
海の日に改めて富山県が国土交通省国土地理院長の承認を得て作成した環日本海・東アジア諸国図(通称「逆さ地図」)を見ると、海は国と国を分け隔てるものではなく、繋ぐものであることがよくわかる。日本人はカムチャッカ半島や朝鮮半島を経てユーラシア大陸から渡来してきた人々や、台湾や南西諸島から黒潮に乗ってやってきた南の海洋民族の人々、アリューシャン列島を経てやって来たアメリカ大陸の人々など様々な民族の集まりであることがよくわかる。今のような国境が無かった時代、人々は自由に往来して交易し、戦争が無かったと言われる縄文時代の1万年という長い歳月をどんなに豊かで平和な生活を送っていただろうのか。五輪という国と国がメダルの数を争うことに多額の税金を使うのではなく、国境によって隔てられてしまった人々が競争するのではなく、お互いの文化が交流し豊かに過ごすことにこそ、もっと目を向けるべき時である。
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