消えたようだ。

 50年間、こころにつかえることというものもあるのだ。

性格形成 1/10(信じて見える世界 21/30)

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