日向で雪遊び

WTRPGやFGOなどのゲーム。
園芸や散策した場所の紹介、他に飲食のレビューなど雑多なブログです

色々と追加

2009年07月31日 | 雑記とか
AFOの復旧放置っぷりが悲しいぜ!
そんなわけで、ユキギリです。

それはさておき、色々と追加ですよ。



逢魔・ミリート
ブックマークに、一葉モカさんのサイト、【ショコラテ】を追加だよ。
私や、AFOのアーティアちゃんのイラストを描いて貰ったの♪

あのときはありがとうございました(ぺこり)

それと、豪州、及びAFO小説のまとめの作成。
寧ろこれは自分用ですけどね(苦笑)



逢魔・ミリート
もう終わっちゃってることだしね。
京都リアイベのSSに、アーティアちゃんとのお馬鹿話。それと刀也くんの過去だね。
多分、今後も増える予定だよ。

・・・・・・・・・・・私のは~・・・(ぁ)

(-―;)
アクスディアのミリートの場合、めっさ甘い砂糖菓子みたいのになりそうで怖いんですが(汗)
というのも、恋人同士になるまで七難八苦だったので、その分、ね・・・?

逆に、鈍感魔皇さまによるいぢめみたいなのになりそうでもあり、それはそれで痛いのですよ(ぉ)



逢魔・ミリート
(ぷし~)・・・あぅ・・・お砂糖・・・(//////)
そ、それにしても、両極端過ぎないかな!?

・・・だってミリートだし(オイ)
良くも悪くも派手なんですよね。お陰で、トウヤが霞んでましたし。

では、今回はこれで。

週刊少年ジャンプ(35号) 感想

2009年07月29日 | ジャンプ 感想
●ワンピース
エースの意味合いと集う綺羅星。ああ、盛り上がり方が半端じゃない。

海に出たエースは実力を示し、それ故に海軍側へと目をつけられることに。
同時、それで動いたのが白ひげ。ジンベエとの繋がりも、このときに関係してるんですかね?

いずれにせよ、これで海軍側が手を出せなくなったとか。そら、蜂の巣に手を入れられんわなぁ・・・。
更にその白ひげの目的が、なんと次代の海賊王を育てること。

これで今回の意味が、ロジャーの処刑並に大きいこととなりました。或いは、後の影響を考えるとそれ以上か?
今まででも十分大きかったのですが、一層スケールアップ。
海軍側としては、どれだけの犠牲を払っても仕留めないと危険過ぎますね。

だが、勿論ただでは収まらない。
エース救出へと動く海賊たち。いずれも白ひげに関わり、そして新世界でも名を上げた猛者たち、実に43隻。
そして海軍のど真ん中に海中から現れるモビーディック号。
その上に悠然と聳え立つのは、白ひげ:エドワード・ニューゲート。

次回はついに決戦だぁあああああああッ!!!!! 


●NARUTO
雷影が物凄く大人に見えました。
というか、この対応こそが極めてマトモというべきでしょうね。理想論ではなく、現実的にどうすべきなのか。

でも、五影会談の理由ってキラービーの件でしたよね。
まあ、人間ですから私情も入るのは当然というべきか。

それと驚いたのが、かつてのネジのエピソード、白眼要求。
すっかり忘れてた事もあり、此処で絡めてきて少々ニヤリとしてしまいましたよ。しっかり言うべきことは言ってますね。

一方、サスケは確実に暗躍中。ダンゾウを狙い、この先動くのは確実。
気になるのは、何時のタイミングか、でしょうか。
五影会談の最中に飛び込む、なんてのも有りえそうです。


●トリコ
樹木を上へ上へと昇るトリコ達。
独白を見るに、高度数百mってなんですか(汗)

頂上で見たのはBBコーン。
発見して意気軒昂。早速もごうとするも、それは不可能。
仕方なくナイフに切り替えるも、なんと一発では無理。GTロボが比較対象に出されましたが、それほどとは。

あと、空から行けばいいんじゃないかなぁ、とも思ってましたが、やはり危なそうな生き物がいましたね。
そしてその連中でも取れないBBコーン・・・う~む。

トムへのお土産を確保しつつ、次に見たものは、なんと20F立てのビルに相当する超巨大なコーン。
どうにかその粒を手に入れるも、その視界には同サイズを幹ごと切り取ったあとがあるのでした。

次回の火山で、その人物と接触なんでしょうかね? 次も楽しみです。


●ぬらりひょんの孫
リクオ完敗。それはもうボロボロ。
おじいちゃんの実力は伊達ではありませんでした。

興味深いのはその戦い。所謂脅し合戦に近いのですが、それだけではない模様。
今までの認識を改め、東北のなまはげ一家に託したお爺ちゃん。
今後、どう変わるんでしょうね。

