貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

ナミビアン・ジェイド

2024-02-11 09:08:46 | ややレア

「ナミビア翡翠」ですけど、ヒスイ輝石ではない。らしい。
じゃあ何だ、といっても詳しい情報がない。
mindat には何と項目はあるのに中身は空。からですよ、から。誰も知らんのかいな。
VEC Stone Club さんの商品説明文には、グロシュラーを主体とした岩石「グロシュラライト」だとある。ふむ。ペリドット主体の岩石はペリドッタイト、ガーネット主体の岩石はガーネタイト。グロシュラー主体だったらグロシュラライトつうわけですかね。頑火輝石主体だとエンスタタイタイトかね。(そんなんあるか?)
『岩石と宝石の大図鑑』には「塊状で緑色の灰礬ざくろ石は、サウスアフリカン・ジェードあるいはトランスバール・ジェードの名前で取引されている」とある。トランスバールは南アフリカ共和国の旧称。え?そうなの? 知らんかった。ナミビアはその北西の隣接国だからナミビアン・ジェイドもグロシュラーでいいのかな。
グロシュラーはガーネットの一種で灰礬柘榴石、カルシウム柘榴石。出たよガーネット。わけわからんやつ。グロシュラーには様々な色があるけど、緑の宝石質のやつは通称ツァボライト。グロシュラーの変種のアンドラダイト(灰鉄柘榴石)の緑のやつはデマントイド。グロシュラーの別の変種灰クロム柘榴石が緑色をしていてそれはウバロバイト。って何度おさらいしても、何度書き直しても覚えない。まあ全部グロだよ。(こら)
でナミビアン・ジェイドの主体となるガーネットは何だ? ツァボなのかデマなのかウバなのか。(そういう略し方はおやめなさい)
わかりません。誰か分析してほしい。(君がやったらいいだろ)
しかしいずれも割合レアで高い石だぜ。混合岩石だとしても貴重ではないかい?

前からアクセサリーものでは見掛けていた。ヤフオクではとんでもなくでかいものがとんでもない値段で出品されている。
翡翠つながりもあって、気にはなっていたけど、入手できなかった。
ところが過日、ヤフオクで小さめのものが安く出ていた。恐る恐る入札してゲット。
どっかーんと到着。

「加工石の残り」だと書いてある。残りにしてもまだでかい。幅16センチくらい。
つらつら眺めるに、まあ……緑の石です。(見りゃわかるよ) なかなかいい色と風合い。石英だか長石だかの白い斑入りが石を軽やかにしている。
細かく見ると、透明の部分もある。ツァボ? デマ? ウバ?(やめろったら)
ツァボライトあるいはデマントイド満載の石だったら、けっこうすごいことになりませんかね。



鉱物学的正体はさておき(置いちゃうのかい) これ、けっこう姿がよくて、雰囲気がある。
って、これ、台座が付いてるじゃん。「水石」の商品なんですね。そう言えばヤフオクで出てる巨大石はどれも水石・庭石収集家向けっぽい。
水石というとモノクロの世界みたいな印象があるけど、時折五色瑪瑙だとかの色石もある。イロモノ扱いなのかどうかは知らないけど、これは緑で割合自然な感じだから十分普通の水石として通用しそう。
コレクションケースには入らないし、あちきも台の上に置いて、水石として愛でることにしましょう。
ともあれ、いい味わいですわ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