日向で雪遊び

WTRPGやFGOなどのゲーム。
園芸や散策した場所の紹介、他に飲食のレビューなど雑多なブログです

『強化の宝珠』

2012年07月26日 | DTS
遺跡に潜って強化の宝珠を取りましょう。今回はそんな依頼になります。
それとカミーユさんが悩んでるそうなので、そっち方面でも、というのが副題という感じですね。



雪切・透夜
遺跡ですよ、遺跡。何というか、久し振りです。
ここしばらく、戦闘絡みばかりでしたもの。しっかりやりつつ、スケッチなども含めて楽しみたいところです。

・・・色々とシリアスの反動が来てますね。

とまあ、遺跡に入るわけですが、探索は前・中・後と3系統に。
この前後を前衛職。中を後衛職がという具合で固めていきました。
オーソドックスですが、これが一番です。
なお、カミーユさんは中になります。



雪切・透夜
理由は先の戦闘での後遺症みたいなものですね。メンタル的にちょっと厳しい。
そうなると、いきなり投入するのは無理ですもの。
ただ、何も役割が無いのも困り所ですので、マッパーの役をやってもらうことに。これは仲間の案になります。

で、僕の役割は前列。前衛ですしね。
それに前ですと、色々と珍しいのも見れて結構ありがたいんですよ。

(-―;)
でも、やり過ぎな気がしなくも無かったり。
前衛なのにスケッチブックを離さないってちょっと危ないような・・・まあいいか(ぉ)

また、合間にアドバイスを入れてました。
あれこれ考えていたんですが、長すぎてばっさりカット。
…毎度、字数との戦闘です(苦笑)



雪切・透夜
助言自体は、僕の思ってることをそのままに出してます。
特別な存在なんていませんし、臆病なぐらいで丁度いいというのも間違いありません。
実際、意気込んで突っ走ってもやられてしまうだけですもの。鉄砲玉ではしょうがありませんからね。

(-―;)
でもって・・・絶対に触れなきゃいけないことが一つ・・・。
息を吐くようにフラグ立てますね(ぁ)
見事なまでに予想の斜め上で吹きましたよ。



雪切・透夜
Σ!? なんですかそれは!?
というか、僕。大したことなんてしたつもりないんですけど(汗)

(-―;)
一度、フラグの海で刺されて溺れて来ればいいと思うよ。

さて。それはそれとして、どうにか上手く行きました。
そして予想外だったのは宝珠の数。
幾つ取っていいかなんて気にしてなかったので、ああこういうのもありかと素直に感心。

基本、宝珠は採取の後、加工して初めて使い物になりますので、それからでしょう。
果たしてどんな風になるのやら。

それではこれで。

『週刊少年ジャンプ(34号) 感想』

2012年07月24日 | ジャンプ 感想
●NARUTO(特別編)
何でしょう、こういう日常パートってかなり久々に見る気が。
それもあってか、物凄く楽しい。合間の時間てこんな感じなのかなと想像出来るのもいいですね。

でもって、スポットライトの当たるヒナタ。
うん、安定の可愛さ。

映画に関連しての漫画でしたが、時期的には暁と本格対峙前なのかな? メンバーがしっかりいますね。
限定月読の世界がどんなのか、結構興味が湧いてます。

●NARUTO
決着に向かってトントンと進んでますね。
既に魔像には八・九を除く尾獣が封印。その残り二つもチャクラ自体は代替え品で封印済み。
一つは八尾のタコ足の一部。もう一つは金銀兄弟の九尾チャクラ。
これらをもって依り代を起動させ始めようとするわけですが、その分不完全になるのか?
特に、八尾に至っては、足一本ですしね。

ただし、トビにとってそれは不完全でも問題ない。
彼の目的はあくまで無限月読であり、それによって争いのない完璧な世界を作ること。
現実が無くなり、無限に続く夢こそが目的。

だが、ナルトはそうではなく、あくまで夢は突っ走って叶えるものとしてトビに対峙。
歴代のどの火影をも超える火影となる、それこそが俺の夢だと豪語。
そしてさらりと性癖を暴露するビーさん、マジマイペース。
以前、綱手の胸元を気にしてましたが、そういう事でしたか(ぁ)

それぞれの主張がぶつかる中、トビも譲れないものがあると武器を取る。
ラストに向けてこのまま思い切り行ってほしいですね。

●トリコ
四獣が動き出しました。
同時に、今までめぐってきた各所が出ては壊されていってますね。
この辺の動きは、アニメの無印「ゾイド」を思い出します。あれもそういう描写があったのが印象的。

各地で暴れる四獣を迎え撃つ人間。
ああ、なんかもう怪獣映画を見てるような気分です。
総攻撃に移るわけですが、それでも止められない。いや、止められないどころか、ダメージすら与えられていないのか!?

