+3Kの牛の如く

前に向かってひたすら歩く。
感動し、希望を胸に、明るく楽しく元気に。
大地を踏みしめて歩く。牛の如く。

雨にも風にも負けず指山へ

2012年09月17日 | くじゅう山系・大分県の山
からつ労山の月例山行に行ってきた。労山の山行に参加するのは3ヶ月ぶりである。
今日の目的の山は「稲星山~白口岳」であり、沢水登山口から登り、稲星山を経て、白口岳から鉾立峠に下り、周回する行程が会報では予定されていた。しかしながら、予期しない台風16号が北上してきたことで、山行の決行も危ぶまれたが、目的の山を変更して行くことになった。
その変更された山が「指山」である。唐津の集合場所を5時15分に出発、途中で7名を乗せ、総勢22名は、約3時間余りで登山口の長者原に着いた。
「台風を前にして登山する人がいるのだろうか」と、自分達のことは棚に上げて噂していたら、大きなリュックを背負って今出発している人を目の当たりにした。これで少しは自分達だけが特別?ではないと、胸を撫で下ろした。
到着した頃の雨は小降りで、これ以上悪くならなければと祈って、レインウェアをまとった。ただ唯一不安なのは、登山道の火山灰からなる黒土がヌルヌルで滑りはしないかという点だけだった。
出発前、チーフリーダーから、今日の行程、注意点など改めて話があり、8時45分、気を引き締めて約4時間の山行に出発した。
くじゅう登山口から舗装路をしばらく登ったところに指山自然観察路の入り口があり、舗装路を外れて自然林に囲まれた観察路に入って行った。
雨さえ降ってなければ、清々しい森の精気を感じられるのであろうが、今日は水溜りと泥濘を気にしながらの歩きで、じっくりと良さを味わうことが出来ない。ただ、気持ちのいい観察路という雰囲気だけは味わうことが出来た。
指山の登山口は、舗装路の分岐から15分程。ここからいよいよ登りが始まる。滑る黒土との格闘が始まる。山頂まで45分、それ程長い距離ではないから、足下に気をつけながら上れば問題はない。
結局、9時20分から指山の登りに取り付き、山頂に着いたのが10時02分。42分で先頭が登り上がり、全員が上りついたのが45分で、当初の計画通りであった。
山頂部は、やはり台風の影響か、岩場に立つと体が飛ばされそうな強風が吹いていた。山頂から三俣山北峰の崩壊箇所が見えたが、想像以上に大規模な崩壊があったようで、山肌に多くの爪痕を見ることが出来た。
雨も激しくなり、強風が吹き荒れていたので、全員の記念撮影は出来ないまま、早々に下山することになった。
下山は、黒土で足を滑らせないように、登山道脇の木の幹や根、岩の突起などに助けてもらいながら慎重に下った。所要時間は登りと同じで、慎重さと緊張で逆に疲れた。
その後は、長者原・雨が池分岐まで観察路を周回し、分岐からは九州自然歩道を通って長者原に戻ってきた。ちょうど12時。3時間45分の山行が終わった。
下山後は、長者原ビジターセンターのご好意で、ベランダを借りて昼食を取った。雨と汗で濡れた体は、20度ほどの気温でも寒く感じられ、早く温泉で温まりたいと思った。
花山酔ホテルの立ち寄り湯で、冷えた身体を温め、ゆっくり温泉を味わった後、帰路に着いた。
台風を目前にしての目的山の変更は、まさしく妥当だった。稲星越までの黒土や岩場の登り、白口岳から鉾立峠までのガレ場の下りなどを考えると、行動時間の長さ、登山道のリスクがかなり大きく、我が団体にとっては適切な判断だったと思う。役員の皆さんに感謝したい。更に同じく歩いてもらった仲間にも感謝。この天気の中をお互い良く歩きました。
今回は、台風が来ている状況で、唐津に泊まるわけにも行かず、諫早まで帰らないといけないので、帰路のバスはアルコール無しで過ごした。いつも、帰りのバスは合唱やカラオケなどで賑やかに弾むが、今回は静かだったようだ。結局は私が元凶だったとつくづく思い知らされた時間だった。でも、山を下りて、風呂から上がってからの麦酒は格別である。次はやはり普段に飲もうかな?

出発前のチーフリーダーの諸注意を聞くメンバー。ビジターセンター横のトイレ前。(8時41分)

指山自然観察路。自然林に囲まれた気持ちのいい雰囲気。写真はボケてますが・・・。

指山山頂への指標。ここから約45分で山頂。

山頂に向かって10分余り登ったところに長者原が見下ろせる場所があった。

山頂に立つサブリーダー。風雨で煙っている。

三俣山北峰の北側大崩壊地。霧で微かにしか見えないが・・・。

強風に背を向けて座る仲間たち。入れ替わって山頂に立とうとするが強風で立てない。

11時50分タデ原湿原まで戻ってきた。


サワキキョウ

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