それとですが、リクオの父親の件。出てこないな~と思ってたら、死亡してたのか・・・。
いずれにせよ、この件はしばらく後になりそうです。

チャットで色々

2009年07月27日 | AFO
はい、どうも。
チャットに入り浸り~なユキギリです。

ああ、お陰さまでファミリスのキャラ立ちがしっかりしてしまいました。
チャットで固まるというのも珍しい気もしますけどね。



ミリート・ファミリス
長々と料理談義してましたね。
私は料理好きですけど、まさかこんな風なことになるとは考えてませんでした。
でも、楽しかったですけどね♪

(-―;)
ええ、料理好きフル活用。
下手な依頼が比でない位に一気にキャラが固まった感じが。
まあ、趣味が漬物の10代というのもいいかと思います(爆)



ミリート・ファミリス
そこは突っ込まないでくださいな(汗)

それはそうと、AFOは英国チャットでNPCさんと話してましたね。 ・・・何故かアーティアお姉ちゃんで(ぉ)
普通、刀也さんでは? モードレッド卿の関係者でしたし、縁もあるでしょうに。

(-― )
ほら、普通じゃ面白くありませんから(天の邪鬼)

とはいえ、刀也んをネタに話してましたけどね。
アーティア視点で刀也んを解剖していくような感じでちょこちょこと。
なんか不思議な感じでしたね、こういうのも。



ミリート・ファミリス
偶にはこういうのもありかと♪

とはいえ、これだけではないですね。ギャグチックなのや英国話も色々。
英国はイロモノ王国だとか、ちゃぶ台装備した円卓の騎士だとか。
他には、刀也さんのことで、モードレッド卿がかなり喜んでたとか。刀也さんも嬉しいのかな、これは。

(-― )
個人的にはちゃぶ台のが見てみたい(オイ)

さてさて、折角ファミリスも出てきたので、オマケでも。
以前、ながれさんにお願いした時のものになります。
全身図とかはこんな感じ。うん! 可愛くてとてもグッド!!

では、これにて(ぺこり)


頃?

2009年07月24日 | AFO
(-― )
はい、どうも。
のんびりとAFOを進めておりますユキギリです。

微妙にチャットに顔を出してる割合が高いかなぁ?と思う今日この頃。
CTSではファミリスが顔を出してますしね。

そんな中でAFも珍しく長く顔を出してました。
しかも・・・うん、ジャパンですよ奥さん。
閑古鳥がATフィールド張ってるんじゃね?というぐらいに閑散としてるあそこです。
ん~、以前の形式の方が人が入り易かったんですかねぇ? 個人的には今の方がありがたかったんですが。

で・・・アーティア、エロっ娘認定おめでとう(ヲイ)
言われたのはこれで二人目ですね。



ミリート・アーティア
私はそんなんじゃな~~~~~~~~い~~~~~~~~~!!!!!!!!(///////)
なんでそんな話になってんのさ!!!

(-―;)
・・・まあ、伊勢での温泉の件を突っ込まれちゃいましたしねぇ。
段階飛び越えて云々というのは間違いないかと(苦笑)
とはいえ、半年や一年に一回しか会えないという七夕恋愛なので、その辺もでかいんですけど。

シチュ的には、『混浴で背中から抱きしめて初めてのキスをおねだり』という核爆弾仕様。
・・・・・・・今更ながら、大抵の男の子は堕ちそうですね。
見てる方が恥ずかしい・・・ぎゃああ!!!?



ミリート・アーティア
(/////)その減らず口、穴だらけにして醜い音しか出せないようにするよッ!!(弓構え)

(-―;)
す、既に矢鴨状態なのでご容赦を・・・。
まあまあ、普通の女の子ということで一つ。

・・・・・・アクスのミリートよりかは随分救われてますがね。
あっちのトウヤんは、健気な逢魔に4年ほど放置プレイしてましたし。鬼かと(ヲイ)



ミリート・アーティア
その話は普通に笑えないって・・・(汗)
というか、『異性への興味が失せた』なんて設定作るからいけないんでしょ。

(-―;)
AFOの刀也にもそれをやろうか迷いましたが、やらなくて全くの正解でしたね(爆)
さて、馬鹿話はこの辺で。では。

週刊少年ジャンプ(34号) 感想

2009年07月21日 | ジャンプ 感想
●ワンピース
相変わらずの盛り上がり様。
これだけの長期連載でこれほど盛り上げられるのは、ただ凄いの一言かと。
長いものって、どうしてもダレてきてしまうものなのですが、いやはや、楽しい楽しいw

