産地にこだわるなどというのはあちきのような新米には生意気な話だけれど、国産鉱物だとちょっと違う。地名に親しみがあると、いささか気を惹かれる。「トマス・ゴンザーガ」とか言われても「はあ」となるだけだけど、「甲武信岳」と言われると「懐かしい」となる。「文挟」なんて言われたら「こりゃ一つ買っとくか」となる。もっとも西の方は知らないから「高梁市」とか言われても「?」になってしまうけれど。
「竹森のススキ入り水晶」というのは有名らしく、あちこちで見る。けれど、竹森が塩山(現・甲州市)なのだとは全然知らなかった。え? 塩山なの? 塩山と言えば大菩薩峠じゃん。何百年も前の青春時代、センチメンタリストだった頃(はあ?)に「入り浸って」いた最愛の山。竹森はその登山口・裂石温泉へ向かう道から少し北に入った所。いやあ全然知りませんでしたねえ。
ヤフオクでそれを知って、とたんに気を惹かれて「竹森産水晶3点セット」をゲットしてしまいました。一緒に別のものも買ったのでおまけがついて6点セット。ありがたい。
出品者さんいわく、
《竹森では古くから水晶を目的に採掘が行われてきました。結晶中には苦土電気石や白雲母、緑泥石を包有することが多いものの、昔は大型で無色透明の結晶を産出したそうです。本品は、かなり昔に採取されたもので半透明~透明感のある水晶のセットで一部には苦土電気石を包有しています。》
これは形はよくないけど、「ススキ」が見える。角閃石の針状結晶でしょうか。
これはたぶんドラバイト入りで濁っているけど、実は双晶。そして透過光だととても美しい。ススキも入ってるんですな。
成り損ないの平べったい結晶。面白い。わちゃわちゃの所も紫だの緑だのの結晶があって楽しい。
これは平凡だけど、どうも負晶(自形結晶形の空洞)がいくつかあるみたい。
まあどれも地味ですけど、なかなかの味わいがあります。
* * *
もう一つ。同じ出品者さんから栃木県塩谷郡塩谷町天上沢産水晶。2点プラスおまけ。
塩谷という土地は聞いたことがある程度だけど、まあ日光からさほど遠くない栃木なので。
天上沢という名前はいいですな。
《中生代後期白亜紀のマグマ活動に伴い形成されたデイサイトや流紋岩から構成された地質帯で、採取地の近くには天上沢鉱山があり閃亜鉛鉱や黄銅鉱など硫化物を採鉱していました。》
まだ小さいものなら散らばっているらしい。
三つ枝の冠がえらくかわゆい。
これはわちゃわちゃクラスター。きらきら。少し紫が入っている?
どうもこういう「ドゥルージー水晶」が有名らしい。
有名産地とは言えないかもしれないけど、案外素晴らしいではないですか。
(国産鉱物、終わりとか言ってなかったか?)
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