今日の一枚

 小さな幸せを
見つける名人になりたい

身の丈」で豊かに暮らす③ 辰巳 渚

2008-09-26 17:58:57 | 愛媛新聞より
 「身の丈」で豊かに暮らす③ 辰巳 渚

 この夏は北京五輪で盛り上がりました。特に水泳の北島康介選手の
金メダル、柔道の谷亮子選手の銅メダルは印象深いものでした。
結果の違いはあれ、どちらの選手もスランプや練習に集中できない時期を
経て大舞台に立ち、成果を挙げたのですから大変なことだと思います。

 スポーツ選手は、競技のときには一様にすっきりとしたいい顔を
しています。それは「自分のやるべきことをやってきた」という
自信から生まれるのでしょう。だから本番では不安に負けず、
練習を重ねてきた自分をしっかり出せばいいのだ、
と思えるのではないでしょうか。「やるべきことをしっかりやている」
という自信は、何よりも強い安心感を人にもたらすように思います。
わたしたちの日常生活でも同じなのです。

 スポーツ選手が「競技で記録を伸ばすこと」を目標に日々を送って
いるように、わたしたちも自分にとって大切なことを生活の軸に
据えてみませんか。そしてそれに沿って、お金や時間の使い方を
設計してみましょう。

 例えば、わたしの場合、家族と共に家で過ごす時間が何よりも大切に
しています。そのために「ちょっとぜいたくかな」と思っても、
座り心地の良いいすを買い、毎日使って楽しい食器を取りそろえたりします。
たまには高価なワインを奮発します。家族でいられれば、海外旅行は
もう少し先に延ばしてもいいし、冷蔵庫の有り合わせの物で作るおかずでも
「おいしいなあ」と思えます。

 自分にとって大切な軸がはっきりすると、今しなくてもいいこと、
買わなくてもいい物がはっきり見えてきます。その結果、なまじの
「生活防衛」よりも、無駄なお金を使わなくて済むようになります。
ただし、人それぞれ。「人がどうであっても、わたしはこれが大切なんだ」
とおもるものを見つけてみましょう。

 その軸に照らし合わせて「今すべきことは何だろう」「今はしなくて
いいことは何だろう」と考えてみてください。そこから、自分の身の丈に
あった、気持ちのいい暮らしをつくることができると思います。
                   (マーケティングプランナー)

 
 私の好きなこと?
① 庭の手入れ
② ビーズアクセサリー作成
③ 読書
④ 写真
⑤ 犬と遊ぶ
⑥ パソコン
いつも何かに夢中になってないと不安になる、困った性格。
いろんなものに手を出し、飽きる。
何が大事なのか?分からなくなることが度々。
今も、私もすべきことは何、何が出来るのかと悩む日々。
私って、きっと何も見つけることなく死んでしまうのだろう・・って
思う、今日この頃なのです。

「身の丈」で豊かに暮らす② 辰巳 渚

2008-09-18 18:04:18 | 愛媛新聞より
 「身の丈」で豊かに暮らす② 辰巳 渚
 
 「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という言葉があります。
わたしたちは、正体が分からないものには不安を抱く存在なのです。

 何となく将来に不安を感じたり、毎日を楽しいと感じられなかったり
するなら、一度その「不安の正体」をしっかり見極めてみましょう。

 ガソリンの値上がりのニュースを見て、何となく心配になる。
それは、具体的にあなたの生活がどうなることが心配なのでしょうか。
年金の仕組みが揺れている。では、あなたがシニアになったときに、
年金がなければ生きていけない暮らし向きなのでしょうか。

 ポイントは、「わたし」で考えることです。
「わたしの暮らし」「わたしの仕事」はこうなるだろうと
はっきりイメージできないなら、それは考えても仕方の
ないことなのかもしれません。

 お金の使い方や貯蓄についても同様です。
「ガソリンが一㍑二百円台になったら、電車を使って通勤すれば
いい」「年金がもらえなくても、持ち家だからなんとかなる」
「七十歳には貯蓄がいくらたまるから老後はやっていける」と
思えるなら、もう悩む必要はないとも言えます。

 いる気はするけれど正体を見せない幽霊なんて、片目で見ながら
放っておけばいい。そのうち正体を現すときには、枯れ尾花程度の
ことが多いものです。
そのときに的確な対処を考えても遅くはないと思います。