集結する海軍戦力。そこはかつてない程強大な力そのもの。
従来の海軍戦力に加え、海軍最大戦力の赤犬、黄猿、青雉が。
王下七武海では、モリア、ミホーク、クマ、ドフラミンゴ、ハンコックの5名が集結。
う~む、今までの積み重ねもあってなんという重厚感・・・(-―;)

それとですが、今回赤犬こと、サカズキ大将は初お目見え。
エニエス・ロビーでのロビンの回想でちらりと出てきましたが、顔が映るのはこれが初めてですね。


処刑の時間も近づき、映し出されるエース
その中でセンゴク元帥が問う父親の素性。エースは、親父は白ひげだけだ!と言い張るも、それは通らない。
彼の親、それは「ゴールド・ロジャー」。なんと海賊時代を切り開いた男の直系!!

てっきりルフィと実の兄弟かと思ってましたが、これは・・・。
そしてそれを知っていたガープ中将。どうやらロジャーから知らされていたみたいですね。


しかし、こうなると全体の意味合いも変わってきますね。
ルフィの件もあり、イワさんはエースもドラゴンの息子と見ているのでしょうが、それも違ってきてしまう。
つまり、ドラゴンは此処に来ない?

確定してるのは白ひげ、そしてルフィ達一行。
不確定要素にドラゴンと革命軍・・・更には黒ひげ一行か。

わくわくさせるのが上手い。本当に上手い。
来週も楽しみですね。


●NARUTO
鉄の国の「侍」という単語が出てきました。
見た感じ、強化外骨格というか、アーマーというか。
忍者と戦い方も違ってきそうで、その辺が興味深いところ。

また、ダンゾウは完全に車輪眼を使いこなしてますね。
となると、変にぶっ倒れたりしないんでうちは一族なのか、或いはぶっ倒れる設定自体が忘れられてるのか(ヲイ)
・・・まあ、あながち無くも無い気がするので何とも(苦笑)


●トリコ
テリー成長記。
そんなタイトルを入れたくなりました。

トリコから「助けあいは無し」の約束を破った罰で、単独で戦うテリー。
自前の武器である速さを生かし、撹乱…と見せて、発火を狙っていました。
前回のトリコが飲んでいたものを思い出し、それを即応用とは・・・。

そして枝先を見つめるトリコ。そこにあるのはBBコーン。
チョットした長編が続いたのもあり、今回がやたら短く感じますね。無駄にだれなくてテンポがいいなぁ。


●ぬらりひょんの孫
羽衣狐の現代版が出てきました。
学生服に黒髪ロング・・・・アトラク=ナ(ry)
いえ、あのゲームはやったことないんでうけどね(苦笑)

一方、リクオは京に向かうというも、お爺ちゃんに一蹴。
自体をよく理解しているお爺ちゃんからすれば、確かにこれは無謀に見えるんでしょうね。
盛大な祖父と孫の喧嘩になりそうかなw

『【源徳大遠征】関東決戦』

2009年07月20日 | AFO
(-―;)
はい、どうも。
江戸のイベント依頼、『【源徳大遠征】関東決戦』が上がりました。
これに出てたのはアーティア。というのも、市姫が関係してるからなんですよね。



ミリート・アーティア
戦闘は好きじゃないんだけどね。でも、それはそれだし。
私は、仲間と一緒に市のとこに行って献策してきたや。久し振りに会えたのが嬉しかったなぁ。

それと、助けが必要なら呼んで欲しいとも。

(-―;)
リプにあるとおり、目的は上杉上洛による『Balance of power』の傾けです。
天秤を傾けないと平織が不味いのは明らかですし、更にいうなら、平織崩壊が全体にも波及してしまいます。
上杉は、現地で動かれた方の成果もあり、上洛に向かったみたいですね。

ですが残念なことに、後者は無理だったと。
新しいイベント依頼を見るなり、派手な内戦を始めるご様子。
率直に言ってとても勝てるとは思えません。

ていうか・・・長政と勝家!! アンタら史実じゃ市姫の旦那だろうがぁぁッ!!!(爆)



ミリート・アーティア
個人的に、相手側の方が未だに信頼されてるというのが不思議かな。
蝮の道三、かかれ柴田、キンカン頭、浅井長政、退き佐久間・・・。

ただ、立地的に見て浅井が向こうなのは分かるや。
拠点の岐阜城―――つまり美濃は、近江の隣だしね。

(-―;)
さて、どうしてくれましょう。
とりあえず、冒険者を呼ぶようにしてもらいませんと話がねぇ・・・。
信頼度的に市姫の方が受けがいいので、その辺ではどうにかなるかと思いますが。

