+3Kの牛の如く

前に向かってひたすら歩く。
感動し、希望を胸に、明るく楽しく元気に。
大地を踏みしめて歩く。牛の如く。

北アルプス遠征(1)

2010年05月09日 | 本州の山
北アルプス遠征から帰って一週間。あの感動はなかなか上手く表現できない。
とはいえ、私は今回記録係を仰せつかっていたので、少し端折りながらまとめることにした。

4月30日
18時30分林田邸集合ということで、日高さんが平野さん川原を迎えに回ってくれた。
稲富さんは結局、見送りするために集合場所まで奥さんやお子さん達が送ってきた。

18時40分 
林田邸出発。その後『からつ労山』事務局がある冨田理髪店に寄る。
冨田さんから、『ぞおりとてるてるぼうず』をいただく。その袋の中に
「足がしっかりと地に着くように!また山行中良い天気に恵まれます様に!
と願いを込めて作りました。」
とのメッセージが添えられていた。
遠征を前に心強い贈り物をいただいた。18時48分冨田さんに見送られいよいよ出発。

中房温泉までの運転は、一人約2時間30分程。12時間後には登山口に着く予定である。
運転は、林田、川原、平野、日高、稲富の順で行った。

高速道路のサービスエリア休憩は次の4ヵ所であった。
佐波川SA(21:11) 小谷SA(22:50) 西宮名塩(01:45)尾張一宮(03:55)

5時15分 高速道路上で日の出を見た。
6時25分 豊科インターにて高速道路を降りる。途中コンビニに寄って食料品など調達。
6時55分
中房川沿いの渓谷に入る。道路は断崖絶壁の中腹を縫うように通っていて、
道幅は細く、眼下には遥か下の方に中房川が見え、高所恐怖症の人は身が縮みそう。
渓谷沿いになって間もなく、サルの群が道路沿いに現れ我々を歓迎してくれた。

7時20分 中房温泉登山口駐車場に到着。登山口に近い第1、第2の駐車場は満杯。
7時25分 
結局一番遠い第3駐車場に停車した。朝食や身支度などに早速取り掛かる。
気温は4度。逸る気持ちもあってか身が引き締まってくる。

8時15分 
駐車場を出発。登山口を目指す。登山口まではおよそ20分程掛かった。
我々が着いた時8人程が出発して行った。

燕岳登山口。建物は「中房温泉」という旅館の立ち寄り湯。


8時35分 登山口を出発。
北アルプス三大急登といわれる坂が待っているから、ペース配分はゆっくりからスタート。
今日の行動は、燕山荘までだから所要時間は6時間余りとっているから慌てることはない。
そうは言うものの、結構な傾斜である。慌てても為すすべはない。ひたすら一歩を踏み出すだけ。
9時20分 第一ベンチに到着。



春山ツアーの団体が20名余りが休憩してアイゼン装着をしていた。
道標識でも分かるように雪がかなり残っているようだ。ここで我々も装着した。
20分ほど休憩して第二ベンチを目指した。

高度は徐々に上がっている。途中の樹木はすでに春を思わせる青さである。




10時10分第二ベンチ到着。


その後第三ベンチ(10時47分)、富士見ベンチ(11時38分)を経て、合戦小屋を目指した。
どのパーティも上りに喘いでいる。時折渋滞が発生する。


かなり高度が上がって来た。表銀座の白い稜線が見えてきた。


山の向こうに安曇野の町が見えてきた。写真では分からないが・・・。


12時27分 合戦小屋到着。


沢山の人たちが食事をしていた。我々もテーブルの空くのを待って食事をした。


12時55分 合戦小屋を出発。次々と登山者が登ってきてテーブルを埋めていく。


合戦沢ノ頭までは、先行者の足の裏を見て登るような傾斜である。


高度が上がって山々の景色が一変してきた。素晴しい稜線が連なっている。


そしてようやく槍ヶ岳の穂先が見えてきた。記念に槍をバックに写してもらった。


槍の穂先に元気付けられてようやく合戦沢ノ頭に飛び出した。

13時19分 すると合戦尾根の彼方に燕山荘が見えてきた。


合戦尾根は、傾斜はそれまでとは変わって緩やかになってきたもののだらだらと登って行く。

四方八方景色を堪能しながらだから仕方ないが登ること50分、小屋はもうそこまでになった。


燕山荘もこんな奇岩に囲まれていた。


14時20分 今日のゴール地点である燕山荘に着いた。気温マイナス4度。風は強かった。

燕山荘への到着は、平野、林田、川原、稲富、日高 の順であった。

林田さんだけテント泊をするということで、手続きをして早速設営準備を始めた。
風が強いし温度も低いので大丈夫だろうか?
山小屋を進めたがどうしても体験してみたいという。
すでに10張りほどが設営されていたが、いずれも雪のブロック塀を作っていた。
彼も他のテントに習って、雪をスコップでブロック状にカットして風除けのブロックを積み上げ始めた。
後で聞いた話であるが、テントを張るまでに2時間かかったという。お疲れ様。