そんな絶望的な中に現れたのは四天王。
相棒的にみると、ダルマホースがやたらでかくてホントに怪獣決戦のようだw

それぞれ一人が一体に当たるわけですが、サニーは牙王にでも当たってれば、感想もまた違ってそうです。
まあ、ここでサニーがきしょいのにあたるのはお約束でしょうがねw

『【木乃華】アナザー』

2012年07月21日 | DTS
怪しい手紙がやってきました。
護衛を行い、その場所へ出向くのが依頼です。



雪切・透夜
怪しさ全開ということで、2班に分割。
一つは木乃華お婆さんのところへ調査。
もう一つは会合場所の事前調査。後、他の班と合流して会合へ。という具合でした。

僕は事前調査の方に回りました。
望遠鏡をギルドから借り、遠目から周囲を観察。
トラップや伏兵、移動手段の有無と気になるところを見ていましたが、特には無いようですね。

そこまでは問題なかったんですが・・・相手も早く来ましたね。
その正体は、過去に回収・再設定を行われた存在だそうで。

にしても、戦闘無いと踏んでいった割には、随分と想定してましたね。
ああ、やっぱり信用してなかったと。



雪切・透夜
信用出来るものが何一つないでしょうに(苦笑)
まあ、概ね予想通りかな。空へ逃げるのもそのうちの一つ。予想外とすれば、あの重力の術ですかね。
撃ち落とすつもりだったんですが・・・ふむ。
とはいえ、対策を立てればそれは問題有りません。

寧ろ気になるのは、今までの欠陥術が実用レベルで導入されてくることでしょう。
どれぐらい使ってくるのか、そこが面倒なところ。

それと・・・こちらの仲間が来るといっていたところでしょうか。
単純に予想なのか、あるいは全部把握しているからなのか。さて、どうなのやら・・・。

では、今回はこれで。

『【翠砂】偵察野郎A小隊』

2012年07月19日 | DTS
凡そ透夜視点でSS書きましたが、過去にあった事件も書きたいところ。
というか、元々、そっちが先の予定だったんですがね(苦笑)
ですが、下手すると時期を逃すことになりそうだったんで、天儀での事を優先。
こういうののタイミングって、やっぱりありますね。


それはそれとして、依頼です。
砂漠での偵察依頼になります。
朽ち果てた走砂船内部を探索、これを調べ情報を持ち帰るのが目的。

暑いこの時期に、より熱い場所へと顔を出してる透夜。
頑張ってきてください。



雪切・透夜
……ええ、それなりに(苦笑)

既に砂漠は何度か経験してますので、然るべき対処として水と日焼け止めを用意。
他に遮光器も欲しかったのですが、店売りにはないんですよね。
仮に自作するとなると、糸目みたいなものになりそうです。

(-―;)
でもって、その水と日焼け止めでいちゃついてたという。
あれは怒られても仕方ない(ぁ)
ていうか、恋人さんに日焼け止めやったって透夜なのか。



雪切・透夜
………あ~…。
細かい点は別にいいでしょう……?(汗)

それよりも、依頼です。
何だか妙なあだ名がつくみたいなんですが、カッコいいのは結局浮かばず。
そんなわけで相手様から頂いたわけですが、レディ透夜って何事(汗)

あれ見たとき、思い切り笑ってしまいました。
ああ、如何にもだな、というか。

ま、それはそれ。船の内部に入るわけですが、これは4人2班で分割。
人数的にも申し分ないですね。
そんなこんなで、探索をしているうちに大物が登場。目的は偵察なので、素直に撤退。



雪切・透夜
相手はドラゴンマミー。飛行可能でブレスまで持つ厄介な敵です。

今回、防御重視の為に「スィエーヴィル・シルト」を持参していました。
防御専用の技ですが、その分、使用率がいいんですよ。
牽制手段が手持ちにありませんので、こちらを用いてガード役。上手く行きましたね。

