+3Kの牛の如く

前に向かってひたすら歩く。
感動し、希望を胸に、明るく楽しく元気に。
大地を踏みしめて歩く。牛の如く。

パノラマ銀座縦走(大天井岳)

2011年07月23日 | 本州の山
常念乗越でおにぎり弁当を食べて10時10分に大天井岳目指して出発した。
計画では、大天荘まで3時間30分の行程である。この調子なら遅くとも14時までには大天荘に
着くだろう。
横通岳を見上げるとかなりの傾斜があるが、水平道(巻き道)までは近いだろうと思っていた。
木に覆われた登山道に向かう砂地にコマクサが数株淡いピンクの花を風に揺らしていた。
登山道に入ると、名前を知らない花たちが待っていた。花の報告は後日別にしたいと思う。
樹林帯を抜けると遥か上方に巻き道があるようで、ひたすら登りの登山道が続いていた。
私が食事中に登って行った親子連れが途中で休憩していたが、彼らは常念小屋泊まりで、横通
岳に登っているとのことだった。
彼らと言葉を交わした後、再び登りにかかった。天気が良すぎて暑いくらい。水分補給だけは
こまめにしながら、急坂を詰めていった。
歩みを止めては常念岳、穂高の峰々の絶景に励まされながら確実に高度を稼いで行った。
11時過ぎ、漸く巻き道に辿り着いた。標高250m余りを登ってきたことになる。

槍ヶ岳が近づいてきた。


水平道を進むと常念小屋を示す道標があり、涸沢カールが
正面に見える所に至った。

涸沢ヒュッテから見えていたのは横通岳だったのだろうか。

横通岳の水平道から東天井岳との鞍部に100m程下ると、箱庭といわれる場所があり、十数人の
団体が昼食中であった。
東天井岳へ真っ直ぐあがる登山道は現在廃道になっていて、先ず写真の右方向に登っていく。

登る途中から見た
梓川。
東天井岳の肩近くの
雪渓

東天井岳まで行くと大天井岳・大天荘が見えると期待していくと全く見えない。
二ノ俣尾根に行かないように大天井岳への道標が立てられていた。

東天井岳から大天井岳に快適な水平道が続く。程なくして旧二ノ俣小屋跡の石垣があり、中に
二つの石碑が置かれてられていた。

13時15分、漸く大天荘が見える所まで辿り着いた。

東天井岳方向を振り返ると雲が湧いてきていた。

槍、穂高方面。穂高が遠くなった。

いよいよ大天荘である。
小屋の前は槍ヶ岳への分岐でもある。

小屋で早速宿泊手続きをすると、「今日は厳しい部屋割りです」と言う。既報の通り布団一枚
に二人であった。ある程度混雑は予想していたが、満杯までは全く予想外である。
泊まるしかないので、手続きをして、水とカメラ片手に大天井岳に向かった。
10分余りで山頂に着いた。去年の5月に登頂できなかった山頂である。
槍をバックに早速記念写真を撮った。

裏銀座方面。

大天荘越に見た東天井岳方面

山頂から東側、北東側を見ると大きく切れ落ちた斜面が見えた。
去年の5月、『良くぞこの斜面を登り上がったな』と林田、平野の二人に感心した。
凍った、雪を戴いた斜面を考えると『自分の技術では来なくて正解だった』と思った。

夕食は16時30分からの第一班であった。食事をしながら同席した人と今日一日の行動など
話をしている中で、大天井岳の冬道の話になったが、『恐怖の下り』を経験したという
事を聞いて、この時季を選んで良かったとつくづく思った。

今日はアルコールの力を借りて寝よう?などと口実を作って、1.5リットルもビールを
飲んでしまった。
触れ合う登山者に感謝し、楽しい夜を過ごして眠りに着いた。が眠れなかった(涙)
夕食は、肉料理を選択。ハンバーグだった。

宿泊者同様、テント場も満杯であった。

夕焼けはガスが出て見れなかったが、19時過ぎには少し空が染まった。








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