ああ、そうそう。長州藩ですが、ご苦労様と言っときます。
随分あっさりと片付いたなぁ、ともいえますが(苦笑)

てか、イザナミの勢力拡大はそんなとこまで行ってたのか・・・頭痛いなぁ・・・。
てっきり、毛利や宇喜多、尼子辺りがどうこうしてそうだと思ってたんですがね。



ミリート・アーティア
まあ、その辺は出てきてないしね~・・・。
何にせよ、色々考えなきゃいけないことが多いかな。

ただ歩いて・・・

2009年07月18日 | AFO小説
 暑い……ただ暑い、夏という時間。湿気を帯びた重い熱は、人の身の心地良さとは程遠い。
 この国特有の四季の円環だが、その季節も過ぎた夕暮れだというのに、汗が薄く滲んでは落ちていく。
早く涼しくなるといいのに。そんな事を胸に少年はそれを軽く拭うと、縁側で夕涼みをしている主の下へと向かった。落ち着いた印象を与える紺の着物を揺らし、そこに首の裏で絞めた漆黒の髪がよく映える。
「ご主君、お身体に障りますので中へ……」
 盆に載せた湯呑を置き、少年は自らの主を見やった。そこに主を慮る色を向けさせて。
 そんな彼を穏やかに見るや、少年の主は茶の礼を口に視線を先程までのそれに戻して見せた。
 それは、鮮やかに染まった小さな木。真紅にはやや遠く、されど蘇芳には赤過ぎる、愛らしい紅葉の木。地面に散った蛙の手が、更にそれを彩らせている。
「心配症ですね~、ふふっ。もう暫く見ていたいと思いましてね。私と貴方の縁の木を」
 置かれた湯呑みで口を湿らせ、主と言われた男は笑みを崩さない。
 そしてその瞳が浮かべるのは、懐古のそれだった。
「……あの時のことも、今は随分と遠いことに感じてしまいます」
「そうですね。毎日がこうも幸せでは、それも致し方のないことでしょう。
貴方を側に置いて以来、それを強く実感していますよ」
「っ!? お戯れはよしてください!?
 でも、ホントにそうでしたら、僕は嬉しいですけど……あっ!?」
顔を伏せる少年を、男は愛おしそうに頭を撫で回す。小声で答えた彼は、更に縮こまってしまった。
「もう、4年ですか……」


