貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

赤銅鉱はなぜ赤い?

2024-06-24 19:40:23 | ややレア

さらに銅の迷宮の奥深くへ。(大げさなw)
キュープライト。赤銅鉱。Cu2O。
銅のくせに赤だと?
いや、確かに銅は「あかがね」と言うけど、それは純粋銅の赤みがかった色のこと。酸化で錆びているのに赤いとはこれいかに。mindat なんか見ても理由は書いてないんですよね。なんで素直に青くならない。(そう言われても)
と前から気になっていたけど、何せ稀産なのか高い。黒っぽい普通の標本でも高いし、ロシア産の深く澄んだカットルースなんかとんでもない値段。しょうがないからないことにしていた。(おいw)
そしたらヤフオクの国産鉱物専門出品者さんでえらくお安い「赤銅鉱・ブロシャン銅鉱」というのが出た。美麗さは求めるべくもないけど面白そうだからゲット。
秋田県大仙市協和船岡大倉沢亀山盛鉱山。どこで区切るのかわからない地名。

全体的に粉っぽいので濡らして撮影。
確かに赤いのが散らばっている。しかしオジジの目には結晶は見えない。凹みにへばりついた赤い錆ですか、みたい。

お安いものなので仕方ないですね。まあそのうち、と改めてネットを探っていたら、エヌズさんの検索で「ゲルハルト石」が出てきた。ん? なんで? と説明を見ると「赤銅鉱上に成長したゲルハルト石」とある。
ありゃ、これ持ってるじゃん、前に上げたじゃん、と見直したら、確かに母岩は赤い石。



いやあ、改めてすごいです、この石。稀少なキュープライトの上にさらに稀少なゲルハルト石が生えている。ゲルの青光の美しさばかり見ていたけど、実は赤銅鉱も美しいのでした。節穴を反省。

同じような組成にテノライト、黒銅鉱(CuO)というのがあってこっちは真っ黒。
しかしなぜキュープライトは赤い? これもまたよくわかりません。


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