貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

スターマナイト

2024-08-04 10:50:43 | ややレア

「黄色のレア・ストーン」が出ていたのでゲット。
スターマナイト(ストゥルマナイト)。Sturmanite。
Ca6Fe3+2(SO4)2.5[B(OH)4](OH)12・25H2O。硫酸塩鉱物だけどホウ素や水がくっついていてやたら複雑。2.5って何じゃい。Fe はアルミニウムないしマンガンに交代することがあるとのこと。三方晶系。エトリンガイト・グループ。水だらけで熱水性の鉱物なんでしょうね。けどあんま見たことがない。
1981年に認定された割と新しい鉱物。名前はクロアチア系カナダ人鉱物学者 Bozidar Darko Sturman(1937-2019)から。遡ってクロアチア語で何と読むかわからないけどカナダ人なんだからスターマンですわな。

かの有名な南アフリカ共和国北ケープ州 N'Chwaning II鉱山産。出品者さんいわく、「この産地のものは鉄の一部がマンガンに置換しているとも考えられています」とのこと。
黄色が売りだったのだけど、通常光だとちょと赤っぽい。ンチュワニンⅡはマンガン鉱山だからマンガンが強いのでしょう。

強い光を当てると、俄然やる気を出して黄色に輝く。この色と輝きは素晴らしい。



小さな結晶の集合の小さな標本だけど、美しいです。

ずっと前にも書いたけど、黄色い石というのは、案外少ない。
おまけに透明度が高いと黄色は頼りない。赤や青だと透明でも赤ガンガン、青ガンガンになるけど、黄色は黄ガンガンにならない。なかなか難しいものです。