―神聖暦993年 夏―
人里近き山中に 黒に塗れし獣在り
闇に乗じて歩みを進め 盗み 奪っては人を食む

 ギャァァン――薄暗い山中に高い金属音が響き渡る。明らかに場違いなそれは、刀剣が交差しあった旋律。同時、片方が衝撃で地に叩きつけられる。そしてそれらの音の数秒後、虚空をくるくると舞う錆びた剣先が、終わりを告げるように大地へと突き刺さった。
「私の勝ちのようですね。もう、抵抗は無意味ですよ」
 黒袴に黒い羽織。見た目の黒染めから鴉を想起させるその男は、だらしなく下げられた切っ先をふらふらとぶらつかせながら、目の前の相手に不用心な風情で視線を注ぐ。先程まで斬り合いをしていたはずだが、余りの落ち着きぶりにとてもそうだとは思えない。
「御大層なお話でしたが、所詮伝聞は伝聞ということでしょうかね。
 とはいえ、驚いた事に変わりはありませんか。まさか獣ではなく、泥塗れの少年だとは・・・」
「・・・・・・っ!!」
 さも他人事のように語られるそれ。少年に刻まれた血筋と打撲は男によって巻き起こされたのだが、自覚が有るのか無いのか……。折れて尚握られる刀が、否応なく締め付けられた。
「そんなに睨まないでください。怖くて敵いません。
 でも、お話は聞かせていただけると嬉しいですね。特に、人喰いの件に関しては」
「……そんなことするか。ただ、金や食い物目的で襲ったことはあった」
方やまるで無警戒に佇む男、方や座り込んで尚抵抗を示す少年。そんな奇妙な状況だが、男は鷹揚なままに続けていく。
「ああ。となるとやはりデマですか。
 まあ、その手の風習がある所も珍しくありませんけどね。何より、こんなご時世ですから。大名方の人身売買や乱取り等も当たり前。盗賊のそれと大差ありません。嫌な世です、ええ本当に。その辺も関係してそうですかね」
 溜め息交じりにそう呟いていたが、ふと、男の視線が別を向く。しかしそれもすぐに戻ってしまう。
 突然視線を戻された為、少年は警戒を更に上げた。先程まで命のやり取りをしていたのだ。殺されると思うのが自然である。
 だが、それは全くの見当違いであった。
「ふふっ。少し安心しました。とはいえ、そうも言ってられませんかね。さてと……」
「お前、何をッ!?」
 ずぐり――――男は躊躇わずに左手を愛刀で突き刺した。溢れ出る鮮血にその手は濡れ、刀身は命を吹き込まれたかのように染まっていく。男は何を考えているのだろう? 更には、それを自分の顔にも塗りたぐった。黒い衣服に赤を讃えたその様は、気味の悪いそれでしかない。
 次いで、男は少年にその羽織を被らせては強引に寝転ばした。無論抗議が返ってくるが、「今は大人しくしててください」と言い、次いで「声を立てずに」と仕草を見せる。
 それから少し、落ち葉を踏み鳴らす音が聞こえてきた。少年からは見えないが、草臥れた服装に土の匂いを漂わせている。麓の村の一人だろう。
「侍の大将、無事でしたか。それにしても、獣ってのは……」
「ああ、どうにか仕留めました。死ぬかと思いましたが、もう大丈夫。ほら、この血糊がその証拠です。噂の獣だけあって、流石に加減が出来ませんでしたけど、ね。なんなら、死体も拝見します? ……原型がないぐらいにずたずたですが」
 優男が瞬時に失せた。そこに在るのは、血に塗れた剣客の顔。
 それが少年の視界に在らずとも、急激に世界が冷えた様な圧迫感を感じさせられた。同時に、村人の腰が引いたことも。
「何にせよ、安心して村の衆に伝えてください。もう大丈夫だと」
 ただ頷いては、男は来た道を些か滑稽な程に駆けて戻る。闖入者が出ていくのを感じ取ると、少年は顔を上げた。その表情に浮かぶのは、得体の知れないモノを見るそれ。
「……どうしてだ? どうしてこうまでして助けた? 僕には、分からない」
 血の滴るそれが布で巻かれる様を、少年は無自覚に見つめていた。なんなのだ、こいつは。
「黒い獣の退治を承ったのですが、獣などいませんでしたから。とはいえ、私も善人では有りません。打算もちゃんと入ってますよ。
『おっかない獣、凄くカッコイイ志士さまが命賭けでやっつける☆』
となれば、忠義立てしている神皇さまの名誉にも繋がりますからね。こういう宣伝は、ある程度派手目なのがいいのですよ。ふふふふふっ」
 張り詰めていた筈の空気は何処へやら。余りのド阿呆振りに呆れた顔になる少年。だが、その上で更に問う。それだけなのか?と。
 男は手を弄ぶように頬を掻き、しかしそれに対し淀みのない様で答えた。
「誰かを敵と判断する、私はそれを厭います。何故なら、敵は打ち倒さなくてはなりません。安易に定めていいものではないと考えます。幸い、当たったことはありませんけどね。
 大事なのは、何を何処迄受け入れるのか、でしょうかね。まあ、個人的な我儘とでも受け取ってください」
 男は変わらず穏やかにほほ笑んでいる。だが、やはり訳が分からない。大きくなった戸惑いの中、全くの予想外な提案が訪れた。
「今日出会ったことを吉とするなら、私と来ませんか? もう暴れる必要もないでしょう。それと、宜しければ、名前をお聞かせ願いたい」
 なんだ? この男は一体何を言っている? 答え様の無い疑問符が更に増えた。その中で分かるのは、自分の名を聞かれたというただ一点。少年は訥々と音を紡ぐ。
「……そんなものは無い。生き残るのに、必要がなかったから」
 しばしの沈黙。しかし、その静寂は破られた。
「では―――丁度手もこんなですし、“刀也”というのがいいでしょうね」
「とー・・・や・・・?」
「汝、カタナ、也。そういう意味です。暫く刀も握れなさそうですから、色々助けてください。頼みますよ?」
「……ッ!?」
 ドクン。何かが大きく鳴った気がする。
 声が出ない。いや、出せない!? それに、身体が熱い。日差しの照りとも、焚火の熱とも違う。これは何なんだろう。
「ああ、そうそう。私としたことがまだ名乗っていませんでしたね。
 私は鞘継、雪切鞘継。江戸を中心に動く、一介の志士です」
 そこに差し出されたのは血染めの左手。布で大雑把に絞めた後も、ポタリポタリと不規則な音を刻んでいる。
「ふふっ、夏の紅葉も悪くない……。こういう出会いも、一興なんでしょうね」
 燈った熱を内に抱き、生まれたての無垢さでただ前を見る。握られていた筈のそれが、カランと音を立てて鳴り響き、少年はおっかなびっくりと手を伸ばす。
「来なさい、刀也。私と共に」
 鞘継の穏やかな笑顔が、刀也にはひたすらに眩しく映った。