無事に相手から逃れることも出来、これにて依頼完了です。

【変えぬ想い。叶う願い】

2012年07月17日 | DTS小説
 鮮やかな木々の緑が風と踊り、辺り一面を染め上げていく。
 自然が生を謳歌する今この時。そんな生命に彩られた一画に、不自然と取れる奇妙な形の物があった。

 外見は束ねた草に覆われており、さながら木に取りついた繭の様。
 その内部は大人2人が寝転がれるほどで、日の光が満足とは言えないほどに薄暗く、決して快適とは言えそうにない。
 臭気も独特なものがあり、植物特有の青臭さに火を焚いた臭いが入り混じっている。
 それらが鼻を突き、凡そ、人という群れの枠組みの中ではまず感じ様が無いものとなっていた。

 その特異な場所は、ある男の手によるものだった。
 枯れて他の樹木にもたれた古木を基礎に、以前作り上げた小さな建造物。
 枝を蔓で結った骨組みに葉を幾重にもかけ、そこに虫避けの煙を浴びせたもの。
 ご丁寧に、その床下には、体が冷えないよう苔を集めて敷いてある。
 雨風を凌ぎ、不要な虫も寄せつけない小さな居場所。まさに自然の中だからこそ許された家屋といえる。
 だが、そんな野性味溢れる物件も、その性質とはかけ離れた意味が有った。

――――「誰も寄せ付けない隠れ家」
 山中の小さな家屋は、何時しかそんな意味合いも持たされていた。
 元は山籠もりに使う為の物だが、製作者にとって此処は一人になるには都合がいいらしい。

 この自分だけの世界で身を転がす存在。雪切透夜から、ふと声が漏れる。
 喜びの安堵と、自身への実感を伴った呼びかけの様に。
 だがその瞳は。漆黒の色彩は。鋭いままに焼けた天井を見据えていた。

「攫われた涙花の救出……上手く行くことが出来たか……」

 皆で協力したからこそ上手く行ったのだと、改めて思う。
 それに、経験が生きた。突発的な話ではあったが、初めてではない。
 感情を殺して対処出来たのは、紛れもなくあの時の事件があるからだと自覚する。

「―――もう二度と、繰り返させはしない」

 脳裏に浮かぶのは一人の少女。明るい普段とは真逆の、地に顔を伏されて泣くその姿。
 忘れようもない遠い昔、まだジルべリアにいた頃の大切な友達……。
 だが、有る時彼女は賊に攫われれてしまう。俺は、友達を取り戻そうと動いた。しかしそれは誤りだった。いくら志体持ちとはいえ、実戦経験のない子供が場馴れした賊に勝てる道理など無い。
 それを解さず、激情に流され動いた結果がどうなるかなど、火を見るよりも明らかだ。
 ……感情では誰も救えない。そう思い知らされた。

 事件が終わった時、自身の中である事が決定付けられる。
『この世に…御伽話の騎士などいない。自分に都合のいい偶像等、居やしない』
 叱咤を含んだ父の言葉を受け、強く思った。ならば自分がなってやると。幻想を現実に変えてやると。

 胸に打ち立てた在るべき騎士の姿―――御伽話の騎士。
 明確な“そうなった”という在り様は何処にもなく、ただ概念だけが転がるのみ。
 だからこそ求め続けなければならない。在り続けなければならない。
 故に終生を懸けて果たす。そうでなくば、俺は許さないッ!

 刹那、枯れた音が狭い室内に鳴り響く。
 その音源である右手を見るや、理由が分かった。どうやら小屋に使った木材を無意識に握りしめていたらしい。
 ああ、赤くにじんでいる。駄目だなぁと自嘲が浮かんだ。
 気怠く小さなため息をつきながら、上半身を起こして薬はどこだったかと思索していると、外で何やら物音が聞こえる。
 周辺にはケモノの類はいないはずだと思いつつも、即座に傍らに置いた刀を手に取り、身構えた。

「あ、いたいた。トウヤくん、み~っけ♪」

 だが、警戒は無意味だった。
 草で束ねた扉が開かれ、暗い中に陽光が差していく。場違いである明るい声を伴って現れたのは、神威人のミリートだ。ふわりとした犬耳と揺れる尻尾が、彼女を一際幼く見せる。
 外向き様なのか、普段の華やかな着物とは違い、厚司織という神威独特の文様の入った装束を纏っていた。

