胸に手をあてて、ドキドキが治まるのを待った。
「どうして、こんなにドキドキするのかしら?
大丈夫、大丈夫。周りはこんなに明るいのだもの」
振り向くと、お面屋さん。
アトム、サリーちゃん、怪物くんにパーマン。
いろんなお面が並んでいる。
ウサギさんやお猿さんもいるよ。
皆、笑ってるみたい。
「楽しんでる?お友達になろうよ」
お面達が話かけてくる。
「ねェ、一人なの?寂しくないの?」って・・
少女は一人で、縁日に来ているのです。
ホンとは、お友達と約束していたのに。
縁日は夢のような世界。
明るくて、賑やかで、見慣れぬ屋台がいっぱい並んでる。
だから、少女は縁日が大好き。
今日も、ホンとは学校のお友達と「一緒に行こう」と
約束していた。
お友達と一緒なら、もっと楽しいはずなのに。
いつも、いつもお友達との約束に間に合ったことがない。
学校から帰ると、おかあさんは待ちかねたように
用事を言いつける。
「仕方ないの、仕方ないの」
お母さんは体が悪い。
寝たきりなのです。
だから、おかあさんの代わりに
しなければならないことがいっぱいある。
少女はわかっている。
おかあさんは可哀想、お手伝いはしてあげなくては・・と。
でも、お友達とお話や遊ぶこともしたい。
わかっていても、つい約束してしまう。
「今日は、遊ぼうね」
「今日は、一緒に宿題しようね」
でも、いつも約束は守られない。
だから、少女はお友達に誘われることも、誘うこともなくなった。
今日の縁日は、ほんとに久しぶりに約束したのに・・
やっぱり、約束の時間には間に合わなかった。
お手伝いを済ませ、慌てて待ち合わせの場所に来たけれど、
もう、お友達は誰もいなかった。
「大丈夫、大丈夫。一人は慣れてるもの」
一人で遊ぶことも、楽しむことも出来る。
縁日なら、ウロウロと屋台を除くだけで、とても楽しい。
皆の楽しいそうな笑顔も、見てるだけで心はウキウキする。
この時間がずっと続けばいいのに。
「どうして、こんなにドキドキするのかしら?
大丈夫、大丈夫。周りはこんなに明るいのだもの」
振り向くと、お面屋さん。
アトム、サリーちゃん、怪物くんにパーマン。
いろんなお面が並んでいる。
ウサギさんやお猿さんもいるよ。
皆、笑ってるみたい。
「楽しんでる?お友達になろうよ」
お面達が話かけてくる。
「ねェ、一人なの?寂しくないの?」って・・
少女は一人で、縁日に来ているのです。
ホンとは、お友達と約束していたのに。
縁日は夢のような世界。
明るくて、賑やかで、見慣れぬ屋台がいっぱい並んでる。
だから、少女は縁日が大好き。
今日も、ホンとは学校のお友達と「一緒に行こう」と
約束していた。
お友達と一緒なら、もっと楽しいはずなのに。
いつも、いつもお友達との約束に間に合ったことがない。
学校から帰ると、おかあさんは待ちかねたように
用事を言いつける。
「仕方ないの、仕方ないの」
お母さんは体が悪い。
寝たきりなのです。
だから、おかあさんの代わりに
しなければならないことがいっぱいある。
少女はわかっている。
おかあさんは可哀想、お手伝いはしてあげなくては・・と。
でも、お友達とお話や遊ぶこともしたい。
わかっていても、つい約束してしまう。
「今日は、遊ぼうね」
「今日は、一緒に宿題しようね」
でも、いつも約束は守られない。
だから、少女はお友達に誘われることも、誘うこともなくなった。
今日の縁日は、ほんとに久しぶりに約束したのに・・
やっぱり、約束の時間には間に合わなかった。
お手伝いを済ませ、慌てて待ち合わせの場所に来たけれど、
もう、お友達は誰もいなかった。
「大丈夫、大丈夫。一人は慣れてるもの」
一人で遊ぶことも、楽しむことも出来る。
縁日なら、ウロウロと屋台を除くだけで、とても楽しい。
皆の楽しいそうな笑顔も、見てるだけで心はウキウキする。
この時間がずっと続けばいいのに。