+3Kの牛の如く

前に向かってひたすら歩く。
感動し、希望を胸に、明るく楽しく元気に。
大地を踏みしめて歩く。牛の如く。

御嶽山・焼岳へ(3)

2009年05月06日 | 本州の山
新中の湯登山口で待っていてくれたH高さんは上高地に行って散策と蕎麦を食べるということであったが、お願いをして新穂高に行ってもらった。
事前の調査で、新穂高ロープウェイを使って西穂高口駅まで上がって、山頂駅から北アルプスの山々が展望できるとなっていたからだ。

安房トンネルを抜け、奥飛騨温泉郷の町並みを過ぎると高原川に出会った。新緑が眩しく、八重桜も満開の花をたわわに咲かせていた。道路脇の色とりどりの芝桜が一層艶やかに彩を添えていた。
高原川沿いに進んで行くと左上に錫杖岳の険しい岩峰が見えてきた。しらかば平駅に行くと駅や新穂高ビジターセンター周辺には沢山の観光客が溢れていた。
しらかば平駅は標高1308mの所にあり、西穂高口駅は2156mにあるという。800m以上の標高差なら歩いたら何時間掛かるのだろうと考えながら、早速往復切符(2700円)を買ってロープウェイのゴンドラに向かった。ゴンドラは2階建てで、定員は120名、何時もは30分間隔のところを今日は観光客が多く10分間隔で運行しているということだった。
登山の格好をした人達20名ほどを交えて定員通り満員でゴンドラは上がり始めた。途中支柱を通過するときの揺れに驚きの声が何処からともなく聞こえてきた。約7分で西穂高口駅に着いた。

途中から北アルプスの雪に覆われた山々だ見えてきた。今朝挑戦した焼岳も見えてきた。
  

山頂駅に着くと早速展望台へと上がり北アルプスの大パノラマを満喫した。それにしても沢山の観光客で、中々ベストポジションを確保するのは難しい。誰もが感じていることだから我がままは言えないが・・・。
そう思いながらも展望を楽しみ写真を撮った。大木場ノ辻、錫杖岳、クリヤノ頭と続く稜線と笠ヶ岳から弓折岳へと続く稜線。
 

目を転じると目の前に西穂高の山体が迫っており、その左側に槍ヶ岳に続く稜線を見ることが出来る。しかしながら生憎雲が出て山頂がスッキリと見えないのが残念であった。
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新穂高ロープウェイの展望を楽しんでいたら昼食を採るのを忘れていた。お昼は「信州蕎麦を食べる」が今日のもう一つの楽しみであった。
ロープウェイを後にして、新穂高や奥飛騨温泉郷の町並みで「蕎麦屋」の幟を探すも見つけることが出来ず、結局沢渡まで来て漸く「そば」の幟を見つけた。


念願の「信州蕎麦」のざる蕎麦で遅めの昼食を済ませて、テツさん稲さんからの上高地到着の連絡を待った。彼らを上高地入り口のバス停まで迎えに行き、その後風呂に入って帰ることになっていた。
16時頃二人から連絡を受けて予定通り迎えに行き、沢渡で食事と入浴が出来る店に入った。こじんまりしていたが「食事処しもまき」の風呂も弱アルカリ性低張性の湯で気持ちが良かった。
入浴後に再び食事となり、今度はとろろ蕎麦を食べた。食事をしながら焼岳から上高地への縦走の話を聞いた。切れ落ちた沢をトラバースする話を聞いて今日の決断は良かったかも知れないと思った。やはり体調万全でトライしたいところだ。

入浴と食事が済むといよいよ帰途に着く時となった。17時30分松本インターに向け出発した。少し渋滞する所はあったが給油をしながら順調に松本インターまで行き18時50分頃高速道路に乗った。
帰りは途中休憩を沢山にとりながらゆっくり帰ろうと話していたが、乗ると同時に渋滞に会い、約17㎞塩尻インター近くまでゆっくり走行が続いた。
この分だと唐津到着は9時過ぎとカーナビには出ていたが、その後の渋滞は特になく、結果として5日朝8時40分に無事テツさん宅に到着した。

今回は初の3000m級の山に登るという所期の目的を達成することが出来た。
御嶽山の雪原、南アルプスの吊尾根、焼岳の雪渓、北アルプスの急峻な山肌と険しい稜線等など、全てが感動を与えてくれた。
今回の感動もまた仲間が居てこそであり感謝に耐えない。仲間との登山もその後の語らいや懇親会も楽しいばかりである。3泊4日一人一万円の感動満腹の遠征であった。また機会があれば遠征したいと思う。
ただ、登山を控えての深酒はダメという教訓も得た。やはり確実に歳を取っているようだ・・・。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
遠征登山 (GEN)
2009-05-06 21:59:06
ご無沙汰しております
御岳、焼岳遠征レポ読ませてもらいました。
実に事細かな説明あたかも自分がそこいいるような感覚を覚えました。この時期の3000Mは私には登る技術も無いので興味深く拝見させてもらいました。

良かったでしょう?
からつ労山はアルプスの夏山の計画は無いのですか?
この山域に一度足を踏み込めば「癖」になること請け合いですよ(笑)
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魅力的な厳しい山へ (山馬鹿)
2009-05-06 23:36:07
魅力的な厳しい山へ、行かれたんですね~
下調べが、ばっちりだった様子が伝わってきます。

焼岳、正解だったと思います。
「山は逃げない」ので・・・

3泊4日一人一万円、上手い!
我々は脊梁+αの二泊三日で、一人¥4000でした。お得さで、負けたかも(笑)

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確かに癖になりそう (+3k)
2009-05-07 19:40:23
GENさんこんばんは。
初めての3000m級の山でしたが、高度感と眺望の素晴しさに感動しました。確かに癖になりそうです。でも体力が心配です。もっと鍛えねばです。
からつ労山のアルプス企画には日程の都合で参加できません
またご一緒したいです。よろしく。
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確かに魅力的でしたが (+3k)
2009-05-07 19:53:08
山馬鹿さんこんばんは。
御嶽山は何とか登頂できましたが、魅力的な焼岳が消化不良で終わり何とも情けないです。
そよかぜさんのレポで何も食べないでもアルコール燃料で歩く山馬鹿さんの姿が載ってました。
山馬鹿さんみたいに、足だけでなくお酒にも強くならないといけないと思っています。
今度強くなる秘訣を教えてください。/dogeza/}
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