+3Kの牛の如く

前に向かってひたすら歩く。
感動し、希望を胸に、明るく楽しく元気に。
大地を踏みしめて歩く。牛の如く。

御嶽山・焼岳へ(1)

2009年05月05日 | 本州の山
からつ労山のゴールデンウィークの山行は四国の赤石山・石鎚山(2泊3日)であったが、我々4名は別働隊で信州の御嶽山と北アルプスの焼岳への3泊4日の山行を決行した。
勿論今回の企画は、高速道路の休日割引制度1,000円の恩恵をフルに活用できることから実現出来たことではあるが・・・。


さて今回の4名は、テツさんを筆頭にH高さん、稲さんと+3Kであった。5月の連休にアルプスの山を歩きたいと言うテツさんの誘いに、その冒険心に賛同して集まった仲間である。

2日の18時26分にテツさんの自宅を出発し、西九州自動車道、福岡都市高速経由で九州自動車道へと繋いで高速道路に乗った。ナビの到着予定時間は3日9時30分と約15時間の行程となっていたが、山への登山開始時間や距離からみて12時間程で着きたいところであった。
二人ずつのペアで6時間交代で運転を担当することにした。途中2時間程で休憩を取りながら快調に時間も短縮して御嶽山田の原駐車場を目指した。
懸念していた渋滞にあうこともなく、ほぼ予定の12時間を要して6時30分に田の原駐車場に到着した。
駐車場には習志野、品川、横浜、大阪、神戸、和泉、名古屋、岡崎、浜松、三河、松本、岐阜、山梨、富山のナンバーの車が既に駐車していた。また、側にはテントが3張あったことから昨夜から既に来ていたということで、上には上の山好きがいると感心させられた。



早速登山準備をしていよいよ出発である。鳥居の横の小屋に登山届けを提出して7時18分に鳥居に一礼して歩き始めた。
折角、雪焼けを防ぐために日焼け止め乳液を買ったのに塗るのを忘れたのを歩き始めて思い出したが、「何とか大丈夫だろう」と甘く見たのが後になって思い知らされる結果となった。


田の原駐車場は7合目にあり、緩やかの勾配を登っていくと礼拝所と明治9年頃までこれより上は女人禁制であったとの標札が立てられイザナミノミコトを祭った祠(大江権現)があった。(7:53)


振り返ってみると田の原駐車場の上に南アルプスの吊尾根が見えた。雲の上に見える吊尾根の迫力に思わず「凄い」と口走ってしまった。


大江権現を過ぎるといよいよ登りが急になってきた。雪に覆われた30度弱の傾斜の上に王滝頂上の山小屋が直ぐそこにあるように見えた。
他のパーティ同様、雪原の斜面を登ることにした。8合目、9合目と喘ぎながら登っていると既に下山している人もいる。歩きをとめて息を整え、周りを見渡して、眺望の素晴しさに再び元気をもらいながら何とか王滝頂上辿り着いた。(10:25)




王滝頂上には「御嶽神社頂上奥社本宮」が祭ってあり、剣ヶ峰の山腹からは噴煙を上げる火口が見えた。


3,067mの剣ヶ峰山頂へは王滝頂上から後一登りしないといけない。足下には田の原駐車場が小さく見えていた。


王滝頂上で一息入れて、剣ヶ峰を目指した。山頂直下の鳥居は雪に埋もれていて灯篭は頭だけ見せている。


鳥居の横を登ると山頂であり、そこにも銅像と祠があった。(11:10)山頂標識で北アルプスをバックにして記念撮影を済ませて、風当たりのない小屋の横で昼食を採った。


昼食の後、テツさんと稲さんは摩利支天山を往復して下山することになり、残る二人は剣ヶ峰からこのまま下山することになった。(12:20)
下りは勿論楽である。雪の斜面は格好のゲレンデである。とは言え急斜面だから尻スキーといえどもスピードは出る。両足で踏ん張りながら何とかブレーキをかけて下った。あっという間に雪原を下って1時間20分ほどで駐車場に戻った。

皆が揃うまで時間があったので社務所や売店を見て回った。すると山口ナンバーの車が登ってきた。話を聞くと宇部から来た御夫婦で、今夜は田の原駐車場でキャンプして明日早朝から登山すると言うことだった。駐車場の横はまだかなりの雪が残っている。


計画では、明日の焼岳登山の出発地となる新中の湯登山口へ移動することになっていた。着いたらささやかな?食事会の予定である。
その前に先ずは温泉で汗を流し疲れを癒すことになった。下山途中に天然温泉「こもれびの湯」の幟が立っていたのでそこに向かった。着いたら「おんたけ高原温泉こもれびの湯」と大きな看板がかかった建物があった。泉質は鉄分の強い炭酸泉で、飲んだらちょっと癖のあるソーダ水の味がした。

風呂は少し熱めの湯で、心地よかったが、日焼け止め乳液の報いが此処に来て正体を表した。赤く焼けた顔が拭くのも痛いくらいにピリピリする。
あの時に・・・と思ったが後の祭りである。お互いに赤い顔を見合いながら今夜の野営地に向かった。御嶽山の中腹にある白樺林が見送ってくれた。

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