「如何して此処に……」
「だう? 忘れちゃったかな? 一度、私からお願いして、狩りの際に連れてきてくれたじゃない?」

 突然の来訪者に驚くこちらに、なんとはなしにそう答える。
 ああ、そういえばそんなこともあったっけか。気を払った戦闘後と、些細な事だったのが相俟って思わず忘れていた。
 しかし……それだけで本当に今の現状へ結びつくなら、何とも恐ろしい話だ。

「……そういうものかな」
「トウヤくんが随分変わった表情をしてたから、気になったの。だから、ヴァイスちゃんにどこに行ったのか聞いたんだ。
 狩り道具を持っていったとのことだけど、此処で当たりだったみたいだね」

 軽快に笑顔を向ける彼女に、頭が痛くなる。
 気を抜いていた心算は無かったが、それが表に出たのだろうか? 精進不足もいいところだ。
 或いは、思っている以上にナーバスになっていたのかもしれない。
 しかし、ヴァイスにはこの場所を教えていない。道具の件だけで場所を探り当てたのなら、やはりこの娘は恐ろしいとしか言いようがない。
 そんな人の心中を気に出来る訳もなく、何時ものように笑って、彼女は先の件を切り出し始める。

「涙花ちゃんの事は聞いたよ。勿論、上手く行ったこともね。お疲れ様」
「ああ、そうだな。とはいえ、僕一人で為したわけじゃない」

 ぶっきらぼうにそう返す透夜に、彼女は子猫の悪戯っぽさを連想する笑みを浮かべ、そっと手を伸ばした。
 柔らかい手の平で撫でられ、思わず視線を逸らすと、そこにくすくすと声が聞こえてくる。ああ、もう。

「照れない、照れない。よくしてたでしょ? 頑張ったんだから、褒められちゃおうよ、ね?」
 
 なんだその理屈は。誰かこの素敵なわんこ姫をどうにかしてほしい。
 幾分撫でられたのち、彼女は此方の方をじっと見詰める。自身の特徴である耳と尻尾をユラ付かせる、昔と同じ在り様で。
 変わらない、変わり様がない、真っ直ぐな瞳。飾り気を一切持たない、ミリート・ティナーファという少女がそこにいた。

「まだ、あのことを気にしてるの?」
「気にしてないと言ったら嘘になる」
「おぉう、きっぱりと」

 そう答える透夜。僅かばかりの苦笑いに、それでもミリートは微笑むままだ。

「不器用さんだなぁ、もう。私はね、必死になって助けてくれた事に感謝してるよ。
 あのとき、本当に嬉しかったんだから」

 その声に首を振る。
 助けて等、いない。そう、何故ならば……。

「自分がしっかりしていれば、ミリートは傷つかずにすんだんだ。結局、何も出来てなんかないよ」
 
 自然、向けていた視線が彼女の喉へと移る。あの事件で、ミリートは大事な声を失ってしまったのだ……。
 彼女の一族は、ジルべリア中を渡り歩く奏楽一族だった。中でも、ミリートは次代を担う一族の歌い手として期待されていたという。実際に何度か聴かせてもらったが、その果実の様な甘い歌声は、音楽と疎遠の自分でもわかるぐらいに心地のいいものだった。
 だが、それが失われた。歌い手としては致命的としかいいようがない。
 彼女の一族がジルべリアという国に見切りをつけ、他国に移住した原因がこれだ。元より、あの国にはいなかった神威人として風当たりもあったようだが、この件が決定的なのは紛れもない事実。
 苦虫を潰したような感覚が、胸の内で広がっていく。忘れようのない、向き合い続けなければいけないものだ。

「む~、暗い顔。ひょっとして声の事? 今喋れてるんだし、いいじゃない。そんなことでいつまでも悩まないの」
「随分とまあ、優しくするんだな……って、痛っっっ!? 痛い、ミリート痛いから!?」

 問答無用。電光石火で思い切り耳を引っ張られた透夜。
 目の前の犬姫様は相当お冠らしい。ふよふよと柔らか味のある犬耳が、いつの間にか針金が入ったかのようにピンと伸ばされている。普段、まずお目にかかれない状態といえよう。

「優しい? 違うね、苦しむならいつまでも一人で苦しんでなさいってこと。
 全くもう。別れる前夜も悩んでたけど、また叩かれたい?」

 抓まれていた片耳を抑えながら苦笑を浮かべる透夜に対し、目の前の少女は腰に手を当てながら口元をへの字で返してみせる。
 その余りにもさっぱりとした在り様に、思わず透夜は笑ってしまった。
 ホント、この娘は……。胸の内でそう呟くとともに、どうしようもなく温かさが込み上げてくる。ははは、実に心地いい。