「あの時、ご主君に拾われなければ、僕は死んでいたでしょうね。
 ですが、何よりも必要とされたことが嬉しかった。本当に感謝しています」
「おやおや。そんなに堅苦しく考えないでください。ただの気粉れだったかも知れないんですよ?」
「気紛れでも構いません。刀也は、貴方の物です。存分にお使いくださいませ」
 真顔のまま低頭する刀也に、鞘継は苦笑した。本当にこの子は……。
「……変わりませんね、そういう、どこまでも生真面目一途なところは。
 私が馬鹿をやる時は思いっきり諫めてくれますが、それも魅力なんでしょうかね。
 お陰で、知人のお姉さま方に羨ましがられちゃってますよ。あんな可愛い弟が欲しいって。いや~、人気者は持てますね~」
 突然のそれに刀也が気色ばむ。抗議の喚きも、柳の笑顔には暖簾に腕押し。はいはいと涼やかに流されてしまう。
(だが、それ故にどうしようもなく危険でもある。一途とは、薬毒の表裏なのだから)
 笑顔の裏で言葉を飲み込むと、そのままに彼の頭に手をかけた。
「刀也。長い間、今まで良く仕えてくれました。
 私は剣や生き方等を教え、そして共に歩いてきましたが、その中で貴方の向けてくれた真っ直ぐな感情と忠義は、とても気持ちのいいものでしたよ。
 そう―――私も、神皇さまへのそれを見習うぐらいに」
 やはり言わなければなりませんか。酷な事だと理解し、だが必要だと鞘次はそれを口にする。
「……雪切の家を差し上げます。手筈は既に整えました、後はわずかの手間でいい。
これは好きに使って頂いて結構です。幸か不幸か、私には身内がいませんからね」
「お待ちください!? 突然っ!?」
「自分の死期が近いのは自覚してますよ。その為の療養でしたが―――もう刀も大分握っていませんしね。
だから託せる者に託したい、それだけです」
「な、何を弱気なことを!? 僕には、貴方が必要なのです! 主という担い手がいなくて、一体なんの刀だというのですか!! 
 ご主君が死ぬというなら、刀也も供として参ります!!」

 殉死―――この時代において、然程珍しいものではない。
         寧ろそれは歓迎されて然るべきものであった。だが……。

「罪な名前を贈ってしまったのが、私の最大の過ちですかね……。
 刀也、これからは好きに生きなさい。そして気が向いたのなら、あの時の事を恩と想うなら、それが誰かに繋ぐように。私も、そうやって人に手渡されました」
「ですが!!?」
「これが人です。貴方はもう獣ではない。それ故に受け入れなければならないのですよ」
 その言葉に激しさはない。普段と同じ、穏やかに笑う主がいるだけだ。だがそれ故に刀也は何も言うことが出来なかった。
 共に在りたい、自分の一番大切な人だから。だが、これがその人の願いなのはどうしようもなく理解出来る。それだけは裏切れない。絶対に、絶対に。
 刀也は抗い様のない絶望感を自覚し、そして悲しかった。
「あ…ああぁぁぁぁぁぁ……鞘継…さまぁ…ッ!!」
「こらこら、男の子が泣くもんじゃありませんよ、全く……」


―神聖暦997年 秋―
 この年、雪切の家督を継承。同時に、刀也から感情がほぼ失われた。同年、彼は志士の道へと入る。それはただ主の為か、空の方寸を埋める為か。
 また、これ以後、彼の胸の内で当たり前だった忠義の二文字が呪詛の様に渦巻くこととなる。

「……主の居ない刀とは、斯様に無様なものなのか…」

 彼が再び感情を取り戻す端緒は、2年後の冒険者を始めて数多のヒトと触れること。
 しかして、果たして、それで全てが収まったのかは、誰に語ることもなく…。



「………ここ、は…」
「…起きたか? 色々と魘されていたようだ。お前の愛犬に連れられて来てみたが」
 片手で顔を覆いながらゆるりと上半身を起こすと、そこには高町恭也がいた。いつも淡々としている彼の傍らには、愛犬の涼が心配そうに声を立てている。
 項垂れたままに視線を向けると、すぐに刀也はそれを下へと戻した。
「ごぅ…州? そうか、そうだな…。いや、すまない。夢を、見ていた。古い古い夢を」
「…………ふむ? まあ、それはそれとして汗が酷いぞ。これで顔でも拭いとけ」
 布が放られて頭が覆われる。項垂れたまま、無抵抗にそれは受け入れられた。
「……此処は、懐かしいから…土と野の匂いが何処よりも強いから。だからなんだろうな、あんな夢を見るのは」
 あれからもう5年以上、か……実質、喪に服していたようなものだ。そんなことなど、あの人は絶対に望みはしないのに。
 そんな事を思った所為なのか、ふと、身に纏った羽織に目が行ってしまった。そこには誇るように、志士の証が明確に記されている。 
 殺意交じりの自己嫌悪が湧き上がり、次いで自分がどうしようもなく滑稽に思えた。
 何時まで縋る? 何処まで焦がす? 顧みるも、其処に何もありはしない。
――――――――この錆び刀めッ!!


