忘年登山風邪で行けず

楽しみにしていた「からつ労山」の忘年登山に風邪で参加できなかった。
二日前から準備をしていたが、咳が出始めた。折から「インフルエンザ予防」を
全社挙げて取り組んでおり、ここで拗らせては社員に顔向けできない。
さらに、山行のバスにおいても仲間に感染させても申し訳ない、そんなことから
不参加を急遽決めた。
昨夜の薬が効いたのか、朝には咳は幾分収まった。「午前中は年賀状でも仕上げよう」
と予定していたが、熱もなく、咳もほとんど出なくなったことから、肉まんさんからの
お勧めの映画を観ようと思い、昼前から映画館に出かけて行った。
『武士の家計簿』という映画である。
私なりの雑駁な感想を言わせて貰えば
「今、目の前にある仕事、職責に精進すること」
「大人になるまでには両親から多くの愛情が注がれてること」
「親との葛藤の中に子供が育っていく現実」
何となく前述の部分は、自分の感情の動きを言い切っていない感じである。

『家族一同での食事風景、父親と息子の会話、子を叱る風景、子を思う母の言葉』等々、
情景と言葉から遠い昔の情景が思い出され、感傷からか涙が出てきた。
これ程までに『愛情を掛けられて子は育つ』というより『私も同様に掛けられて育った』
『そして今がある』ということにハッと気付かされた。
育ててくれた両親は今はいないが、生きてる間にどれ程『感謝』を伝えたのか、そう思うと
再び涙が溢れてきた。
映画館を出ると、感涙で心が洗われたのか「正直に、誠実に、一生懸命に今を生きよう」と
改めて原点に立たせてもらった自分がいた。
『牛歩』こそが自分の歩き方かもしれない・・・。
忘年登山へは参加できなかったが、風邪の巧妙の一日であった。