「……ミリート」
「だう? なぁに?」
「……ありがとうな」
「ん、ちゃんと笑ってるね♪
 私は大したことは出来ないけど、でも、トウヤくんの力にはなりたいと思ってる。友達には、笑っててほしいじゃない?
 だからこそ、苦い事を貯め込むより、嬉しいことでいっぱいになって欲しいの」
「そうだな……。ミリートの言うそれが最もいいのかもしれない」
「じゃあッ」
「でも、駄目だ。これは、俺自身における一番苦い部分の一つなんだ。
 だからこそ、目を向けなきゃいけない。逸らしてはいけない」

 一呼吸を置き、前を見る。
 それは覚悟であり、雪切透夜と言う人間としての在り様。
 目の前に存在する日向の様な少女に、決して恥じることのないもの。

「俺が目指すべき騎士であるならば、正面から見据えるべきだ」

 在るべき騎士を目指す者は、一欠片の迷いもなく断言する。
 そう言い切る透夜を見て、ミリートは数秒呆れたように固まり、そして大きく笑った。
 少女特有の無邪気な声が響き、小さなこの場所に波紋のように広がっていく。
 
「頑固者~。私の事をマイペースっていうけど、トウヤくんも大概そうだと思うよ」
「自覚してるよ、その辺は」

 温か味のある笑顔を向けられ、自然、釣られて笑ってしまう透夜。あたかもそれは、ジルべリアにいたときと同じように。
 互いに笑い合う中、先程痛みの伴う場所に柔らかい手が添えられる。
 すっと撫でる小さな指は、先のものとは対極にある、それ。

「それじゃあ、もう私を遠ざけちゃダメだよ? 
 今までな~んか距離感じてたけど、理由がこれではっきりしたしね。そんなのもう無しなんだから♪」

 やっぱり気づいてたのか……。
 若干の罪悪感と共に胸の内で返すと、透夜はそれに頷き素直に「すまなかった」と頭を下げる。
 数秒のお詫びの後、彼は顔を上げて前を見た。そこには険も陰も無く、穏やかにただ一人を見つめている。
 そして今という時間から新しく歩む為、ジルべリアにいた頃と同じ気持ちを抱いて手を伸ばすと、少女は声を上げて嬉しそうに手を重ねた。
 また一緒に。ささやかなそれこそ、二人が何よりも望んでいたものに他ならない。

「ミリート。改めて、宜しく頼むよ」
「えへへ。こちらこそ、よろしくさんだよ♪」

 他者を拒む閉ざされた小屋の内を、今は陽光が差し込み、穏やかに覆っている。
 さながらそれは、顔を向き合わせて笑い合う二人のこれからを、自然の溢れるこの場所が祝福しているかのようであった。

『週刊少年ジャンプ(33号) 感想』

2012年07月16日 | ジャンプ 感想
●ワンピース
予想してた通り、大気の方をいじっていたマスター。
ルフィ達がやられたのも、酸欠か、或いはCO2によるものかのどちらかでしょうね。
そう考えると、相当厄介な能力だなぁ・・・。屋外でこれなら、閉所での戦闘では圧倒的か。う~ん、初見殺しもいいところ。
茶ひげもマスターの本性に気づき反旗を翻すも、その手は届かず。返り討ちに遭い、放置。
守っていた子供たちは、連れて行かれてしまいました。

また、今回の件でブローカーの連中にある実験を見せるそうですが、その中にはキッドや四皇の一角・ビッグマムの姿も。
各勢力が注目しているわけですが、これが今後への伏線となりそうです。

●NARUTO
なんというか、さらっと呪印が仙術とか出してきましたね。
となると、今まで仙術も行使していたということに・・・。
そしてそれ以上にさらっと復活した大蛇丸。どうやってなのかと思いきや、アンコの呪印からとは・・・。

その大蛇丸は、今回の戦争に関して興味がない様子。まあ、実際のところ分かりませんが。
サスケに復讐の件を問うと、サスケは迷いはないと返し、同時に何をどうするかは自分で決めるとしました。
此処にきて漸くでしょうか。サスケは今まで利用されることばかりでしたが、実に長かった。
そのサスケが求める者は何処に? 大蛇丸が知っているそうですが、何とも妙なフォーマンセルが出来上がりました。
これが今後どう影響してくるのか楽しみです。