 沈黙を破る息が吐き出された、静かに、だが大きく強く。自然、双眸が定まった。
「………決めた」
「何をだ? というか、先ほどから訳の解らない事ばかりを…。薔薇族にあてられたか?」
 恭也の遠慮ない突っ込みが入る。豪州で刀也が気に入られてしまった相手だが、この意味不明な状況では妥当?だろうか。だが、気安いそれで少しだけ軽くなった気もする。
「そんな訳あるか。あとで話す…その時は頼んだよ」
「…説明がないのでわからんのだが、手の余ることは勘弁だぞ」
「ちょっとした手間と言うだけさ。手はずは此方で整える」
「やれやれ、事務仕事が一つ増えたな」
 淡々とした風情で口にするや、テントの外へと出ていく恭也。視線は戻り、そして刀也は顔を上げる。かけられた布がズレ落ち、音もなく止まって伏せた。
 志士を辞す―――決めて尚胸は痛むのか。じくじくと熱を持ったように疼いている。だけど耐えられない訳じゃない。鞘継さま、僕は前へと進みます。漸く進めそうです。ですが、忘れません。絶対に、絶対に。

 数秒の黙祷。静かに誓いを灯した中、不意に頬先を何かが触れた。ああ、涼に軽く舐められたのか。
どうやら慰めてくれたらしい。
そしてその為に、顔に浮かんでいたそれに気づいた。

 敢えて黙していたのだろう。涼を撫でつつ内では恭也に感謝をし、次いで顔を拭いながらテントを抜ける。そこには、遮るもののない圧倒的な星空が鮮やかに在った。土と野に浸された夜風が火照りを冷やし、それが何とも心地良い。
「いい夜だ…とても、とても………」
 野にいた獣は人となり、今は刀也という名を抱いている。
 空を見上げる刀身は、地を見守る月明かりの下、確かな光彩を映していた。

―――豪州クエスト:第7回個別リプレイへと続く


はい、どうも。
とりあえず、刀也んの昔はこんな感じです。もし、このままで行けたのなら、AFOではどんなに風になってたんでしょうね。

それはそれとして、豪州仲間の恭也くんにお越し頂きました。
刀也ん一人だけではちょっと辛かったのですよ。人と絡んでこそな子なので助かりました。
RGM-179さんに感謝(ぺこり)

今回、非公式で豪州とリンクしてみましたが、第7回での転職の裏事情といった感じです。
精霊さんとの契約も、ある意味では当然だったというべきなのか・・・まあ、そこまで発展するとは思いませんでしたけどね(苦笑)

それでは、お付き合いいただき、ありがとうございました(ぺこり)

『【初夏の園遊会】シロツメ草の想い』

2009年07月14日 | AFO
はい、どうも。そんなわけで英国でのリプレイ『【初夏の園遊会】シロツメ草の想い』が上がりました。
ほのぼの系統は久々です。しかも刀也んですよ、奥さん。
昔はあれだけほのぼのが苦手だったというのに(ほろり)

それにしても早かったですね。
いえいえ、とてもありがたいことなのですがw



雪切・刀也
今回の内容の要約は、『お誕生日と王宮への送り出し』になる。
阿蒙も色々と大変なようで・・・。

(-―;)
その阿蒙というあだ名ですが、果たしてそれで良かったのか未だに怪しい・・・。
意味合いとしては「モーちゃん」とかそんな感じです。



雪切・刀也
本人が良いと言ったんだからいいんだろ。早く呂蒙となれることを祈ってるよ。

さて、内容内容と。
なんというか、本当に久々。ほのぼの系なんで大分力抜いてた。
でも、俺の説得は駄目っぽかったようで。精進が足りないな。

それと、阿蒙が帰ってきた際、何かしら台詞を入れとけばよかったかも。
この辺が少々甘かったな。

とはいえ、上手くいって何よりだった。
あいつも喜んでたみたいだし、一番大事なのはそれだからね。


(-― )
で~、お節介メンである刀也が意図的に抜かした事にも触れときましょうかね。
まあ、世話を焼いたのも色々と理由があった様ですが。

しかし、最後の独白っぽいのを傍から見ると、普通に電波な気がしなくもない(核)
・・・刀也んが普通じゃ収まらないのは今に始まったことじゃありませんけどね。



雪切・刀也
う・る・さ・い・よ(汗)
しかし、まさかあそこまで出てくるとは思わなったぞ。バッサリ斬られるものかと(むぅ)

