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『県野生動植物の多様性の保全に関する条例』

2008-05-07 19:47:38 | 愛媛新聞より
 『県野生動植物の多様性の保全に関する条例』
私たちが住む地球上の生物は、誕生から約40億年といわれてる進化の歴史を経て、
多様な自然を形づくってきました。
数千万種ともいわれる生物は、お互いに地球環境を支えているわけです。
また、私たちの生活においても、多様な自然、生態系に支えられ、食料や
燃料など提供を受けつつ、自然災害も未然に防止するなどの恩恵を
数多く受けています。
 このような自然や生態系を破壊し、野生動植物の種を絶滅させるような事態が
生じると、私たち人間の生存すら危ぶまれることにもなりかねません。

 人間が、健康で安全な暮らしを続けていくためにも、多種多様な野生動植物が
暮らす、良好な生態系を維持していくことが必要なのです。

 『規制の内容』
 希少な野生動植物のうち、特に保護を図る必要があるものを
「特定希少野生動植物」と定め、その捕獲や採取、殺傷、損傷、譲渡など
原則禁止します。
 また、これらの保護のため重要な区域を「特定野生動植物保護区」と定め、
建築物の新築などの開発行為を規制します。

*特定希少野生動植物の捕獲など違反行為に対しては、罰則が科せられる。

 (県の役割)
「保護管理事業計画」を定め、計画的な保護管理事業を実施。
同時に、保全の推進体制を整備し、専門知識を持つ人材を育成します。

 (事業者の役割)
野生動植物の生息、生育環境の悪化防止のため、山林や原野などむやみに
開発しないなど、事業活動に伴う環境負荷の低減に努める。

 (県民の役割)
野生動植物を保護し、その生息、生育に支障を及ぼさないよう配慮する。

 かけがえのない自然を大切に思う気持ちは、誰でも同じです。
しかし、現実には、私たち人間の身勝手な行為によって、多くの野生動植物が
絶滅の危機に直面しています。
人間も“自然社会”の一員であることを正しく認識し、生態系における生き物との
共存共栄に、もっともっと関心を持ちましょう。
今回の新しい条例にも、そのような願いが込められています。
(県庁自然保護課 真木専門員)
さわやか愛媛(県民だより)の記事より

 共存共栄は、人間生活には難しいかもしれない。
でも、このまま生態系の外側で生きること続ければ、
きっと、人類は地球から放り出されてしまうのでは・・?
地球が、もし生き物なら、自分にとって有害な生物(人間)を見限るかもしれない。
大災害の多いこのところの異常気象を、そんなふうに感じています。

法律だけでは、上手くいかないかもしれないけど、何がいけないことかを
知ることはできるかもしれない。
愛媛県に、この法律ができたことを喜んでいます。