 「備えあれば憂いなし」とも言います。
わたしはこの言葉は「憂いをなくするために必要なだけの
備えをしておけばいい」と解釈しています。
つまりリスクマネジメントです。
人生にはうまくいかないことが付き物だけれども、予測できることに
ついては対策を講じておけば安心だ、というわけです。

 万全を目指すことはありません。
必要にして十分な程度の対策を打っておく。いざというときには
自分の判断でしっかりと行動する。そうすることが生きる充実感にも
つながるように思います。そして憂いを捨てれば、今、本当にしたいこと、
買いたいものを自分に許してあげられるようになるのではないでしょうか。
           (マーケティングプライナー)

 「七十歳には貯蓄はいくらたまるから老後はやっていける」・・か?
ほんとに安心をもたらせるだけの貯蓄ができる人って?
どれくらいいるのかしら。
ほんとに正体の見えない憂いでしょうか。
年金ももらえなくても大丈夫なんて、なかなか思えませんものね。
今の政治が改善するとも思えない。
もう、シニアに入ってしまってる私には、あまりにも楽観的な感じの意見。

でも、不安だ~~不安だ~~で、残りの人生を過ごしたくはない。
遠い未来を憂いて、現在の生活まで憂えて生きていては
面白いこともない。
なんとか、現在の生活を充実させていきたい・・ものですね。

『小さな命と生きる』 平野悦郎

2008-09-17 18:12:13 | 愛媛新聞より
 『小さな命と生きる』 平野悦郎

 「小さな命と生きる」も今回をもって最終話となりました。
一年前、ペットブームというのはやめてペット文化をつくろうと
言いましたが、生き物を飼う側、売る側の意識レベルはまだまだ
文化を確立するまでに成熟していないようです。

 毒ヘビ多数を飼育していたおバカな飼い主が捕まりました。
飼いヘビにかまれて病院に駆け込んだというのも間抜けな話ですが、
間抜けといえばその飼育方法、カブトムシを飼うんじゃないんだから
飼育箱はマズイだろうと考えなかったのでしょうか。

 動物を飼う時、責任感とかいろいろ言いますが一番求められることは
「想像力」です。飼い犬の鳴き声、ふんの処理、飼育方法などなど
他人に迷惑を掛けない飼育をどうするか考えるのも「想像力」です。
ペットを捨てたらその後どうなるか、ましてそれが野生生物なら
そうなるかくらいちょっと考えれば答えはすぐに出るはず、
いくら生き物の種類や生態に詳しくても「想像力」の乏しい人は
生き物の飼育には向いていません。

 たぶん、この毒ヘビ・コレクター、またインターネットあたりを
利用して毒ヘビ収集を再開することでしょう。
これもある種の病気みたいなものですから・・・・。

 「想像力」はなにも飼う側だけにいえることではありません。
当然売る側にも「想像力」は求められます。
金儲け主義もいいですが、売っていいものと悪いものの区別くらい
できるはずです。もっとも法律を犯してまで売ってる人は
それなりに覚悟はできているのでしょうが。

 「想像力」は人間に与えられた遊び道具のようなもので、
その遊び道具をうまく使えばペットとの関係も、より面白いものが
できるはずです。それが「遊び心」から生まれるしつけだったり、
限られた空間の中で猫をいかに運動させるか「想像力」を働かせて
観察すれば、今まで以上に猫の気持ちが見えてきたりします。

 今の時代、「想像力」が欠落している時代といえるかもしれません。

 自分の世界を大事にする気持ちは分かりますが、個人の権利や
主義・主張ばかりを振りかざす前に、社会の中で生きているという
「想像力」も働かせてほしいものです。(松山市・イラストレーター)

 「想像力」を働かせる。
ほんとに大事なことですね。
イヌやネコの表情で、その日の体調や気持ちを感じる「想像力」を
持たないと、彼らのことを理解するのは難しい。
突然、甘えにくる桃太郎は、きっと昼間の寂しさを
ココで、補っているのかしら・・って。

家には、桃太郎というイヌと庭にめだか。
家の中には、最近飼いだしたグッピーと金魚。
桃太郎ほど気持ちを理解できませんけど、めだかやグッピー、金魚も
餌を与える時には、声をかけ寄ってきてくれると可愛い。

動物とももちろんですけど、人間との付き合いにも「想像力」は大事。
脳を活性化するにも必要。
う~~んと、脳を働かせてましょうね。