(-― )
無駄にやるのが刀也んクオリティ。
精霊様絡みでないけど、余所で独白をバッサリやられたのに(苦笑)

(こほん)さて、三国志に出てくる李傕は暴政を行い、また巫女を重用した古き良き巫女萌えでした。
大化の改新を為した藤原鎌足はメイド萌えであり、それに関して詩を残してもいます。
…刀也んは精霊萌えなんですかね?(ヲイ)



雪切・刀也
なんだ、その嫌な先行者的な響きは(汗)
つうか、歴史の事象を性質の悪い解釈すんな!!!

(-―;)
え~? そんなこと仰られましても・・・。
歴史って案外そんなものですよ? シスコンの戦国大名がいたり、某大名が男へとラブレターを送ったり等々



雪切・刀也
・・・・・・・・・頭痛くなってきた。
とまあ、今回はこれで(ぺこり)

週刊少年ジャンプ(33号) 感想

2009年07月13日 | ジャンプ 感想
●NARUTO
なんというか、ホントにもうボロボロになるぐらい殴られたナルト。
そしてそこに止めに入ったのは何とサイ。
過去にナルト達と一緒にしたこともあってか、随分と彼も変わりましたね。

結局、向こう側が折れて終了。
とはいえ、それでも向こう側に資料は行ってしまうわけなのですが。
しかし、今後のナルトの動向に雷影との接触もある筈ですし、気になるのはその辺でしょうか。

そしてダンゾウも行動開始。
早速暗殺に狙われるも、そこには車輪眼のダンゾウが。
ん~、マダラと同一人物なんでしょうか? 五影会議のそれに誘ったのも、他の連中を始末させるため?
何にせよ、全く関係がないということはなさそうです。


●トリコ
人間界とグルメ回のレベルの差が明らかに出ていた今回。
グランドラインを連想してしまいますね。

また、今まで動いていた地域などが地図に載っていました。
こんな感じになってたのかと興味津津。

現地に辿り着くも、早速の洗礼。
どうも人間界ではなく、グルメ界から来たものがいるご様子。
即効性の成長植物の種を落とされて食われそうになるも、スグサマ身体ごと排除。
だがそれで終わるはずもなく、未知の生き物が立ち塞がるのでした。

ううむ、入ったばかりでこんなとは、この先が物凄くハードでしょうね(-―;)


●ぬらりひょんの孫
狐さんをやっつけたことにより大戦終結。
でもって、陰陽師の家でハッチャケまくる妖怪一家。
以前、「ウチで飯を食わせるな」的なことが語られていましたが、このときの巻物がそうなのかw

それはそうと、今回で初めてリクオの親父さんが顔を出してましたね。
イラストだけでしたが、その辺も後に出てきそうです。

そして一つ目ェ!!
お前何気にポジション美味しいぞ!!? 現代での零落振りが酷いわぁッ!!(爆)

だって刀也んだし♪

2009年07月11日 | AFO

雪切・刀也
・・・タイトルがこの上なく酷いんだが。

(-― )
何か聞こえましたがスルーと。

さて、AFOのチャットルームが開かれました。
前回のGWの時と同じやつです。個人的には、各都市型よりもこの形式の方がやり易いのでありがたいところ。
他所の国におられる方とも話せるのっていいですよね。

うん・・・で、刀也~ん? 相変わらず過ぎて安心しましたよ(爆)
何というか、ホントに相変わらずとしか言えないや。



雪切・刀也
五月蠅いよ(汗)
仕方ないだろ、これは。

(-― )
・・・・まあ、何があったのかはお察しください(爆)
やはりそういう星のもとに生まれてきたんでしょうね。
それと、わずかな情報でピンポイント狙撃に素直に驚き。いやはや、おみそれしました。


話は変わり、イベントの方を。
珍しく(失礼)刀也がリプレイに乗ってましたが・・・もう逆補正付いてんじゃない?(爆)
これでやられ切っていたら完全にネタだったんですがね。



雪切・刀也
物凄く不穏当なこと言ってやがる(汗)
やられんよ。むしろ、相手をやり切りたいところだ。
さて、次の結果はどうなることか・・・。