なんかクリスタルワールドさんで変な石が出ていて、長らく迷ったのだけどもう残り少なくなってきたようなのでゲット。
ロマネシュ鉱・針鉄鉱。Romanechite with Goethite, Kiralyszentistvan. Veszprem, Hungary.
けったいな姿。
あちきは形・姿というのはあんまり感受性がないのだけど、時々変な姿のものを見ると欲しくなる。前に買った変なブルー・カルセドニーなんかも、その奇っ怪な姿に惹かれて買った。
過日、Xで、……しかしこの名前、馴れないですねえ、ツイッターの方がよかったのに。ええと、Xで「奇っ怪な石見せてください」というハッシュタグを出してみたんだけど、反応ゼロ。まああちきのポストなんぞ見る人はほとんどいないせいもあるけど、奇っ怪な石を集める人はあんまりいないのかもしれない。
まあこれは奇っ怪ではあるけどかわいくもある。
母岩にあたる黒いのがロマネシュ鉱。Ba2Mn5O10。バリウムとマンガンの酸化鉱物。まあマンガンらしく黒。見えにくいけどざらざらしてあまり輝きはない。
それに花というかカビというか(ずいぶん違うぜ)咲き誇っているのが針鉄鉱。ゲーサイト。言わずと知れたあのギョエテではなくゲーテの名前を冠した鉱物。mindat の発音の項目を聞くと、「ゲートハイト」とか「ゲーツァイト」にも聞こえる。どこの言語も外国語発音には難儀しているらしい。
FeO(OH)。鉄の水成二次鉱物。レピドクロサイト FeOOH とともにライモナイト=褐鉄鉱の主成分を成す、汎産鉱物。この Limonite はリモナイトともライモナイトとも読むらしい。どっちかにしろよ。(うるせー)
ゲーサイトはマーカサイト仮晶のトゲトゲ石「ゼットストーンあるいはエジプトの星」とか酸化被膜が虹色に輝く「虹の石」とかでも知られる。
mindat のフォトギャラリーを見ると、これもまた千変万化。あきれる。
しかしこれ、ロマネ君とゲーテ君の関係というのは何ですかね。組成的にはあんまり関係ない。
同じ熱水の中からロマネ君が先にでき、その後にゲーテ君が結晶したのか。それともロマネ君ができた後に別の鉄入り熱水が入り込んできて花を咲かせたのか。(細けえなw)
mindat の組成別鉱物リスト(好きだねえw)を見ると、バリウムとマンガンと鉄を全部含む鉱物というのはなんと6種しかない。バリウムと鉄だと53。うむむ、バリウムと鉄は仲が悪い? だから別々に結晶した? それとも全然無関係?
まあ、作り手が黒だけじゃ寂しいなと思って鉄水を持ってきて花飾りを作ったのかもしれませんね。(何言ってだこいつ)
いずれにしろ、奇妙なプロセスでできた石のようですね。
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