●トリコ
十星レストランで食事をする四天王。
同じ卓に座るも、それぞれの考え方が出てますね。そしてゼブラが興味ないのは物凄く納得w
そんな4人組を歓待するのは、「膳王」本店オーナーシェフの“薬膳の重鎮”1ミリのユダ。
追加の料理を持ってきたものの、ゼブラが速攻でぺろり。これにはさすがに驚いてます。

また、そこに小松達も到着。調理済みのシャボンフルーツを皆で食べると、これが四天王全員に適合。
トリコ自体は今まで食べてましたが、やはり調理されると違うのかな?
となると、調理がしっかり済んだポイズンポテトもまた話が変わってきそうです。

会長からのメッセージもありましたが、途中でゼブラが画面けし。
ああ、どこまでもマイペースだ、この人。

四獣のルート自体は割れてるので、あとはそれぞれが移動。
ゼブラだけは相棒がいませんでしたが、此処にきて足という形で登場しました。。
ダルマホース・・・なんじゃこりゃあ・・・!?
それは測定不能の超大型馬。ダルマ仙人からの借り物だそうですが、いやいやいや、またぶっ飛んだものを持ってきました。

小松がダルマ仙人の事に突っ込みを入れていましたが、ゼブラのフルコースには捕獲レベル不明である「ダルマ仙人の献上品」が入っています。
この辺、今後語られることがあるんでしょうかね。
結構気になるところです。

『週刊少年ジャンプ(32号) 感想』

2012年07月10日 | ジャンプ 感想
●ワンピース
謎の男、その次週には正体割れる(爆)
ヴェルゴの正体は海軍中将。しかしその本当の顔は、ドンキホーテ・ドフラミンゴの部下。何とも厄介なスパイです。
その実力は本物。ローを捕獲した手並みといい、スモーカーから騙し通せたことといい、疑う余地は有りませんね。
更に中将クラスとなると、六式も修得しているんでしょうかね。

かつてローが部下だったというドフラミンゴですが、この分だと、ドフラミンゴは他の所にも手を伸ばしてそうですね。
また、彼の顔に何かついてるのは癖みたいなものなのか、あるいは能力なのか・・・。
回想でポテトも付いてるのが見て取れます。

さて。捕獲されたルフィ達とは別に、他のところにも動きが。
子供たちの居る場所には、マスターが襲来。飴玉も持ち込んできてますが、対処法は有るのか。
ルフィ達の件もあり、このまま捕獲されてしまいそうです。

また、ゾロ達は研究所に向かうことに決めるも、そこにスライムが襲い掛かる!
悪魔の実を食べた毒ガス、それがこのスライムの正体。今更ながら、何でもアリですねぇ。
この面倒なものを相手に進むわけですが、付いてきた先の研究所がパニックになりそうな・・・。


●NARUTO
憑き物が落ちたかのように落ち着いたサスケですが、一族や里について改めて考えていました。
イタチの件があれば、そうなるのも無理はないか。

そこにやってきたのは重悟と水月。これでマダラの穢土転生が解除されてないことを知ることに。
さらに、以前、大蛇丸の研究所で偶然確保した巻物を渡されると、サスケは目の色を変えてますね。
水月はそれを持って覇権を握るつもりのようでしたが、サスケにその心算は無いようで。
ただ、このことから大蛇丸に会うと言い出しました。・・・って!? 生きてるんかい!

しかし生きているとしたらどこにいるんでしょう? 
以前、イタチとやりあった際、逃れようとした白蛇は天照で焼かれ、その本体の大蛇丸は、封印剣の中に封じられています。
剣の持ち主は、他でもないイタチ。これを回収に動くんでしょうか?
また、全てを知る者、ということで、トビとマダラにも会う気か?
今の状態での会合。とりわけ、マダラとは興味深いですね。

●トリコ
四獣のことが大々的に発表。数百年の周期でグルメ界から来る化け物だとか。
それもグルメ界から追われた弱い者ではなく、れっきとした強者。人の味を覚えた巨大な化け物たちでした。
大ゴマを使っての紹介が、何ともいいですね。

しかし、それよりも今回注目すべきは、IGOの会長一龍の年齢でしょう(ぁ)
数百年前に四獣を撃退した本人て、あんた・・・。

また、小松はシャボンフルーツの調理に成功したらしく、リンと共に目的地へ。
これを持って、更にパワーアップといったところでしょうか。

『週刊少年ジャンプ(31号) 感想』

2012年07月04日 | ジャンプ 感想
ネウロの松井先生の新連載が始まりました。
相変わらず癖の強い作風で、この先が楽しみです。

●ワンピース
謎の男ヴェルゴ・・・。解説部分に「謎の男」と出されるとは思いませんでしたよ(ぁ)
どうもローの古い知り合いらしく、モネとも繋がっていました。
そんな彼はどこの人間なんでしょうか? 政府? それとも、四皇絡みなのか?