燕山荘組は、燕岳を今日のうちに往復しようといっていたが、情報として
「常念岳へは誰も縦走したことがなく登山道の状況が分からない。」
ということであったので、
明日縦走をしないならば時間があるので、燕岳は明日登ろうということになった。

4人1部屋で何とか一人1畳弱。今日はかなりの宿泊者のようだ。本館から新館に到るまで
使っているようだ。
食事の時間は18時からとなったので、仕方なく?慰労会を始めようということになった。
それぞれが持ち寄った焼酎とツマミを持って談話室に移動した。
最初はテーブルが空いてなく床に広げてやろうということになった。
まずは、800円のビールで乾杯をして、その後は焼酎のお湯割りへと進んだ。

写真は焼酎とツマミ類。焼酎は900ml3本。日本酒1000ml。


飲み始めると高度が高いせいもあるが、疲れているのかアルコールが良く効く。
夕焼けを見に行くのも忘れて飲み会が進んだ。床からテーブルに移ってからは周りの人も
仲間に取り込んで酒宴は盛り上がった。沖縄、静岡からの方だったようだ。

18時前には食堂に移動したが、私はすっかり酔ってしまって肝心のカメラを持参しなかった。
だから、折角の燕山荘のご馳走を写すことが出来なかった。
記憶では、ハンバーグ、肉じゃが があったような・・・。美味しかったことだけは覚えている。

食事中に燕山荘の管理人から「大天井岳の直登ルートはアイスバーンになっているから危険」
ということで『自粛』を要請された。
その結果、下記当初の行動予定第2日目以降を変えざるをえなくなった。
1.日程
第1日目 ( 5月1日) 中房温泉登山口ー合戦小屋ー燕山荘(泊)
第2日目 ( 5月2日) 燕山荘ー大天井岳ー常念小屋(泊)
第3日目 ( 5月3日) 常念小屋ー常念岳ー常念小屋ー一の沢登山口=中房温泉登山口

明日は、ご来光を見て、燕岳に登って、蛙岩(ゲーロ岩)まで行って引き返し下山しよう
ということまで決まった。

食事後に私は酔いもあって寝袋に入って寝た。2時間ほどして目が覚めたが、すでに宴席はお開きになっていた。
談話室の窓を開けると、眼下に安曇野の町の明かりが輝いていた。
外から見ると更に輝きが増して見えたかもしれないが、家の中からでも十分、色とりどりにキラキラと輝いて美しかった。

夜空は、雲の動きがあって星達の輝きを十分に見ることが出来なかったが、雲の切れ間から時折見える星は、一際明るく輝いていた。

21時の消灯後は、寝袋に入って本格的な眠りに着いた。と行きたかったが夜中には猛烈な風の音で起こされ、以来午前4時までに2時間置きに目が覚めてしまった。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
素晴らしい体験 (そよかぜ)
2010-05-11 19:09:32
+3Kさん こんばんは
素晴らしい春山体験をなさったようですね~
うらやましい~
何より、長距離の移動で事故もなく無事にお帰りになられて良かった!

燕山荘は一度だけ泊まったことがありますが、素晴らしいところでした。
ご主人がいらっしゃたならアルペンホルンの演奏が聞けたのではないですか。
お話も面白く思い出に残る山小屋でした。

お天気に恵まれ。最高の山旅でしたね。
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感動しました (+3k)
2010-05-11 22:18:12
そよかぜさん こんばんは
急傾斜の上りはきつかったけど、高度が上がるに連れて景色が一変。
素晴しいアルプスの白い稜線が目の前に広がってきました。
槍ヶ岳の穂先が見えたときは疲れが飛んでいきました。
そよかぜさんの遠征も楽しそうで、いつも感服しています。
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素敵な山行 (山馬鹿)
2010-05-12 18:08:59
素敵な山行を、ご堪能されたようでなにより!
気の合う山仲間は大切ですね~
それにしても酒の量が、ちと多いのでは(笑)
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ご指摘どおり (+3k)
2010-05-17 14:29:08
山馬鹿さんこんにちは。
12日から少しだけ隔離生活(涙)
今日帰還しました。
北アルプスは景色も酒も堪能しました。
焼酎900ml×3本、日本酒1000mlは流石に多いですね。
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