一方、ルフィ達はあっさり過ぎるほどあっさり敗北。これは能力によるものなんでしょうか? 
或いは、大気自体でもいじったのか。この先の理由が気になるところ。

また、別所のサンジ達は無事に侍の身体を取り戻し、これを完全体に戻しました。
狐火の錦えもん、それがサムライの正体。漸く名前が出てきましたね。
サンジに感謝し土下座。まあ、あれだけしてもらったのだから無理もない。
そこにスライムが迫りくるわけですが、これを錦えもんが発火。爆発が起こるも、それすら切り裂いた!?
何でも、これには彼の流派が関係しており、「“狐火流”は炎で焼き斬り また炎を斬り裂く事を奥義としている」のだとか。

これによって興味を持ったゾロ。子供の救出に動くことになりました。
尤も、そのついででルフィ達も助けることになりそうですかね。

●NARUTO
名前だけ出ていましたが、その後音信不通の霊化の術がようやく登場。
テンポの面が大きいのでしょうが、全体的にどうしても脇役に光が当たりづらくなってますね。
この辺、勿体なくも感じたり。

残り時間も限られた中、マダラが攻勢へ。綱手を攻めるも、ここで百豪の術が時間切れ。
どういう理屈か、抜け出た魂を戻し、仕留めにかかる。
だが、終わりかと思ったその時を、ダンが取りつき、回避。
そんな彼は、僅かながらの会話を交わすと、彼女の額に口づけをし、昇天していきました。
これは今までの綱手がやっていた返しと、チャクラを渡した両方でしょうね。
ホントは色々と話したかったんだろうなぁ・・・。

チャクラも戻り、仕切り直しか?
だが、状況は好転しておらず、マダラは健在。
そんなマダラから語られるのは、穢土転生のリスク。それは呼ばれたものが印を知っていれば解除できるという事。
ただしこれ、さきの魂が抜け出たのを戻したのとは、また別の様な・・・。
加えて、何故そんな術のリスクを把握していたのかが不思議です。

気になる点としては、穢土転生の術自体はマダラは既に把握していたこと。
呼び出されたときに輪廻転生の術を口走ったり、隕石を落としたときに、穢土転生の使用法を語っていますね。
う~ん、死ぬ以前に解術方法を把握していたのかな・・・?

いずれにせよ、チャクラ使いたい放題の上、死なない身体で復活。
さて、これにどう立ち向かうのか。
対応手段は封印術ですが、今まで出来なかったのもあって、どう当てるのかが問題か。

●トリコ
第0ビオトープのメンバーが終結。ただし、師範は除いてですね。
その中には、今まで断片的に情報が出ているキャラもちらほら。
以前小松が欲しがっていた栗坊鍋の職人、栗坊。元グルメやくざのリュウがそうですね。

彼らを呼び寄せた会長は、アカシアの前菜。センターの事を話し始めました。
会話の中に蘇生の文字も出されていただけに、信憑性が跳ねあがります。むう、こうなるとマジモノでしょうか。
とはいえ、実際に出てきてみないとわかりませんね。
そしてその情報が何故漏れたのか? 此処にいる誰かから、だそうですが、どいつもこいつも癖が強くて、なんとも。

アカシアのフルコースに関して、それぞれ情報も出されました。
食材の目星や修復、時期など準備は念入りに進んでるようですね。
各自の引継ぎなどをしっかり済ませる様にとし、行動開始。
クッキングフェスに関しては光才老を送り込むことになりましたが・・・怪しんでいる?
実際のところどうなのかはわかりませんが、その後に栗坊に何かしらを頼んだ様子。
流れ的に監視と見るのが妥当ですかね。

この他にもトリコたちには四獣というモノの対応をさせるとのこと。
これも修行だそうですが、どんな相手なのか・・・。